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非正規という都合の良い制度について私の思ったこと

昨年の10月から今年の3月末まで、期間限定の非正規として働いていました。友人から紹介してもらった「東京都会計年度職員」という制度です。

私の配属先は、正規職員が年度中に退職してしまったので、その補充という位置づけ。だから4月になれば、その穴は正規職員をあてがうため、私はお役御免というわけです。
それでも、ひょっとしたら4月以降の状況によっては、同じところで働けるかもしれない・・・
そんな淡い期待も持って、正規職員のやるべき仕事を非正規の条件でなんとか働いてきました。

でも2月、職場の長からは、「たぶん4月には正規が来るらしいから、非正規のマユミさんとの契約は更新できない可能性が高い」と言われてしまったのです。

その代わり、来年度は別の会計年度職員として、どこか欠員のできたところで働くこともできると言われましたが、それは私の方からお断りした次第です。
もう東京都に振り回されて、うまく利用されるのは御免だったのです。

私が配属された職場は正規職員4名定員のところ、退職や病欠・産休などで3名が欠員となっており、それ以外は私を含む会計年度職員(非正規)とアルバイトという構成でなんとか成り立っているといったところでした。

私のような中高年、フルに働けない子育て中の30代にとって、このような雇用はありがたい反面、働かなくてはならない事情をうまく利用した身勝手な悪制度だと感じます。

その証拠に、年度末ぎりぎりになって来年度の編成が発表され、3名欠のこの職場に2名の正規が配属されることが決まりました。
それでも足りない人材は、アルバイトを採用するしかなく、今来てもらっているアルバイトさんに4月以降の来てほしいとお願いしていました。

ところが、その翌日になって、1名の非正規を配置することが決まり、アルバイトは不要になってしまったのです。
前日、この苦しい状況を理解して継続を承諾してくれたアルバイトの方に、翌日にはお断りとなったのです。

なんと身勝手なことなのでしょう。
切られる人のことなど、微塵も考えていない。
それがこの国の本質なのです。

このようなことはずっと以前から問題視されてきているので、今更何を?と思われるかもしれません。
この制度で、一時的な雇用が生まれ、職を得る人も多くいます。
採用されれば、通常の派遣よりずっと待遇がいいので、ラッキーだと思う人もいるでしょう。
雇用される側も利用しているのです。


「働く」とはどういうことなのか。


50代にして、また迷子になった気分です。


話は変わって、4月からの私の仕事についてです。

2月に職を失うことを悟った私は、その後いろいろ模索し続け、4月からある場所で一般的な派遣社員としてスタートすることになりました。
やっぱり非正規です・・・。

でも胸を張って、新たな職場で働こうと思っています。

これまでの私の職歴、経歴を見て、50代の私に期待をしてくださった職場です。

「採用していただける」という表現は、昭和的なのでしょうか。

「働いてやっている」という表現をする人がしばしばいます。
「雇ってやっている」という表現をする企業もしばしば見かけます。

どちらも醜い思考だと思うのは、私が古い人間なのでしょうか。


「●●してくださる」という美しい日本語を使う人であろう

そう思いつつ、今年度を終了し、令和5年度を働き尽くそうと思う本日の私です。


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