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私だけの特捜最前線→56「殺人メロディーを聴く犬!~ワンコの名演技とギターの名演奏が光る」

※このコラムはネタバレがあります。

叶刑事(夏夕介)は犬好きという設定になっていたようですが、その代表的なドラマの一つが「殺人メロディーを聴く犬!」です。この回に登場するワンコの「演技」は素晴らしく、陰の主役だろうと思っています。

叶刑事の犬への愛情

前半は、犬を執拗に狙っている正体不明の男のサスペンスと、瀕死の状態だった犬を看病し、愛情を注ぐ叶の姿という好対照なシーンが交互に登場します。犬がギターの音に反応したことからドラマが進展していきます。

犬は、ギター弾きの青年が飼っていました。しかし、トラブルから男に殺されてしまいます。犬は何日もかけて犯人の後を追い続けていました。まるで、青年の敵討ちを取るかのような執念を見せていたのです。

叶がなぜ、この犬に愛情を注いでいたのかが分かるシーンがあります。この犬の賢さを説く叶に対し、懐疑的な特命課員たち。神代課長(二谷英明)は犬の忠誠心について、外国での事例を説明しました。

すると吉野刑事(誠直也)は「それは血統書付きの犬の話だ」として、「雑種はしょせん雑種。名犬にはなれんよ」と叶に言います。その言葉に叶は、絞り出すかのように「俺も雑種ですよ」とつぶやくのです。

叶は、雨の公園にたたずみ、男にひどい目に遭わされた犬に、自分の生まれ育ってきた境遇を重ね合わせていたのです。犬はラストで息絶えてしまいます。叶は悲しみをこらえながら、亡骸を車に乗せたのでした。

音楽担当のルナ憲一さんが出演

このドラマでは、犬とともにキーワードになっているのがギターです。飼い主の青年役として出演していたのが、ギタリストのルナ憲一さん。現在もコンサートを開催するなど音楽活動を続けていらっしゃいます。

公式サイトによると、ルナ憲一さんは作曲家の古賀政男さんに見いだされてアントニオ古賀さんの内弟子となります。特捜最前線には担当プロデューサーから声が掛かって、音楽と演奏を担当していたそうです。

このドラマでは、ルナ憲一さんのギター演奏が随所にBGMとして挿入されています。場面に合わせて、時には情熱的な響きであったり、時には哀愁漂うメロディーであったりと、ドラマを盛り上げていました。

劇中では、ほとんどセリフがありませんでしたが、ギターテクニックを披露するシーンが挿入されており、ちょっとした見どころでもあります。

ルナ憲一さんの公式サイトです

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