オリンピック金メダリストと同じような経験を僕らもできるんじゃないのか?

その会場にいる全ての人が自分のプレーに注目する。

県大会決勝の舞台。自分が経験した中で一番多くの人の視線が自分に注がれた試合は、高校時代の県総体個人戦決勝だと思う。


会場にいる数百人の人の目が自分のことを見る。その会場、その瞬間、全ての視線が自分に向けられる。


試合をしている瞬間、自分は何を思っていたのだろう。多分観客のことなど頭になかったと思う。試合中は自分のプレーに集中しているから。


でもあの緊張感、スリル、ドキドキ感、高揚感、全能感、何と表現していいかわからないが、一度にたくさんの視線が注がれる試合は、燃える。興奮するのだ。


これはレベルの高い試合に限らずだ。市内大会の1回戦だとしても、応援して見てくれる人がいると、緊張感が増す。それに慣れると、緊張して体が動かないではなく、その緊張感が刺激的で病みつきになる。ある程度の緊張感が無いと、勝負を本気で楽しめなくなってしまうほどに。


何が言いたいかって言うと、やはり人が何かをするときには、自分を見てくれる人がいるかどうかは重要かもしれない。四六時中見張られるのは疲れてしまうけど、人は他人に見られると適度に緊張できると思うので、良い気がする。

オリンピックのメダル争いと僕ら一般人のスポーツ大会を並べて比較するのがおこがましいことであるのは百も承知だ。

でも、レベルは違えど他人から見られて、時に応援され時に野次を受け、人々の熱気にさらされながら自分の努力の成果を人に見せる経験は、尊い気がする。

それに、勝負はやっぱり楽しい。自分の勝負を他人に見てもらって楽しんでもらうのも嬉しい。緊張感の中プレーできることに楽しさを感じる。

そこに関しては、トップアスリートも一般人も変わらないんじゃないのか?

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