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美容部員のエンジニア転職と学びの話
管理栄養士(ペーパー)が新卒入社した百貨店接客業からエンジニア職で内定をいただいたので、未経験エンジニア転職エントリです。
今の気持ちの備忘録と誰かの参考になればいいなということで。
私のこと
スペックと経歴
20代後半女性
管理栄養士資格持ち(ペーパー)
接客業歴4年、フルタイムで勤務(化粧品カウンターにいました。いわゆる美容部員)
IT未経験→ITスクールで学習(2022年9月〜)
2023年6月中旬に転職活動をのんびりスタート、約3週間後に内定!
異業種転職です。栄養学→美容→ITという、なかなかいない経歴。知り合いが読んだら特定できる。笑
どうしてエンジニアに?
楽しいから
自分のルーツにつながるから
これからの生活のため
楽しいから
学ぶこと、知ること、つくること、が好きです。
それと頭を使うこと、考えることによって答えを導き出すことが好きです。知らないことを知ることも好き。ただただ楽しい。
自分のためではなく誰かのために働くことができるのもエンジニア職のいいところだなと思っています。
純粋に学ぶことが好きで、野望や競争心などなくても自分の仕事の先に人がいることがモチベーションになるのであれば、適職なんじゃないかなあ、と。(適職にはいろんなパターンがありますが、その一つとして)自分のルーツにつながるから
私は物心がついた頃には1型糖尿病という病気で血糖値測定とインスリン自己注射が欠かせない身体でした。(このあたりの話はまた別エントリにしたいと考えています。)
子どもの頃は一日に何度も針を指し、食事のタイミングも不便な生活をしていました。それが今ではスマホで血糖値モニタリングと専用リモコンの操作によるインスリン持続注入で健常者と遜色ない生活を送っています。テクノロジーってすごい!というわけで、テクノロジーで誰かの生活が楽になる、QOLが上がるような仕事がしたいと思うようになりました。これからの生活のため
今の給与が厳しいこと、キャリアアップが望めないこと、自分の望む生活スタイルのことも考えました。IT業界は自分次第で年収アップや働き方を変えられると思ってます。
何かを決断する時は複数の理由を持つ、これは私のポリシーのようなものです。自分の選択に自信を持てるし、セーフティだし、高いモチベーションを保つことができる。複数の理由があるといいことばかりです。
私はいろいろなことを総合的に考えて、エンジニアへのジョブチェンジを決めました。
とはいえ、理由は後からたくさん考えたことで最初は突発的でした。好きなアーティストが自分の夢を叶えていくのを見てふと影響を受けたとか、そんな感じ。そんなものです。
なぜ、今?
20代で一度は転職しようと大学時代から考えてはいました。一つの世界しか知らないよりいくつか知っている方がいいと単純に思ったからです。
20代後半とは、30代をより充実させるための準備期間だと捉えています。何かやらなくては、と25歳の時点で強く思いました。そしてちゃんと行動しました。えらい。
スクールに入ってから転職のタイミングは自分次第でした。入校10ヶ月で転職を決めたのは、比較的早い方かなと思っています。ある程度感覚を掴めたところで、今のフルタイム接客業をITに置き換えたいと考えるようになりました。接客の仕事で得られることはもちろん0ではないですが、これからのキャリアを思うとかなりもったいないと感じるようになったのです。
何より、3年後の年齢のことを強く考えました。
もう少し後でもよかった。だけど、未来を見据えた現時点でのリソースとキャリア形成の年数やライフプランを考えてとりあえず今動かなきゃと思いました。
焦ってはいなかったです。無理して探すほど、現状を今すぐ抜け出したいという感情はなかった。それからエンジニアキャリアの第一歩目は大切に選びたかった。これが一番ですね。
動くのは今、だけど焦らず、でした。
転職までの日々
去年の秋まで私のITスキルはというとHTMLとCSSを見よう見まねで書けるかな、と言う程度です。ほぼ何も知らない完全未経験でした。
スクールに入ってからは、手探りでとにかくインプットとアウトプットをやっていました。何にどのように取り組むべきか、スクールに入らなければ知り得なかったです。具体的でリアル。かつ自分では思いつかない必須視点が分かる。これは独学では得られないんじゃないかなあと思います。環境って本当に大事!
