無限の無について


わたしの推しが死んだ。

私の推しというものは唯一のものではなく、それこそ私の財布を開けっぱなしにさせている『防弾少年団のキムテヒョン』や銀魂のドS王子こと『沖田総悟』『SEVENTEEN ホシ』など、正直数えきれないほど推しと定義している人物はいるのだけれども、今回noteにまとめる私の推しは

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今をときめく大人気ジャンプコミックス『鬼滅の刃』 の 『霞柱 時透無一郎』

である。ちなみに、補足として

『鬼滅の刃』(きめつのやいば)は、吾峠呼世晴による日本の漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年11号より連載中。大正時代を舞台に、主人公が家族を殺した「鬼」と呼ばれる敵や鬼と化した妹を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く和風剣戟奇譚[2]。単行本の累計発行部数は2019年10月23日時点で1600万部を突破している - 引用 Wikipediaより

という作品となっておりもっと要約すれば鬼退治である。余談であるが、ストーリーの軸が鬼と鬼狩りの闘いと非常にわかりやすいものになっており、オタク気質のない人間にも幅広く読まれる要因の一つではないかと考えている。

今回私は、noteに書くに至った理由は鬼滅の刃の紹介などではないため長々と書きたいところだが割愛。そうなのだ、本題はnoteの初めに書いた

推しが死んだ

ということなのだ。

これは私が人生で一度も味わった事のない出来事であり、絶望である。なぜならば基本的に私の好きな歴代の二次元の推しというものは主要メンバーであり決して死ぬフラグの立つ事のないキャラクターばかりであった。また、そのようなフラグが立とうとも私の推しだけは生き残っていた。また3次元の推しは基本的に死ぬ確率が二次元よりもうんと低くなる。もちろん何が起きるかは神のみぞ知るだが未だ私の推しに不幸は訪れていない。

だがしかし今回の悲劇は起きた


正直、予感はしていた。ストーリー上わたしの推しの立ち位置は怪しかった。鬼と戦う鬼狩り人は【鬼殺隊】という組織に属していて上からの指令で鬼退治をするのであるが、私の推し(以下 無一郎)はその組織の最高戦力である 【柱】の位置に就いていた。

柱(はしら)
鬼殺隊剣士の最高位。
柱未満の隊員は死亡率が非常に高く、逆説的に鬼と戦っても死なない実力者である柱たちは、隊を支える存在として君臨している。世襲制ではなく、最も強い者がその地位に就く。現在「水」「蟲」「炎」「音」「岩」「恋」「霞」「蛇」「風」の9人の流派の剣士が柱となり、各自の流派に従って「◯柱」という位を授かる。-引用 Wikipediaより

無一郎は齢わずか14.15で【霞柱】の地位を背負っており、当代最年少で第一線を活躍する剣士である。その無一郎は漫画にも中盤からはよく出ていたし、大きな戦いを一編の中で繰り広げて見せていた。だからこそ物語の最終章での局面に至って本誌最強の鬼と無一郎が対面したときにわたしは長年の少年漫画の傾向や作者の意向を考えた時に「推しはたぶん死ぬ」と直感かつ確実にそうであると思った。信じたくないのだがここまでくると流石に馬鹿でもわかるし、一読者の私がどうこうする問題でもない。また作者が私であったとしてもここで無一郎を殺すであろう。

結果的に無一郎は死んだ。名誉の死だ。彼は戦いの中で片腕片足を亡くした。それを踏まえて自分のできる最善、仲間へのお膳立てをするために敵の動きを自分の身を挺して止めた上での死だった。彼の死なしでは結果的に勝てない局面であり無一郎もそれをわかった上での判断であったためここで無一郎が死なない選択肢はもはやなかった。もちろん、仲間たちはそんな無一郎の言葉通り捨て身の援護を無駄にせず最終的に鬼を倒したのだが、そんなことはもはや私にはどうでもよかった。無一郎はかつてから合理的であまり手段を選ばない、また淡白なタイプであった。それこそ人助けに優先順位をつけて弱くて死んでも困らないと判断すると助けに行こうとしなかったり(結局たすけていたけれども)、柱の話し合いにもどうでもいいといった態度を見せたりと。

補足:その行い自体は彼が悪気なく行なっているものであり性根は優しく家族思いのいい少年であることは本編からわかる

そんな彼の仲間を守る故、鬼に勝つための合理的な策が自分を犠牲にすることだったのもよく分かる。しかしそんな無一郎の苦肉の策であり唯一の突破口だった事を踏まえた上で私はこう思った

「え、むり、受け入れられない」

受け入れられないものは受け入れられない。このノートで書きたい私の気持ちは一つだけで 

めちゃくちゃ辛い

である。いやほんま、つらい。無一郎が死んでしまった。可愛くて幼くてかっこよくて素敵な無一郎が死んでしまった。こんなことがあってたまるか。でも本当はわかっているんだ、無一郎が鬼殺隊のみんなといることが幸せでその仲間を勝たせるために尽力し、燃え尽き、その結果満足していることに。わかりたくないがそんな無一郎を尊重し誇りに思いたい。死んで欲しくなかったけれど、死んで欲しくなかったけれども。

でも、それでも有一郎との最後の言葉でわたしはちゃんと受け入れなければなと思った。なぜなら彼は死んだことに未練もなく幸せな人生だったと語っていたからだ。

いやまって?それでもこんなこと許されへん


まずなんやねん、鬼って鬼ってなんやねんなんでわたしの可愛い可愛い無一郎ちゃんがしななければならかってん。おかしいわほんま、甚だ疑問やわ。愛する無一郎ちゃん返してくれや、読者に返してくれや、、、なあ、、なんでしんだんやほんま、、むりやわ、、おかしいわこんなん、、おかしいて、、なんやねん、、人生くそかよ、、ほんますまんなあ、、辛かったなあ、、(オタク特有の早口)(まあまあの大声)


推しを亡くした人に問いたい、どうしているのか。未だわたしはシーンを思い出すたびに目頭から熱いものが込み上げる。今まで亡くなってきた無数のキャラクターのファンはこんなつらい思いをしていたのか。なんて辛く苦しく重いのだろう。死にそう。立ち直るには後5年必要だと考えているが、無一郎がなくなったのはジャンプの連載の中でありまだ単行本化されていないため必然的に単行本を買った時点でまた私はこの思いを味わうこととなるのだろう。もうつらい。

このnoteの終着点が分からなくなってきたので最後に初期の無一郎を少しはることにする。


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あ、だめだ。涙出てきた。











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