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土曜雑感 vol.107~本日のテーマは「凶器となるSNS」です

日常生活でSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を使っていないという人の方が珍しくなった今、さまざまな事件や社会問題のほとんどにSNSが絡んでいるという実態が分かってきました。


まずは連続強盗事件です。この事件で実行犯となった人たちは、SNSで「闇バイト」を見つけ、それに乗っかってしまったがゆえに凶悪犯罪の一味に加えらたという背景が浮き彫りにされています。

「闇バイト」そのものは以前からありました。ただ、違ってきたのは募集手段です。SNSという匿名性の高いメディアが出現したことにより、募集側と応募側が容易にアクセスできてしまうようになりました。

さらに事件の指示もSNSを通じて行われていたとされており、特定の人同士でしか会話ができないシステムが悪用されてしまっています。振り込め詐欺にも同様の手段が使われているのです。

続いては、回転ずしなどで問題になっている迷惑動画です。これは、スマホで動画が撮影できるようになったことに加え、SNSへ簡単に動画が載せられるようになった技術の進歩が仇(あだ)となっています。

はじめから拡散目当てで載せる人は言語道断ですが、仲間内のSNSだけにしておこうと思っても、一度インターネット上に発信してしまうと、完全に消去することは不可能だともされています。

さらに、これらの迷惑動画から投稿者を探し出し、投稿者の個人情報を拡散するという事態も起きています。これもSNSでは頻繁に行われていることで、まるで「公開裁判」のようになってしまっています。

プライバシーという点で問題視される事例が、陸上の女子中学生に対する過剰なまでの報道と無断投稿です。当該中学生側がコメントを出さざるをえなくなる事態になってしまいました。

この件はマスコミに極めて重大な問題があるのですが、それとは別に、ここでもSNSの弊害が発生しています。中学生の画像を無断で使い、勝手にSNSで拡散している事例が目立っているからです。

SNSに限らず、インターネット上で発信する際には、プライバシー侵害に最大の配慮が必要です。しかし、自分や家族だけでなく、第三者の顔が分かるような画像を発信している人が多いのも確かです。


私は長年、新聞社で取材という仕事に携わってきました。その経験から「情報の怖さ」が身に染みています。誤った記事を書いたり、写真を載せたりして、ご迷惑をかけてしまったことが何度もあったからです。

最近では、マスコミやメディアがSNSの投稿動画や画像を平気でニュースやワイドショーで流したりしています。これは使う側に重大な問題があるのですが、SNSの発信者も気をつけなければなりません。

SNSは誰にでもできますし、手軽で便利です。しかし、一つ間違えると凶器になってしまうことを覚えておかねばなりません! なお、マスコミ等の画像無断使用問題は、機会があれば書きたいと思っています。


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