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【夢を叶える】って何だ?!

日本にいると、兎に角【夢を叶えること】が正義だと教えられると思う。

夢を叶えること、夢を追うことは、美しく、現代日本に、異を唱える人は少ないと思う。
しかし、この夢を叶えるについて正面から真剣に考えてみると、なるほど、難しいな~と思うわけだ。

この一歩間違えると喧嘩になりかねない「夢を叶える問題」について、夢に破れた私が、私なりに本音で語ってみたい。

Q:夢を追うと、なぜこんなに苦しいの?
A:他者評価を避けれない社会だから

さて、あなたの「あの頃の夢」は叶いましたか?
そして、「今のあなたの夢」は何ですか?

・ケーキ屋さん(プロ野球選手)になること
・子供が幸せな人生を歩むこと
・仕事で順調なキャリアを築き経済的成功を得ること
・有名になって、尊敬されるような人間になること
・いじめ/差別のない社会を作ること
・社会から貧困をなくすこと
・もっと公平な社会秩序を作ること

どうでしょう?あなたの夢に近いものはありますか?
どれも立派な夢ですが、正直くだらないな~って夢もありますか?

そうです。
「夢を叶える」に本気で向き合うと、つまるところ、
【利己主義】VS【利他主義】に行きつきます。
(利己主義:自己の利益を優先 / 利他主義:他者の利益を優先)
だから苦しい!
これは、【正義】VS【正義】の対立がだからです。
あの頃、同じ夢を追っていた友人も、時の流れとともに、夢が変わってしまえば
この対立構造に巻き込まれてしまうのかもしれません・・・・

(自分で自分の夢を評価すればいいのに、現代ではどうしても、他者の評価が無視できない仕組みがあり、とても苦しい社会かもしれません・・・)

・金持ちになって、フェラーリにのるんだ!
という夢も
・世界から戦争をなくして、世界を平等にするんだ!
という夢も、同じ立派な夢(正義)なのです

<文化・歴史>から考える

日本:公の為に!(お国の為、公共の為)

日本は、封建社会が500年以上続いた歴史をもち、「いざ鎌倉!」よろしく、他者の為に命を捧げる「滅私奉公」が正義とされた歴史があります。
従って、日本では「利他主義」的な夢(目標)を語ることを良しとする風潮が深く残っています。
社会の為、自己を犠牲に、他者に尽くすことは、日本では認められやすく、尊敬を同時に得ることになる「夢(正義)」なのです。

西洋:徹底した個人主義(自己主張、成功の為)

欧米列強に第二次大戦で敗れた日本は、封建思想も敗北となり、西洋個人主義を受け入れる(ざるを得なかった)
アメリカンジョークで
「お前がそんなに賢いなら、なぜおは金持ちじゃないんだ?」

と言われるように、
成功者・金持ちが正義です。
日本の道徳には反しますが、日本がアメリカ同盟国で、資本主義を採用している以上、現実的に否定ができない。という背景があります。

<出自・個人背景>から考える

どんなに理想を語っても、世の中は不平等で、不公平です。
日本にも列記とした「身分・階層」が昔からあります。例)士・農・工・商・穢多・非人

・生まれが豊かな場合「利他的な夢」をもつ

人が成長する時、自分の枠を超えようとします。
生まれながらに豊かな人間は、新たな挑戦、努力の方向性として、自分にない「貧しさ」と向き合うことになる
その結果、自らの問題解決として、他者の幸せを「夢」にする傾向があります。

・生まれが貧しい場合「利己的な夢」をもつ

貧しいとは、選択肢が少ないことを意味し、社会から守られることも少なく「理不尽を強制的」に経験します。
こちらも、人が成長する時、自分の枠を超えようと、選択肢を増やすという工程を経ます。
選択肢を増やすには、経済的背景による、階層(階級)移動が必要となります。
上の階層(階級)に移動して初めて選択肢が増える為です。
その結果、利他的な夢(目標)を追う傾向があります。

<結論>

なかなか、世知辛い世の中で、夢を持ち続けるのも難しかったりしますが、どんなくだらない夢であっても、理解してもらえない夢であっても、合法であれば、それは「正義」だ!
性別、年齢に関係なく、胸を張り挑戦し続ける一助になれば幸いです。

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