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詩「黒猫」

夏の夕暮れ、国道歩く
車道からの黒い線
茂みに続く黒い線
おそらく先に
血を流した猫

傷ついた獣は静かだ
痛みを受け入れ
為すべきを為す
為すべき事が
身を還すことだとしても

もし同じ傷を負ったなら
どれだけ苦しみを表現し
叫び声を上げ
のたうち回るだろうか
独りだったら

世界にただ独りだったら
受け入れて
静かに死へ向かえるだろうか
いつか来るが
今来たとして

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