インターネットが医療を変える 第10回
インターネットが医療を変える 第10回
モルモットが開拓者となるインターネット社会
鈴木吉彦 ソニーコミュニケーションネットワーク㈱General Manager 医学博士 雑誌名:Medical ASAHI 2001年3月 朝日新聞社 35ページから37ページまで コピーライト、©鈴木吉彦
●新しい形の情報提供システム 昭和33年、ジャーナリストの大宅壮一氏が、「週刊朝日」の「日本の企業」という連載記事で東芝を取り上げたときに、ソニーを引き合いに出して「トランジスタではソニーは東芝のためにモルモットの役割を果たしたことになる」と書き、ソニーはモルモットにたとえられたことがある。モルモットという響きに、ソニーの多くの社員は立腹したという。しかしこのとき、ソニーの創設者の井深氏は「小社は業界のモルモットたらんとしております。すなわち、先駆者、開拓者をもって任じております」と、モルモットを先駆者と置き換えて、ソニーの進取の気性をアピールした。
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