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告知と友達

1ヶ月が早い。年々早まっている。

今が一番自分の若い時。この言葉が時を経る程重たく沁みてくる。職場では自分が一番若いせいで実感が薄いけど、いざひらけた場所に出ると自分はもうその寄る年波にどう抗うかを考えている事に驚く。

思えば2020年から今までの3年半は見事なほど虚無と言えた。何も無い。けどその状況からどうやって抜け出すかの手掛かりも見つからない。元気もない。常にストレスと疲れで薄くモヤがかかったような日常を過ごしていた。
思えば今年2月に家を追い出されたのは僥倖かもしれない。同居人が、というわけではないが『あの家』が良くなかった。大家や不動産屋と結構揉めたし、近くに友人も少なかった。心が煤けてく速度と、それを洗う手段の少なさとのバランスが悪かった。

引越した今、それらが驚くほど何も無い。自分がフラットすぎてビックリする。
フラットすぎるから、今まで通りの生活だと良くも悪くも心が動かない。平穏と言えば聞こえは良いが、それで日常が回って良いかは別の話で、近しい目標も話題も、人に触れる機会すらも無いとそのフラットは一転して別ベクトルの地獄へと変わる。それはこの3年半の虚無で経験している。

とはいえ何も無いわけではなくて、ここからは直近のライブ予定を書いていこうと思う。

6/1(土)
吉祥寺WARP
7/27(土)
大塚Hearts Next

吉祥寺は自分のやってるバンド『さらばルバート』の久々のライブ。
みんな(俺以外)忙しい中での久々のライブで、これ以降も予定がないので是非とも見に来て頂きたいですね。かくいう俺は曲を忘れていないか不安です。まあ大丈夫。弾けるよ。俺だし。いつでもこんな風に弾けないものも弾けるようになってきていたから。

そして、7月の大塚はなかなか不思議なイベントで、架空のアニメを自分たちで作って、そのテーマソングを演奏するというコンセプトで、言ってしまえばみんなオリジナルの曲なんだけど、そこにアニメの作品というエッセンスが乗っかってしかも『自分たちはあくまでそのアニメが現実にある体でコピーバンドをやる』という、一通り行ききった大人が悪ふざけをするようなイベントだ。少なくとも俺はそういう解釈だ。
で、その言い出しっぺが俺の高校時代からの長年の友達で、彼もベースを弾いてるんだけど「このイベントはガチなメンバーを揃えたい」という希望で俺が誘われた。
俺がベース、そしてギターは俺と先に紹介した友達の高校の後輩。当時よく遊んでて気心も知れている。俺に至ってはそのギターの子と一緒にいろんな曲を作って即売会に出したりもしていた。そんな彼は今もギターを弾いてるし、時々メジャーのアーティストの音源に参加している。
少し前に俺を含めたその3人でどういうアニメにしようかという話を飲みの席でしたんだけど、ここ数年で一番笑ったひと時だった。歳をとっても、久々に会っても、昔と変わらず大笑いしながらロクでもない話をしていた。
そのロクでもない話の終着点であり、俺たちの面白が詰まったのが『ますらぶっ!』という作品である。筋肉の擬人化的な話から始まり、学園ものでラブコメで、それぞれ部位毎に特徴的なヒロインがいて、そのヒロインの声優さんがパーソナリティを務めるラジオ番組があって、そのラジオ番組の企画で生まれた決め台詞があって、それをテーマソングにしよう。みたいな。

こんなハタから聞いたらめちゃくちゃくだらない話を、笑いながらも大真面目に、そしてそれをイベントに向けて作り込むという作業をしている。
近日にバンドメンバーの顔合わせと持ち寄った曲の音合わせがある。個人的に結構楽しみにしている。俺も曲を作ったし。

そう!俺も曲を作ったのだ。超久しぶりに。ちょっと前にこのnoteにはワンコーラス作った曲を投稿したんだけど、そういう中途半端なものじゃなくちゃんとフルコーラス。歌詞もちゃんと書いて、このイベントのために元々頭にあるストックからじゃなくイチから書き下ろした。
よく考えたらちゃんとフルコーラスを1曲完成させた事なんて、ボーカロイドのCDを即売会に出す為に書いて以来12年ぶりだ。そのCDの売り上げが見るも無惨なものだったので、そこで完全に心が折れたっきり自分で曲を書く事を辞めた。

そんな俺が、曲を作ったの。

現状、それを披露する事は7/27のライブ以外無いので、是非とも観に来ていただきたい。
少なくともルバートでは絶対にやらない。ていうか、現状動いてる(水面下でも)バンドでは俺は曲を作っても持っていかないって決めてるから、人前でバンドアレンジで俺の曲が披露される事は俺が新しくバンドを始めない限りはあり得ないです。それくらい俺が気まぐれを発動してるイベントと言えば、このnoteまで辿り着いてくれた人なら面白そうだと感じてくれるかしら?

そんなわけで、比較的楽しく過ごしています。
それにしても、久々に曲作ったら楽しいね。これがバンドでどう変わっていくのかワクワクしているよ。場合によっては泣いちゃう気がするな。自分の曲が自分の想定以上に良くなって、それらを人前で披露するんだから。昔組んでたバンドでも一度そういう事はあったけど、当時は当時で色々あったから…

というわけで、ここからはもう少し俺の心の柔らかい部分を文章にしていきます。触れて良いのは購読者だけだ。



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