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過去も未来もすべて抱きしめて

2023年7月23日
友人に連れられたHiHi Jetsのアリーナツアー東京公演の日。
終演後「完全にいま韓国料理の口だわ!」と、近くの商業施設に入っていた韓美膳で並んでいた時に見た「KEYTALK 日比谷野外大音楽堂 ワンマン決定」の文字。

「まって野音決まってるどうしよう!ヤバい!幸せすぎて無理!」と周囲から見たら明らかに浮いていたであろう自分。
あの日からずっとずっと待ち望んでいたKEYTALK初の野音ワンマンに行ってきた。

「アカネ・ワルツ」をはじめとするずっとライブで聴きたかった曲も、昔から変わらず大好きな曲も、最近好きになったはじめましての曲も。
全30曲、約2時間半。
KEYTALKを好きになって8年経つけど、今まで行ったライブの中で一番だと思えるくらい素晴らしいワンマンだった。

KEYTALKのライブを見る度に、こんなにも自分たちの過去を大切にしてるバンドってあるのかな?と思う。

昔のちょっと面白い出来事ひとつでさえもみんなが鮮明に覚えているし、今まで出した楽曲に対してもそう。

「僕たちの始まりの曲を」という一言で始まったのはメジャーデビュー曲の「コースター」。
ああ、そうだ。なんと言っても、今年はメジャーデビュー10周年で特別な年なんだ。と改めて実感した瞬間だった。

「コースター」が始まりの曲であるということ、野音ワンマンという特別な場所でこの曲を4人が選んでくることがたまらなく愛おしかったな。

わたしはKEYTALKの「変わらないところ」が大好きだけど、それはあくまでも彼らの「核」の部分であって、4人の演奏力や楽曲性は常に進化し続けていると思っている。
だからこそ、ずっと飽きずに彼らの活動を見守れているのかもしれないな。

「ハコワレサマー」が義勝のアカペラで始まった時、「一時期、歌うことが嫌になった」という彼の言葉を思い出した。
少し前の義勝だったらこんなことはしなかったと思う。きっと、彼の中で歌うことに対する自信が生まれたからこそできた演出だったのかな。
あの瞬間の彼の姿を見た時、胸がアツくなった。

この日わたしが一番印象に残ったのは、本編終盤の巨匠のMC。
人目もはばからず大泣きしちゃったから既に記憶が曖昧だけど、
「僕たちはみんなが明日を生き抜く力を与える、だからみんなは僕たちに曲を作る力をください」
「これからもKEYTALKと生きていきましょう」って言ってくれたんだ。

その後に続く「Monday Traveller」でみんなと手を叩いたり歌ったりしている時、KEYTALKに出逢ってからその日までのことが蘇ってきて
冗談抜きで、生まれて初めて「ああ、わたしってこの人たちに出逢うために生まれてきたんだ」って思えた。

過去のキラキラした思い出も、これから先の未来までも全部まとめて抱きしめてくれるKEYTALK。
8年前に出逢った時よりもずっとかっこよくて、たくましくて、そんな彼らの音楽に触れる度に初恋のような感覚に陥る。

夏だけじゃなくて24時間365日、いつもわたしをときめかせてくれる大好きな人たち。
ずっとずっと、4人と一緒に音楽を通じて遊んでいたいなあ。

少し早いけど、KEYTALKメジャーデビュー10周年おめでとう。
これからも「秋の次の季節は夏」だなんてふざけたことを野音で叫べるかっこいい大人でいてね。

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