歯列矯正は「知らなかった」が多すぎる【11】心の限界
↑の続きです。
矯正歯科では、「一般歯科でリテーナーを削るのは断られた」ということにして、状況を説明しました。
先生は、面倒くさ〜と思っているように見えましたが、
「リテーナーを削ると完全には合わなくなってしまうので作り直しが一番いいんだけどね…。ま、とりあえず削りますか!」
と、すぐにリテーナーの調整を始めてくれました。
そうして、銀歯の部分は少しパカパカするものの、それ以外の部分は前と変わらずにリテーナーがぴったりはまるようになりました。
ものすごくほっとしました。
終わり際、私は先生に思い切って、今通っている一般歯科のことを話しました。
「今行っている歯医者さんが嫌味を言ってくるので、精神的に結構来てて…。
今ある虫歯の治療が全部終わったらかかりつけを変えたいんですが、先生からどこか紹介してもらうことはできないですか?」
そうすると先生は、私の自宅近くで知っている一般歯科を挙げ、「そこの先生は優しいよ」と教えてくれました。
そして「そうかぁ〜、色々言われちゃったかぁ〜」とため息をつくように言いました。
その先生の態度を見て、やはりこういうトラブルは結構あるのかな、と思いました。
ちなみに先生は「一般歯科の先生って何歳くらい?」と聞いてきたものの、大変だったねとか私を労わるようなことは言ってくれませんでした。
私は先生を、そういうことが苦手な人だと前から思っているし、とにかくリテーナーの問題が解消されたのでもういいやと思いました。
私は帰りに息子と公園を散歩し、帰宅して昼食をとりました。
やがて息子が昼寝し、私ものんびり過ごしていたところ、頭痛がしてきました。
私はもともと頭痛持ちで、ここ2〜3日のストレスのかかり具合を考えると、頭痛が起こることは想定内でした。
しかし頭痛はどんどんひどくなり、夕方には起きていられないほどになりました。
こんなに痛くなったのは久しぶりでした。
仕事から帰ってきた夫に息子の世話を頼み、布団で頭痛に苦しみながら、私は「この痛みは怒りだ」と思いました。
一般歯科で、また矯正歯科を否定するようなことを言われた。
しかも、今回の内容は問題提起でも忠告でもなく、ただの悪口だった。
(ちなみに一般歯科の先生は以前から、矯正歯科のリテーナーはプラスチックのマウスピースに針金を付けたものだと主張しています。
しかし、ネットで調べると針金のないタイプも矯正後の保定装置として普通に使われているようなので、なぜ私のリテーナーを「ちゃっちい、ちゃっちい」と言うのかは謎です)
先生の発言には、おそらくかなりの私情が絡んでいます。
私は先生のバックグラウンドは何も知りません。
先生にとって赤の他人であり、医療に関しては素人です。
なのになぜ、同業者の悪口を聞かされないといけないのか。
あの一般歯科に通う限り、私は今後もこうして矯正歯科の悪口を聞かされることになる。
ただ、先生は矯正歯科の話題が出なければ、頼りがいのある良い歯医者さんでいてくれる。
「リテーナーはうちで作れるし、もう矯正歯科など通わなくていい」と言われて、一時はそうしようかなと思った。
でも結局、それは先生に従い、先生に対して良い顔をし続けなければならないということだ。
それはおかしい。
自分の言うことを聞かなければまともに対応してもらえないなんて、ありえない。
別の一般歯科に行こう。
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