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2分で読める子育てエッセイ№845『箸で食べるというイベント』

中1になった娘のお昼事情が小学校とは大きく違う。
小学校では給食だったけれど、中学校では「デリバリー給食」と呼ばれるお弁当に替わった。娘に言わせると
「小学校の給食、最高! 中学校ではなんであんな微妙な・・・」
早くも、給食を懐かしむ声が上がりはじめた。それも何かにつけてすでに何度も。

ある日のお昼時間に珍事件が起こった、と娘から聞いた。
娘の教室のあちらこちらで「うわっ」とか「終わった」という声が聞こえてきたらしい。
何ごとかと、娘がみなと同じようにお弁当の蓋を開けてみると、そこにはまさかの「カレー」。そう、その日のお弁当は、カレー弁当だった。
すると、続けてこんな声が聞こえてきたという。
「箸でカレー・・・食べづらい」
同じような不満の声は、同じクラスからだけでもきっと1万回。一部のスプーンを持参した、カレー必須アイテム持ちの生徒とは明暗を分けた。

「先輩がお弁当にはスプーンが必要なことがあるから忘れないでって言っていたのは、このことなのね」
となんだかチョッピリ残念そう。



実はこの「デリバリー給食」を利用するときには、マイ箸を持って行くというルールがある。このマイ箸を新調するとき、娘と一緒に「箸とスプーン」のセットをあちらこちらで見て回った。そのとき、箸を使うのが超下手ないい歳の大人のワタクシが「絶対にスプーンがあった方がいい」と言い張ったのが逆効果。

娘のカレーを箸で食べるというおもしろイベントの邪魔をしてしまった。

ちぇっ。



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