記事を大量に読んだり、チーム開発で0から設計やコーディングをしたり、いろいろやりました。具体的な内容は次の項目に綴ります。
どんな生活をしていたかというと、フルタイムで働きながら空いた時間はほぼ何かしらのIT知識に触れていたという感じです。仕事の日(シフト勤務で不規則!)は2〜3時間くらい+通勤や休憩中の空いた時間、何も予定がない休日はほぼ一日中。何かしらやっていました。
“何も予定がない”というところが実は大事で、IT学習のために遊びの予定を我慢することはしませんでした。(ただ、元々たくさん外で遊んでるタイプでもなかったですね…)
家でだらだらする時間がほぼ0になったことはこの10ヶ月で大きかったです。
やったこと
0から転職までの流れ
※長いので適当に読み飛ばしてください。
0〜1ヶ月目
ひたすら基礎知識の記事を読み漁る
1日10〜15本は読んでいました。カリキュラムで300本の記事を3ヶ月で読むという標準ペースが示されていて、これをざっくり割ると1ヶ月100本→1日3〜4本という計算です。
スクールに入ったからにはなんとなくこなすのではなく、飛び抜けたいと思っていました。多くの人が様々なスクールに入っているのにそこで平凡であることはその先のキャリアにおいても平凡のままだと考えたからです。(ちょっと変わってるぐらいがおもしろい人生になるでしょう?くらいの軽さです。)
ではどうしたらいいか?与えられたカリキュラムを3倍速でこなせばいいと考えました。だから3ヶ月でと示された300本の記事を1ヶ月で読むために、1日10〜15本読んでいました。これにはもう一つ理由があり、私は膨大な知識量を前にした時に一度でじっくり理解するよりも50%以下の理解度をひたすら繰り返す方が向いていると知っていたからです。
通勤中や休憩中を活用すればそう難しいことではなかったです。むしろ5本以下では勉強した感覚になれないくらい。
そしてこの大量のインプットは、今では良い基盤作りになったと強く感じています。記事だけではなくなる
しかしこのカリキュラムが2週間でなくなりました(!)
動画教材やハンズオンなどなど、やることが幅広くなりました。それでも変わらず3倍速は意識しました。記事だけではない分、重さは様々だったので1週間あたりとかで考えていた気がします。 とはいえ今ではうまく取り組めなくなったのでなんとも言いづらいです。笑
2〜4ヶ月目
アプリ開発の流れを学ぶ(チーム開発①)
寝てなかった!
という記憶が今では強いです。笑
バックエンドとは何をしているの?
どんなコードを書くことでどんな処理が実現できるの?
データベースとの接続はどうなってるの?
ということから、データベースから取得したデータはどんなコードによって画面に表示されるのか、といった具体的な実装について自分の手で学びました。
JavaScriptも見よう見まねで書きました。(本当に見よう見まねだったので、JSを多少学んだ今ならもっと早く書ける)
データベース設計もやりました。Gitの使い方もこの時に少し学びました。
要は、アプリ開発の一連の流れを実装を通して学びました。手を動かすのが一番ですね。今だから思いますが、実務の多くは開発であり決して座学ではないからです。
この頃の反省点は、開発にかかりきりで座学の進捗が0だったこと、睡眠を疎かにして日中のパフォーマンスが低下していたことです。なんだかとてもがむしゃらでした。文章的なアウトプットを始める+座学
開発終了後はゴールがなくなったのでとりあえずいろいろやっていた気がします。あまり記憶にない。技術記事をちょっと書いていました。
5〜6ヶ月目
webの基礎とAPIなどを学ぶ(チーム開発②)
楽しかった!
という記憶がかなり強いです。インプットの量も質も凄まじかったなあと今となっては思います。(当時はさして感じていなかった)
自分の学習歴、知識量を考えると最初は全くついていける気がしなくて、だからこそ何でもやるしかないなと思っていました。ほぼ自由課題の環境において今の自分を基準にやることを決めるのではなく、"できることが何もないので必要なことなら何でもやります"というスタンスでいました。この姿勢は今でも大切にしています。
で、主にやったのはAPI開発でした。
API開発は上級者向け?と聞いたことがあるような気もしますが、そんなことはないんじゃないかなあと思います。
FlaskのMVCモデルしか扱ったことがない(しかもサンプルコード付き!)私がAPI開発を通して得たのはwebシステムに必要な基礎知識です(おそらく)
ログイン・認証機能は仕組みを理解しなければ実装できず、HTTPメソッドなども理解しなければ何もできません。
この頃読んで即実践できたのは「Webを支える技術」です。
使用したフレームワークはFastAPIでしたが、一時に終わらない半永久的な知識を得られたと思っています。IT初心者にはむしろおすすめです、FastAPI。
あと見よう見まねでReactをほんのちょっと触りました。(多少学んだ今ならもっと早く…その2)
そして今度はちゃんと寝てました。えらい。
7〜9ヶ月目
フロントエンド詰め込み期
いろいろとご縁があってフロントエンドの実務を経験させてもらえることに。ずっとバックエンド中心にやってきてフロントエンドはさっぱりでした。このチャンスを断れば、フロントエンドをまともに学ぶ自主的な機会はないだろうなと考えてほぼ即決しました。
一番がんばった時期だったと思います。(がんばるという言葉はあまり使いたくないですが、それでも使うくらいには……)フルタイム勤務の合間、約40日でJavaScript、TypeScript、React、Next.jsをなんとか(本当になんとか)扱えるレベルになりました。0から!
