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普通自動二輪免許取得レポ。なぜ今までバイクの楽しさに気づかなかったんだろう。

4月

普通自動二輪免許を取るべく、教習所に通い始めた。

世界中で病気が流行っちゃって、日本も緊急事態だっつって世間ごと人々がワーワーなってたのは去年からそうなんだけど、そうは言ったって去年を経ての今年2021年は反省を生かして人も世も動くだろうと思っていたら、思いのほかそうでもなくて通勤電車は満員のままだし、誰がウイルスを持ってるかなんて分かりはしないから雰囲気はピリピリしてるし、そんな状況で電車から降りた際に道行くおっさんから肘打ちを喰らって俺はキレた。自分に。

なんでこんな苛立ちによって手が出てしまう下等な生物と一緒の箱に閉じ込められてまで仕事をして生きていかなきゃならんのだ!?と、それまでも「バイクの免許取りたいなー、けどお金無いしなー」とか思っていたけど、この一件で目が覚めた。お金が無いとか知るか。俺はバイクの免許を取る。そしてバイクで通勤をする!
すぐに家の近くの教習所に行って、手続きを済ませ入校。このご時世で同じことを考えていた人は多かったようで、なかなか予約は取れなかったが、何とか仕事の休みを取り教習を受けることに。

最初は倒れたバイクを起こすところから始め、次に発進。仕事でトラックに乗っているからクラッチ操作は慣れていた。そのため同じ授業を受けてたもう一人の生徒を差し置いて、外周を回ることに。そこで俺は目覚めた。

「バイクめっちゃ楽しいじゃん!」

もうおっさんの肘打ちにキレてた自分はいない。純粋にバイクという乗り物を楽しんで、操縦に打ち込む一人の少年がいた。
思えば子供の時からバイクが好きだった。兄貴の影響で読んでた「特攻の拓」でバイクに詳しくなり、兄貴やその友達たちが乗っていたバイクの後ろに乗せてもらってキャッキャしていた。

CB400SF
CB400F
GSX400インパルス
SR400

思えばいろんなバイクの後ろに乗せてもらっていた。その記憶がこの一番最初の乗車の授業で一気に出てきた。俺は、バイクが好きだったんだ。そして、それは自分がいざ運転するようになっても、楽しいんだ。なんだよ、なんでこんなに楽しいもん今まで誰も教えてくれなかったんだよ。音楽ばかりに打ち込んでいた自分がバカらしくなるほど、教習所で初めて乗ったスーパーフォアは夢のように楽しい時間だった。

かくしてバイクの楽しさに気づき、取り憑かれた俺はそれ以降キャンセル待ちを狙って予定の空いた日には足繁く教習所に通うようになった。
クラッチ操作に慣れていたのと、子供の時からバイクが好きだったのもあってみるみるうちに上達した。教官からも「本当にバイク乗るの初めて?」って言われたが、本当に初めてだった。「楽しい」という感情は、何かをやるにおいて最も大事な感情だというのを改めて感じた。
それからはおよそ2ヶ月弱。途中全く予約が取れず、キャンセル待ちも出ることなく丸一日教習所の待合ロビーで時間を潰すことがあったり、登山した次の日に筋肉痛でバイクを支えられずに立ちゴケをしたり、急制動の練習でタイヤがロックされてマジゴケして数日ヒザと手の痛みに悩まされたりはあったものの、卒業検定では教官に「もう少しニーグリップをしてね」とだけ言われて合格。

その次の日には免許センターに行き、晴れて自動二輪免許を取得!それが5月31日のことだった。その間に通勤用に125ccのスクーターも購入していてバイク屋に「免許取るまで納車を待ってくれ!」と無理を言っていたので、免許センターでの講習を終えた瞬間にバイク屋へ直行。納車。晴れて免許と
バイクを同時に手に入れたとさ!

そのバイクがもう散々このnoteで記事にしているし、また折に触れて記事にしようと思っているリード125である。バイクそのもののレビューは別の記事で書こうと思うのでそれは別として、バイクの免許をとって本当によかった。

何がよかったって、音楽や楽器以外に自分の心から楽しいと思えることを手に入れたのが何より大きくて、最近はモトブログや旧車バイクのYouTubeチャンネルもよく観ている。今は超バイクブームらしく買うとなると旧車はとても手が出る値段ではないし、新車も納車が半年以上のものがあるほどで、欲しいなとは思うけど手が出ない状況に歯痒くなるものの、リード125を買ったことによる遠出の楽しさや日々の運転の充実さは他の何にも変え難い楽しみになっている。

もちろん疲れるし、公道に出ることは怖い。何度か事故に遭いそうになったこともある。道路においては車よりもバイクに煽られたり肝を冷やされることが多い。それによって多少イラついたりはあるがそれよりも自分とバイクがあればどこまででも行けてしまうという無敵感や、速さじゃなく自分とバイクが一緒にいる時間が何より楽しいという高揚感が音楽をやるだけじゃ得られなかったものだ。

俺自身、去年と今年で音楽活動が殆ど出来ていなかったのもあって、そのタイミングでのバイクとの出会いはかけがえのないものだった。
また別で書くと思うけど、俺が今年ギリギリ人間らしい生活を送れていたのは紛れもなくバイクがあったからだし、バイクの熱が落ち着いてきた時に改めて思うのが「音楽やりたい」ということ。
一つのことだけを打ち込むのはそれはそれで悪いことではないけど、それで壁に当たった時に別の楽しめるものを用意しておく。ということがこんなに大切だったんだということを俺はバイクによって教えられたし、俺の人生がバイクによってより豊かになったのは紛れもない事実だ。

今後も多分一生、よほどのことがない限り俺はバイクを一生の趣味にすると思う。それくらい素晴らしいものだった。いずれは大型の免許も取りたいし、単車も欲しい。今乗っているリード125もカスタム欲があるし、何よりいろんな場所に行きたい。ただ惜しむらくは、周りにバイク好きが多くないこと。みんなバイクの免許取ろう!?一緒にツーリング行こう!?バイクは最高だよ!?

次回予告
トラックボールマウスレビュー。慣れるとマウスやトラックパッドよりも楽!

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