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2024年7月22日の見解

金曜日の為替相場は、ドル高、欧州通貨&オセアニア通貨安の相場となりました。

発表された英経済指標が弱かったこと、中国の会合の件で上記のような通貨強弱となります。

世界的なシステムエラーもやや関係し、株価は週末にかけて続落するような状況。

では金曜日の流れをまとめていきます。


まずは東京時間から、日本のCPIの発表がありました。

【全国消費者物価指数&【除生鮮】】

  • 前年比:予想2.9%% 結果2.8%(前回2.8%)

  • 前年比・コア:予想2.7% 結果2.6%(前回2.5%)

  • 前年比・コアコア:予想— 結果2.2%(前回2.1%)

(ロイター通信)

全国コアCPI、6月は+2.6% コアコアは11カ月ぶりに伸び拡大https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/5P7WQ7URUFOKLPLSFAH3BWKRMM-2024-07-18/

この結果を受けて、やや円高に振れる動きをしますが特に大きな動きには繋がりませんでした。

一旦の高止まりですが、世界各国と比較すると物価は落ち着いているので「利上げ」をするほどでもない印象です。


そして河野デジタル相は、週半ばに「円安是正」の発言をしたことによって鈴木財務相から喝を入れられた模様。

【鈴木財務相】

  • 市場に与える不測の影響というものを考えるなら、発言は慎重であってほしいと思っている

  • 不用意な発言が市場に影響を与えてはいけない

  • 日銀の独立性を尊重しなければならない

(ブルームバーグ)

鈴木財務相「発言は慎重に」、河野デジタル相に苦言-利上げ巡りhttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-19/SGUNBNT0G1KW00


【河野デジタル相】

  • いま日銀に利上げを直接求めているわけではない

  • 金融政策は日銀が決めることだ。具体的にどうするかは日銀が決める

  • 金利が上がれば円高になるという理論を申し上げただけだ

上記の発言でも、特に動きは少なかった印象です。

そして欧州時間では以下の経済指標の発表がありました。

【英小売売上高&【除自動車】】

  • 前月比:予想-0.4% 結果-1.2%(前回2.9%)

  • 前年比:予想0.3% 結果-0.2%(前回1.3%→1.7%)

  • 前月比・コア:予想-0.4% 結果-1.5%(前回2.9%)

  • 前年比・コア:予想0.2% 結果-0.8%(前回1.2%→1.6%)

結果はかなり弱い数字となり、ポンドが売られることになります。

小売が弱いのはやはりインフレのせいだと推測されますが。。。

対ドルで1.30000ドルを上抜けていましたが、この影響で1.29000ドルまで突っ込む局面までいきました。

(現在)1.29000ドル付近で推移していますが、ここを下割れするかどうかの局面となっています。

要人発言に関しては以下になります。

【ビルロワドガロー仏中銀総裁】

  • 予想通りにディスインフレが起きつつある

  • インフレ率はもう少し緩やかなペースで低下を続けるだろう

  • 金利についての市場の期待はかなり合理的

(ブルームバーグ)

ECBの金利軌道巡る市場の期待、かなり合理的-仏中銀総裁https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-19/SGUYJWT0AFB400

引き続きデータ次第であり予測はしないということですが、マーケット予想は合理的とのこと。
現在のマーケット利下げ予想回数は、「2〜3回」とのことです。

そしてNY時間に入ってからはカナダの経済指標がありました。

【カナダ小売売上高&【除自動車】】

  • 前月比:予想-0.5% 結果-0.8%(前回0.7%→0.6%)

  • 前月比・コア:予想-0.4% 結果-1.3%(前回1.8%→1.7%)

こちらもカナダドル売りとなるきっかけとなりました。

しかしカナダドル安は限定的で、それ以降はドル高につれるように上昇している状態です。

そしてその後は米国要人発言が続きます。

【ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁】

  • 中央銀行はインフレ抑制の使命を担うべき

  • FRBは2%のインフレ目標達成に引き続き注力している

  • 物価安定は金融安定の鍵

(ブルームバーグ)

NY連銀総裁、低い中立金利の長期トレンドは続いていると強調https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-19/SGVME8T0AFB400

来週から、要人達の発言はブラックアウト期間に突入するのでありません。

次のFOMCは7月31日の月末発表なのですが、この日の東京時間には日銀会合が予定されており、市場参加者目線ではかなり意識されたスケジュールとなっています。

そういった意味で、今週は材料不足でそこまで動きが出ない可能性もありそうですね。

「嵐の前の静けさ」という相場は、こういった状況の時に起きやすいので意識していきます。

米株価は続落しています。
どの株価が下落しているのかヒートマップを掲載しておきます。


経済指標

本日の経済指標・要人発言はありません。

そして今週のスケジュールは以下になります。
<火曜日>

  • TCMB政策金利&声明発表

  • 米中古住宅販売件数

  • 米2年債入札

※Google・テスラ決算
<水曜日>

  • 仏、独、欧、英、製造業PMI【速報値】

  • 仏、独、欧、英、サービス業PMI【速報値】

  • 米製造業PMI【速報値】

  • 米サービス業PMI【速報値】

  • BOC政策金利&声明発表

  • 米新築住宅販売件数

  • マックレムBOC総裁

  • 米5年債入札

<木曜日>

  • 独IFO景況指数

  • 米新規失業保険申請件数

  • 第2四半期GDP【速報値】/個人消費【速報値】

  • 米耐久財受注&【除輸送用機器】

  • ラガルドECB総裁

  • 米7年債入札

<金曜日>

  • 豪小売売上高

  • 米個人所得/個人支出

  • PCEデフレーター/PCEコア・デフレーター

  • ミシガン大学消費者信頼感指数【確報値】

上記となります。

今週は材料が乏しいので、方向感が無い相場状況になるかもしれません。
トレード時は基本短期で決済を行い、来週の大相場に巻き込まれないように注意していきたいところです。

本日もよろしくお願いします。

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