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子乗せ電動自転車を買ってみた
半年以上前、子乗せ電動自転車を買いました。
我が家は平地にあり、自転車で坂道を走ることはほとんどありません。
だから、別に電動でなくてもよかったのですが、私はなぜか「現代で子どもを乗せる自転車といえば電動自転車」という強い思い込みがあり、夫にも特に反対されなかったので、息子も連れて家族3人で買いに行きました。
子どもを乗せるなら20インチ?小さくない?
自転車店のスタッフさんに「子どもを乗せる電動自転車が欲しい」と伝えると、20インチの自転車ばかりを勧められました。
20インチはタイヤが小さく車体が低めですが、そのぶん安定感があり、倒れづらいなどといったメリットが大きいそうです。
実際、20インチって子乗せ電動自転車でよく見かける大きさです。
しかし、よく考えてみると私が小1〜小3の頃に乗っていた自転車が20インチでした。
身長が120センチ台のときに乗っていた大きさの自転車に、現在159センチの私が乗るなんてありえないと思いませんか?
お店に行く前、私はスマホで色々調べてみて「26インチくらいの電動自転車にチャイルドシートを付けられないのかな」と思いました。
しかし店員さんは「子どもを乗せたいならこのタイプしかありません」という感じで説明をしてきたため、強く出られると何も言えなくなる性格の私は、一瞬で自分が持っていた希望を忘れました。
それで結局、20インチの電動自転車の中からヤマハのものを選びました。
理由はもう忘れましたが、店員さんいわく「初めて電動自転車を使うならヤマハがおすすめ」とのことでした。
私は国内の楽器メーカーではヤマハが大好きなので、電動自転車もヤマハのものを買えてよかったと思いました。(小学生並みの感想)
※ちなみに、体重15キロ以下の子どもは前に乗せなければいけないとのことで、チャイルドシートは前に付け、後ろには荷物を乗せられるようカゴを付けるという形になりました。
初めての電動自転車の乗り心地は?
自転車は数日後、我が家に配達されてきました。
とりあえず最初は私一人で乗ってみようと思い、私の両親が来ている日に息子を見てもらって、最寄りのスーパーまで行ってみることにしました。
いざロックを外し、電動のスイッチはどこかなと思ったのですが見当たりません。
でもバッテリーのところをカチャカチャやってみたらランプが点灯したので、電源が入ったのかなと思いました。
いざ漕いでみると、ん〜軽いのかな?よくわからないな?という感じでした。
けど、以前「電動自転車は充電が切れると恐ろしく重い」とネットで見たことがあったので、別に恐ろしいほど重くは感じないから電源が入っているんだろうなと思いました。
実際、しばらく漕いでいると、なんか普通の自転車より軽い気がしてきました。
そしてスーパーに着き、私は大きいカゴが自転車の後ろに付いているのをいいことに、たくさん食料を買いました。
調味料とかペットボトルとか、結構重たいものも買いました。
そして帰り道、再び自転車を漕ぐとペダルが軽く感じました。
「こんなに重いものを乗せたのに軽い!やっぱり電動自転車すごい!」と私は感動して、家に帰りました。
念のため、帰宅してから説明書を見ると、
電源のスイッチはハンドルのところに付いているとありました。
私はそんなものを一切見ていません。
ということは、さっきは電源が入っていなかったわけで、
結局電動でも何でもない、ただの自転車を漕いでいただけでした。
…私は基本的に、説明書を見ない主義です。
めんどくさいし、色々やってれば何とかなると思っているからです。
(ちなみに血液型はA型です)
実は、演奏の仕事で初めての場所に行く時も事前に最寄り駅しか調べず、「近くまで行ってわからなかったら調べよう」と考えることが多いです。
そんなんで今まで来ているから、電動自転車もすぐ使いこなせると思ったのです。
だけど、電動自転車はスイッチさえ見つけられたら説明書を見なくてもすぐに使えたはずです。
なぜ私はスイッチを見つけられなかったのか?