でも、なんと、ぎりぎりちゃんと寝る努力はしていました。期日までにとにかく一通りやること。時間がない中でどれだけ効率よくインプットできるかということ。このあたりの力は伸びたと思います。学び方を磨くことができました。
10ヶ月目〜今
アウトプット学習(JavaScript/JWT/DynamoDB…etc)
ちょっと余裕ができてとくにゴールもなく、ただぼんやりもしたくなく。テーマを決めて期日を宣言して学習していました。文章にしたり図解したり話させてもらったり、アウトプットをゴールに。
期日の存在と周りを巻き込むことが最も効率がいいと知っていたので個人学習にも転用しました。転職活動とSAA受験
業界ほぼ未経験、何も知らない分からない、という状態だったのでとりあえず人と話そうとカジュアル面談10人以上を目標に動きました。選考に進むことは考慮せず、とにかく話せたらOKという感じ。その結果、ご縁とフィーリングでほぼ1社目で内定をいただきました。
話せるエピソードは大量にあったし、作ることも意識していました。「昨日これをやりました!」みたいな。これをやりたい、ではなく、これをやりました、を言えるようなことを毎日ひとつずつでも増やす。たくさん動いてきてよかったなあと本当に思います。
そしてすべての面談(面接)はその時間が自分のためになることを意識していました。30分以上時間を割くので、自分の利益にならないと勿体ないなあと思ったからです。「こういうことで悩んでるんですがどう思いますか?」といった質問を必ず盛り込んでいました。これはけっこう、印象も良かったのでは?となんとなーく感じています。
また転職活動と同時並行で弾丸SAA受験を決めました。(再受験無料キャンペーンに釣られて!)インフラはさっぱりです。この時はサーバーレスまわりに若干触れてはいたものの、2〜3ヶ月前などはインフラの話がほとんど呪文でした。そんな中で12日後に受験を決めたのでやらざるを得ない状況を生み出すことができました。なんとか合格しました。眠かった。笑
さらに現職も忙しかったり色々あったり、人生で一番濃い時間だったように思います。
心がけたこと
スクールという環境を利用して学習を進める中で以下のことを心がけていました。
質問を「作る」
目安の三倍でやる
とりあえずやる
質問を「作る」
辻褄が合う理論的な説明を見聞きすると、なんとなく理解できた気になります。そこで止まりたくなくて、すぐには思い浮かばなくても疑問点を探していました。そうすることで深く考えられるし、質問して得られた回答から思いがけない知識を得ることができるからです。 とはいえ質問ならなんでもいいわけではなく、以下のことを意識して、どう質問すれば得られるものを最大化できるかを考えていました。まずは自分で調べてみる
仮説を立てる
何がどう分からないかを明確にする
目安の3倍でやる
前項で記した通り、カリキュラム目安の3倍速を意識していました。3倍の時間やるのではなく、3倍の量をやるだけです。
とりあえずやる
できるか分からなくても飛び込んでみればやるしかないので、できるようになります。誰しも最初はできなくて当たり前だし、できるようになってからやるのではいつまでもやれないし楽しくないです。とりあえずやったことは全て自分のエピソードになるので転職活動時にも役に立ちます。
これからのこと
スタートラインに立ったばかりなのでいろんなことに挑戦し、試し、ゆるーく突っ走っていきたいです。
なんでも興味があることを活かしてフルスタックに。そして自分も周りも幸せになれたらいいなと考えているので、人との関わりやエンドユーザーを大切に深く考えられる人材になってサービス・システム・チーム作りに携わっていけたらと思います。
いったん長い休暇(有休消化)があるので、これからのキャリア・人生のための準備期間として充実させようと思います。環境はかなり変わるので今までの自分の在り方も変えていきたいです。楽しみがたくさん!
本当にひよっこなので、これからの私に向けて何かメッセージやコメントをいただけるとめちゃくちゃうれしいです!
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