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サッカーとは何か

今回、『サッカーとは何か』という抽象的な言葉をタイトルにしました。

なぜかというと、
サッカーコーチ同士で「サッカーわかってるなぁ」とか「サッカー知らないな」とかってよく話をするんです。

ただ、ちゃんと自分の中でサッカーを言語化できてるのかなと。

定義されていない状態でそういう会話になっているんだとしたら危険だなと思ってて…

抽象度が高いからこそ正解なんてないと思います。


■競技規則からわかる3つの資源

競技規則をシンプルにまとめると

相対する2チームにプレーヤーが11人ずついて、制限のあるサッカーコートの中で1つのボールをゴールにより多く入れた方が勝利

と、なると

資源となりえるのは
❶ボール
❷プレーヤー
❸スペース

ただし、ボールは1つしかないので、チームが所有していない場合もあります。


■得点と失点の原理

じゃあ、ゲームの目的である勝利をするためには相手よりゴールを決めないといけません。

当たり前ですが、相手が点を取ろうとしていたら自分たちは失点しないようにします。

ここで、どうすればゴールを守れるかを3つの資源であるボール・プレーヤー・スペースで考えます。

実はサッカーってこの3つのどれかを用いることができていれば失点しません。

失点する時を想像してみてください。

ボールを持っていなくて、危険なスペースを奪われて、そこにプレーヤーが入っちゃったら…

失点します。

逆に、得点するにはこの3つを用いる必要があります。

だから、サッカーというスポーツは得点が動きにくいと言えますね。


■サッカーの競技性

ここで、世界から日本のサッカーについてよく言われることを深掘りしてみると本質が見えてきます。

「日本人は"技術は"高い」

技術についての定義は
また、別の機会で考えるとして、

ここで指す技術とは何か。

多くのサッカーコーチの解釈にある「ボールを扱う精度」としましょう。

では、なぜ技術がある日本が世界に劣ってしまうのか。

それは、サッカーとは自分の技術を高めれば勝利を掴めるゲームではないからです。

どういうことかというと、

フィギュアスケートのように技術の高さが評価されポイントとして加算はされませんし、
どんなゴラッソ(素晴らしいゴールのこと)でも、泥臭いネットを揺らさないゴールでも1点は1点です。
ゴラッソが3点になるゲームではないからです。

要するに、
自分の技術に集中して最大限発揮できるかより、いかに相手チームに影響を与えられるかを考える方が重要になります。

そして、その影響の与え方のことを戦術と呼びます。

なので、サッカーをプレーする上で、相手チームに戦術的影響を与えるかは必ずする行為になります。


よって、
サッカーを定義すると

『ボール・プレーヤー・スペースという3つの資源を用いて、相手チームに戦術的影響を与え合うゲーム』
となります。


サッカーコーチ同士の会話の中でよくある「サッカーがわかっている」とは

言い換えると

「ボール・プレーヤー・スペースという3つの資源を用いて、相手チームに戦術的影響を与える方法をわかっている」となります。

自分はこのような定義をしましたが、十人十色でいいはずです。
だから、議論が生まれてサッカーが楽しめるので。

自分の中で正解が存在してて、納得感がある考えを基準にしてサッカーと接する必要あるはずです。

ちょっと周りのサッカーコーチに聞いてみてください!
自分も聞いてみます!!

短期的成功より長期的成長を。常に半音高く(♯)!


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