見出し画像

№73【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『切手でパズル』

ふだんは自分の部屋で在宅勤務しているダンナ。ある日、会社に年末恒例の書類を送ることになった。それをわざわざリビングで作業。
「締め切り過ぎてます、って今年も言われてしまった」
と、これも毎年恒例のセリフ。おやつの引き出しにあった板チョコの表に「ごめーん!」とマジックで書き、書類に添付した。せめてもの罪滅ぼしをすることにしたらしい。

そこになんだかタイミングよくダンナに電話がかかってきたので、一旦自分の部屋に戻った。ポツンと置かれた封筒。それが終わらないと買い物に出かけられない。仕方なく、その間ワタクシが切手を貼ることに。そこで、順番待ちしている家じゅう切手を集合させたら、52円62円63円の切手が出てきた。
「懐かし~、ハガキ52円っていつ?」
ハガキの値上げの歴史を感じながら、いろいろな額面の切手を組み合わせパズルを楽しんだ。最後は10円や2円切手で微調整。茶封筒の左側一列を切手で占領する芸術作品ができ上がった。そこそこ時間をかけたお陰で、結構な枚数の切手を消費できワタクシ大満足だった。

ところがリビングに戻ってきたダンナがワタクシの力作をみてこう言った。
「あれ? 切手貼ったの? 郵便局にもっていけばすぐ済むのに」

年賀状の書き損じの交換のたびに増えていく、わが家のいつの間にかこんなにたくさん切手コレクション。ダンナの非協力的な態度により減る気配なし。ちぇっ。

サポートありがとうございます!  迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す  ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