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危篤状態

姉の状態


ようやく医者に呼ばれ姉の状態を説明された。

ショックが大きかった為、所々しか覚えていないです。

  • 全身打撲

  • 肋骨3本骨折

  • 恥骨の骨折

  • くも膜下出血

以上が覚えてることになります。

脳の写真を見せてもらいましたが、事故の際に頭部をフロントに強打した影響により、脳がパンパンに膨れ上がってました。

そして脳の間に血が入り込んでしまっている。仮に手術で血の塊を取った所で、脳みそを元の位置に戻せる可能性が低い為手術困難だと。


そして医師から告げられた言葉は…

「助かる可能性は限りなく低い」


絶望的でした。

つい先日まで元気で過ごしていたのに、もう声も聞けないなんて。

姉は当時大学生。

ゼミの合宿中に事故に遭ったのですが、出発前に

「合宿中の出来事、帰ってきたら沢山話してあげるよ!スノボーデビューするんだ!楽しみ!」

楽しみにしてるね!
…じゃあ仕事行ってくるから〜!



これが私たち姉妹の最後の会話となりました。



ICU


説明後、医者に連れられようやく姉の元へ案内されることに。

そこは ICU(集中治療室)でした。

始めて入る。


手洗いをした後マスクを着用。

助かる見込みは無いと告げられたが、早く姉の姿が見たかった。

そしてようやく姉の元に。

その時見た光景は死んでも忘れないだろう。

ベッドで仰向けになり、口と喉には管が付けられていた。

顔色は青白く、右半身は青く打撲の痕が残っていた。

衝撃的だったのが、目は一応閉じているのに半分開いていたこと。瞳孔が完全に開き当たり前だが意識はない。

見た瞬間また涙が溢れてきた。

こんな姉は見たことない、見たくない。

お願いだから意識を取り戻して。

ゼミの引率をしていた大学の先生も病室へ一緒に入り、両親と共に姉へ呼びかける。

「みっちゃん!(姉)  起きろ!!みっちゃん!!」

先生は泣きながら 「…頑張れ!……頑張れ!」
と、震える声で語りかけていた。


その後、私は椅子に座り姉の手を何時間も何時間も握り続け、その場を離れなかった。

太ももの付け根に床ずれが出来るほどに。




続きはまた次回。
ここまで読んでくださってありがとうございます!

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