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私だけの特捜最前線→4「背番号のない刑事!~橘刑事初登場のドラマ」

※このコラムはネタバレがあります。出演者は敬称略

番組放送開始から約1年、特捜最前線は新メンバーを迎えます。第52話で桜井刑事(藤岡弘、)がアメリカ行きという形で離れ、後任に共同捜査をしていた紅林刑事(横光克彦)が着任していました。

続く第53話で登場したのが橘刑事(本郷功次郎)でした。橘は長崎県警で派出所に勤務している警官で、友人の息子がプロ野球デビューするため、休暇を取って東京に来ていたのです。

友人は容疑者として特命課に追われる人物だったため、橘も捜査に巻き込まれる形になります。橘は、髪はボサボサ、無精ひげを生やし、風呂にもろくに入っていない風采の上がらない男に見えますが・・・

実は長崎県警では超エリート刑事だったそうで、柔道も射撃もトップクラスの腕前。ところが、ある事件で友人を逮捕したことをきっかけに、自ら離島の派出所勤務を申し出て現在に至っているといいます。

事件解決後、橘は長崎県警に辞表を提出しました。ところが、実力を見込んだ神代課長(二谷英明)が手を回し、特命課への配属を決めてしまいます。しかも警部に昇格させ、ナンバー2のポジションに据えたのです。

橘の信条は「粘り強さ」と「決して諦めない」ことにあります。証拠を一つずつ丹念に拾い集めていく捜査手法で、この後も難事件を解決に導いていくのです。また、子供に優しいのも彼の特徴といえます。

派手で華やかな雰囲気だった桜井刑事と比べ、橘刑事は地味でオーソドックスなタイプと言えます。特捜最前線が、社会派ドラマと呼ばれる重厚な路線に移っていったのも、橘の存在が大きかったのではないでしょうか。

noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!