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【LIVE】ドミコ ワンマンツアー2023,その2

 12月13日は1年の締めくくりを始めて、来年の準備を始める「事始め」と言われる。ドミコはその日にツアーの千秋楽を迎え、2023年のワンマン最終公演日となった。久しぶりに来る新宿は12月にしては暖かくて、友人とあの居酒屋が無くなったとか、あの本屋が場所が移ったとか話してゆっくり夜になった。

 ドミコのワンマンを見るのも初めてだし、Zepp新宿も初めてで、地下に行ったら通信が途絶え会場で鳴ってたクラッシュのようなダムドのようなランシドっぽいバンドの曲をshazamれなかった。ずっと同じバンドの曲っぽかったけど誰か教えて。

 「Easy Money」が流れ、二人がステージへ上がる。まだドミコのライヴを見るのは2回目だけれど、この曲がかかると気持ちが上がるパブロフの犬の神経回路が私には出来上がっていた。さかしたひかるが思いっきり何かを叫んでいるがやはりスクランブルフェス同様聞きとれない。おそらく、おらぁ!最終日だぞてめえら全員2時間後にはあの世行きだからな今のうちに念仏唱えろ!!というようなニュアンスの事を言っているに違いない。そういう人ではないですかね。しかし、何をどう叫んでいても絵になる人である。
 
 「てん対象移動」、「不眠導入剤」と9月にリリースされたEPから始まり、「びりびりしびれる」へ。前回見た時はVo.さかしたがDr.長谷川を煽って煽って引っ張っていたけれど、今日は長谷川の手数の多さが調子の良さを物語っていて、さかしたのギターに引けを取らない、なんなら食っている場面が多くあった。それでいてグルーブが乱れるどころか、濃密にぎゅっとなるところがマジでドミコマジックである。そして「マイララバイ」を挟んでから「まどろまない」。どんなお地蔵さんも必ず横ノリさせる必殺リフが響き渡った瞬間は、この日のハイライトの一つだろう。
 「眠れよ、眠れ」ではメロコア、ポップパンクのようなアレンジを披露し、「くじらの巣へ」ではポストロック、セッションではプログレな音を聴かせてくれた。このお店には寿司職人もラーメン店主もカレー作るインド人もいるんですか?
それでいて、これはさかしたひかるのギターとわかる一貫したものがあるから、幹が太い事がわかる。「問題発生です」と「こんなのおかしくない?」の必殺リフで再度ズタズタにされ、「深海旅行にて」では、これ!このギターを聴きたかったよなロックファン涙な音をぶちかまし、「なんて日々だっけ?」で観客を熱狂させてアクトを終えた。

 アンコールの手拍子を観客がしているとドミコの曲が会場にかかり、エ?アンコール無しのお開き?と一瞬思ったが二人が汗だくで再登場。長谷川が「ツアーファイナル来てくれてありがとうございました!」と挨拶をすると、さかしたからじっと見つめられ、シーン。観客からは笑い声が。
 「それだけ?かかってた曲の事言はなくていいの?」とさかしたが言うも、長谷川は反応無し。さかしたから「1月にアルバムが出ます。4月にツアーもやります。」観客歓喜。さっき曲が流れたのはそういう事だったんですね。さかしたから長谷川に、「それではアルバムの発売日をどうぞ。」と振られるも、「謎にしておきましょう。」と長谷川氏。全観客が、長谷川さんはリリース日を知らない!!と心の中で叫んだ。あんなに素晴らしいドラムを叩くのに自分の新譜のリリース日を知らないなんて、なんてお茶目な人なのだろう。それからさかした氏に詰められるも、返事はドラムで答えてた笑
 
 「良いお年を。あざしたぁ。」と言った後に、「化けよ」と「ペーパーロールスター」を演奏。「ペーパーロールスター」ではあのシャウトと、最後にさかしたがドラムに片足を乗っけるあの姿を見せてくれて歓声の中、終演。最高にミニマルでマキシマムなロックをドミコはまた2024年も見せてくれるだろう。もっと遠くへ、アンドロメダへ、きっとまた2時間ばかし連れて行ってくれる。と思ったけど、4月のツアーは関東は無くて、来週のさかしたひかるの弾き語りは2回とも外れた。
 

ドミコ ワンマンツアー2023,その2 肴  zepp新宿 2023.12.13

1.てん対称移動
2.不眠導入剤
3.びりびりしびれる
4.マイララバイ
5.まどろまない
6.無人島でつかまえて
7.ねむれよ、ねむれ
8.くじらの巣
9.のらりつらり
10.プトレマイオシー
11.問題発生です
12.こんなのおかしくない?
13.深海旅行にて
14.血を嫌い肉を好む
15.united pancake
16.なんて日々だっけ?

En1.化けよ
En2.ペーパーロールスター

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