それは、自転車の前側にチャイルドシートがあり、そこにレインカバーを付けていたからでした。
実はレインカバーを付けると、スイッチが隠れてしまうのです。
初めての人は見つけられません(たぶん)。
もしかしたらスイッチが隠れない付け方があるのかもしれませんが、もう慣れたし、レインカバーの説明書はやっぱり一度も見ていません…
翌日リベンジした結果
翌日、気を取り直してもう一度電動自転車に乗ってみました。
その日は私と息子しか家におらず、説明書で確認もしたので、息子を乗せてみました。
電源を入れてペダルを漕ぎ始めると、ヒュン!という明らかに自分以外の力が働きました。
機械的で、なんとも不自然な加速の仕方でした。
びっくりしましたが、昨日とは比べものにならないくらいペダルが軽く、そして速く漕げました。
「電動ってこういうことか〜!」と、感動しました。
で、私は電動自転車を買ったら試してみたいことがありました。
自宅から少し離れたところに坂道の多いエリアがあるので、そこを走ったらどうなるのか気になっていたのです。
私は以前、その辺り一帯をウォーキングコースにしていて、体力を付けるのにかなり役立っていました。
歩いてみても、車で通ってみても、「普通の自転車ではまず登れないなぁ」と思っていました。
ドキドキしながら電動自転車で坂を登ってみると、ペダルに少し負荷はかかったものの、「重くて漕げない」ということはなく、すいすいと登れてしまいました。
すごいものを手に入れた!!!と思いました。
これがあればどこまででも行ける、という謎の無敵感も湧いてきました。
テンションの上がった私は、前の座席に乗っている息子に「自転車楽しいねー!」と声をかけました。
しかし、息子は爆睡していました。
20インチはやっぱり小さい。けどやっぱり無難
それから私と息子の平日の過ごし方は、大きく変わりました。
公園に行くのもスーパーに行くのも、ベビーカーを押して行くのとは負担が全然違いました。
また、少し遠い公園にも行けるようになり、ちょうど外を歩くのに慣れてきた息子は楽しそうでした。
ただ、20インチというサイズは慣れるまでに時間がかかりました。
サドルを上げたり下げたりしても漕ぎやすい高さが見つからず、最初は肩・背中・腰が変に痛くなりました。
なので、やっぱり26インチの電動自転車にチャイルドシートを後付けするんだったと後悔しました。
公園などで他の親子を見ていると、やはり大きめの電動自転車にチャイルドシートをつけている人がいたし、普通のママチャリにチャイルドシートをつけている人も少数ですがいました。
買ってからそうやって周囲をよく見るようになり、お店に行く前にこうやって道行く人からを参考にすればよかったなーとか、ネットでもっと調べればよかったなーと思いました。…が、
体重が10キロ超えた息子を1メートルくらい持ち上げて、チャイルドシートに乗せたり下ろしたりするのは結構しんどいです。
これが26インチだと、もっと高く息子を持ち上げなければならないわけで、そしたらやっぱり20インチでよかったのかなと思います。
あと、電動自転車って車体が重い上に、子どもを乗せるので結構バランスを保つのが大変です。
実際、イライラしてた時に息子を下ろそうとしたら動作が雑になってしまい、自転車を倒してしまったことがあります。
(※息子は私がしっかり抱きかかえていたので無事でした)
子どもを連れての外出は、どれだけ慣れても大変で疲れます。
私は体力がなくて気が短いし、ましてや説明書を読まないような雑な性格なので、日々育児でもそれ以外でもここに書けないようなことをたくさんやらかしています。
そのような人間が子どもを乗せて電源自転車を運転するなら、子どもを乗せるために作られたものが一番合ってるんだと思います。
電動自転車とは「不思議な乗り物」
余談ですが、電動自転車に乗って2ヶ月くらい経った頃、夫が使っている普通の自転車を借りて乗ったことがありました。
そしたらペダルは重いし、漕いでも漕いでも進まない感じがしてびっくりしました。
私は普段、いったい何を運転しているんだろう…と、思わず考えてしまいました。
自転車のはずなのに、自転車じゃないみたい。
実は、いまだに普通の自転車に乗ると漕ぎづらいと思ってしまいます。
私にとっては、電動自転車の乗り心地が当たり前になってしまいました。
電動自転車とは、なんとも不思議な乗り物です。
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