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私だけの特捜最前線→34「銃弾・神代課長撃たれる!~渡辺裕之さんが若手刑事役として大活躍」

特捜最前線は、レギュラー刑事役の俳優が不在となった時にピンチヒッターでセミレギュラーが登場することがあります。先日お亡くなりになった渡辺裕之さんも、大滝秀治氏の不在時に出演していました。

渡辺さん扮する的場刑事初登場のドラマが「銃弾・神代課長撃たれる!」です。所轄署の的場は張り込みの最中、神代課長(二谷英明)が狙撃されるのを偶然目撃したところから始まります。

神代は、日米政府高官がからむ疑獄事件の証拠書類を入手する目的で現場を訪れていました。特命課は、書類を持っている人物を保護するために、臨時要員として加わった的場と共に捜査に乗り出します。

やがて、人物から書類を渡す場所を指定され、そこに友人が来るから書類を受け取るよう指示。しかし、暗殺者によって人物は殺され、場所も知られてしまいました。このままでは友人の命も書類も危うくなります。

指定場所には的場が待機し、そこに友人が現れます。と同時に、爆弾を仕込んだバイクで暗殺者が乗りつけるのです。的場はとっさにバイクを奪い、人気のないところまで走り、バイクが爆発する寸前で乗り捨てました。

渡辺さんのバイクシーンは、このドラマのクライマックスとなり、アクションスターらしい体を張った演技は見ごたえ十分。また、脚本は長坂秀佳氏が手掛け、スリリングで手に汗握るドラマに仕上がっています。

若さあふれる的場刑事こと渡辺裕之さんは、短期間の出演でしたが、特捜最前線に新風を吹き込んでくれました。改めまして、渡辺さんのご冥福をお祈りいたしたいと思います。


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