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日曜雑感 vol.28~本日のテーマは「白鵬と土俵の美学」です

本当は別のタイトルで日曜雑感を書く予定でしたし、大相撲名古屋場所は明日以降に総括を書こうと思っていました。しかし、昨日14日目の横綱白鵬の相撲があまりにも酷すぎたため、予定を変更いたします!

名古屋場所千秋楽は、綱取りを懸ける大関照ノ富士と横綱白鵬の全勝対決という願ってもない展開となりました。本来ならワクワクと胸躍るところですが、昨日の相撲で一気に冷めてしまいました。

14日目の白鵬と大関正代との相撲を振り返ってみると、立ち合いに土俵際まで下がって仕切る白鵬の姿に館内がどよめき、私も唖然茫然・・・。当然まともな相撲にならず、白鵬が「勝つには勝った」という結果でした。

私は少年時代から大相撲ファンである「好角家」を自称しています。勝負はもちろんですが、一番は伝統文化に培われた「土俵の美学」が好きだからです。その象徴的な存在こそが横綱だと思っています。

横綱には「品格、力量が抜群」であることが求められます。しかし、横綱も人間ですから、土俵外の言動や行動で批判を受けることもあります。大横綱だった千代の富士や貴乃花も例外ではありません。

ただ、土俵上では威風堂々と受けて立つ姿勢を見せていました。横綱同士の対戦を除けば、すべての力士は格下で挑戦者の立場です。その相手を跳ね返してこその横綱ですし、それが出来なくなれば辞めるしかありません。

白鵬が立ち合いに「張り差し」をすることが批判されますが、あれは白鵬というよりも、相手力士が対応さえすればいいだけのことです。事実、張り差しをかわして、白鵬を倒した力士も過去にはいました。

しかし、14日目のような奇襲戦法を横綱がやるべきではありません。「ルール違反ではないから、いいじゃないか」と言う人もいるでしょうが、土俵の美学や横綱の威厳という点では、明白な「意反行為です!

解説者で元横綱の北の富士勝昭さんも、中スポのコラムで批判されています。「この相撲ばかりは理解できないし、愛想が尽きた」とまで言い切っているほどです。私も全く同感です。

気力、体力、相撲内容が充実しきっている照ノ富士には、今の白鵬は勝てないと思います。仮に白鵬が勝ったとしたら、その時点でテレビ観戦を止めるつもりです。インタビューなど聞きたくありませんから!

白鵬ファンの方には申し訳ありませんが、言いたいことを言わせていただきました。

※同じ内容のコラムをブログ「気まぐれトーク」にも書きました



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