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EVISU(エヴィス)9001の色落ちに、想いを馳せる。

私が初めてセルビッチデニムに足を通したのが、息子が1歳になったばかりの頃だったので、約9年ほど前になります。

きっかけは妻から誕生日プレゼントとして貰ったことでした。

購入当時はまだ埼玉のレイクタウン内にEVISUが店を構えていた頃で、せっかくなら直営店で試着してから購入したいという思いもあり、休日にレイクタウンに向かったんです。

ショップに行くまでは、2001のNo,2デニムを買うつもりでいました。

さすがにNo,1デニムは予算オーバーでしたが、初めて履くセルビッチデニム、しかもヴィンテージレプリカブランドの象徴的なEVISUを買うなら、アイコン的なシルエットのジーパンがいいなと思っていたので2001の予定でいたんです。

だけど、買ったのは9001という、2001とは対象的な細身のテーパードストレートでした。

EVISU(エヴィス)9001の色落ちに、想いを馳せる。

ファミリー向け施設であるレイクタウンのポップな雰囲気の中で、EVISUショップだけはどこか異質な雰囲気を持っていました。

前面がガラス張りになっていて、気軽にふらっと立ち寄ることは許されないような荘厳な雰囲気の店内に入ってみると、物凄く気さくに話しかけてくれるスタッフさん。

完全に雰囲気に飲み込まれてるうえに、外見のイメージとスタッフさんの気さくな人柄のギャップにやられましたね。

私の勝手なイメージだけど、何かむすっとしたような「ほしいなら売ってあげるけど?」みたいな強気な接客をされるのかなと思っていたらとんでもないです。そこは関西人のノリって感じでした。

「試着も全然OKなんで気になる商品があれば声かけてくださいね!」

「どんな感じのシルエットのモノをお探しですか?」

こんな具合に、めちゃくちゃラフに、それでいて嫌な気分にならないような絶妙なバランスの接客が心地良かったことを今でも覚えています。

2001がほしいんだけど、細めのシルエットがいいという何とも矛盾した頓珍漢な要望をスタッフさんに伝えたところ、「それならこちらはどうですか?」と提案してくれたのが9001でした。

ここで驚いたのが、私の外見から一発でジャストサイズを言い当てて持ってきたこと。

これはホントに驚きました。

特にウエストのサイズの話をしたわけでもないのに、「お兄さんだったら31インチぐらいがジャストだと思いますよ」って感じで試着させてくれたのが、ホントに当時の私のジャストサイズだったんです。

毎日いろんな人を接客している中で身につけた特技なのかはわからないけど、初めてのEVISUで完全に気分が高まってるところにトドメを刺され、気づいたときには「これにします!」と声高らかに宣言していました。

EVISU(エヴィス)9001の色落ちに、想いを馳せる。

こういった経緯があって、今、私の手元にはEVISU9001があります。

履き始めは、昔、雑誌で見て憧れたバキバキの下がりヒゲとハチノスを出してやろうと意気込んでいたんですけどね。

パキッとしたアタリが出るまでは絶対に洗濯しないぞと心に誓っていたほど。

当時の私の着用頻度は週1〜2日ぐらいで、仕事は会社支給の作業着だったこともあり、着用は休日のみでした。

購入時期は冬だったので、最初の洗濯は春過ぎぐらいにしようかななんてと予定を考えていました。

が、思わぬアクシデントに見舞われ、購入から2ヶ月後ぐらいには初めての洗濯をすることに。

何てことない、子どもとラーメンを食べに行ったら丼をひっくり返してスープがかかっただけのことです。小さい子どもがいればよくあることですよ(泣)

人生は思うようにいかないと、ジーパンと息子が教えてくれました。

それからは月イチぐらいの頻度で洗濯をしつつ3年ぐらい履き込んだ結果がこの仕上がりです。

私が想像していたバキバキの下がりヒゲもハチノスもないけど、かなりいい雰囲気に仕上がってると思います。

EVISU(エヴィス)9001の色落ちに、想いを馳せる。

私のお腹も程よくエイジングが進んできたときにもちょっと無理して着続けていたため、前ポケットの口が破損してしまっていますが、これもまた思い出の1つ。

EVISU(エヴィス)9001の色落ちに、想いを馳せる。

EVISU特有のやや緑がかった生地の色落ちが雰囲気出てますね。

この時期はホントにこれ一本だけを履き続けていたので、良いときも悪いときも共に過ごしてきました。

ジーパンやブーツなど1つのモノと長く付き合っていくと、モノにも様々な思い出が刻まれます。私はこれが好きなんですよ。

経年変化していく見た目のカッコよさもさることながら、共に過ごしてきた時間や思い出こそが、私が経年変化を愛する一番の理由だったりします。

残念ながら購入当時と体型が変わった(太った)ため、今はクローゼットを温めるメンバーとなってしまいましたが、2インチ分ぐらい痩せればまたジャストサイズで履けるので、せっかくだから頑張りたいですね。

もちろん、また履けるときがきたらポケットのリペアはするつもりです。

2022年の夏から始めたダイエットが順調に進んできているので、この調子だと今年の春頃にはまた普通に穿けそうな予感がしています。楽しみです。

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