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風の時代座談会　男性星座番外編　#1｜ソーラーハウス、意外と当たるね？

マイカレンダーnote

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「マイカレンダー」2021年冬号で行った初の試み……それが12星座座談会！

男性星座（火・風）の先生6人、そして女性星座（土・水）の先生6人にお集まりいただき、鏡リュウジ先生と円卓を囲み（実際はオンラインですが）来る「風の時代の新生活様式」を検証していく、というものでした。

この豪華メンバーの座談会がとてもではないけれど2pに収まるはずなく！
載せられなかった番外編をお届けします！

男性星座座談会（火・風）にご参加いただいた先生は、こちら！

牡羊座（火）……森村あこ先生
双子座（風）……まーさ先生
獅子座（火）……SUGAR先生
天秤座（風）……Love Me Do先生　※お仕事のため欠席
射手座（火）……竹内俊二先生
水瓶座（風）……青石ひかり先生

座談会_男性星座

今回ももちろんオンライン！　東京以外にお住まいの先生ともつながれる、素晴らしい時代になりました。※取材が行われたのは2020年11月中旬です。

女性星座座談会では、本誌で2020年の振り返りを、未来の展望をnote番外編でお話しいただきました。

そして「風の時代」の先頭を突き進むであろう風のエレメント、そして相性がいいとされる火のエレメントの先生方はこれからの時代をどう「読んで」いるのか？　まずは自己紹介からスタートです！

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自己紹介から一筋縄ではいかない男性星座

――昨日、女性星座座談会が開催されまして、１時間半、ぎっしり濃厚に星のお話をしていただきつつ、和やかに終わりました。そして本日、男性星座の皆様にもぜひ「風の時代」をテーマに、お話を伺えればと思います。

正直なところ、男性星座の先生方は皆さまの予定がなかなか合わず……。最終的に、天秤座のLove Me Do先生はご同席叶わなかったのですが、今回こうして5星座の先生にお集まりいただけただけでも奇跡！（涙）
今回、初めてお会いになる方もいると思いますので、パネラーのご紹介も兼ねて「2020年の振り返り」をテーマにお話いただけたらと思いますが……。トップバッター・牡羊座の森村あこ先生のビデオ通話の接続がうまくいかず……ご準備いただいている間に、双子座のまーさ先生からお願いします。

まーさ：こんにちは。双子座のまーさです。2020年は本当に「楽屋裏にいる」みたいな感じでしたね。向こうで「わー！わー！」って声がするけど、こちらは落ち着いていて、肝心なことが起きているのはいつも向こう側だなあ、と。大勢に影響のあることは舞台でやっているから、衣装を片づける、大道具を直す、とかそういう1年でしたね。だからなんか……つまんなかった！（笑）
「こういうものだ」「これはこれで楽しもう」と順応しようとしてたんだけど、ここ最近になって「刺激がない！　こんな生活きつい！」っていうのが本音ですね。

――なるほど。人と会ったり、食事をしたり、ライブに行ったり……様々な楽しみ事が禁じられ、外からの刺激のない1年だったかもしれません。昨日の女性星座座談会では、桜田ケイさん（乙女座）がラジオ体操の配信、ニシー（#占う男）さんも歌の配信などを行っていましたし、柔軟宮は生活に何らかの刺激を生み出す工夫をされた方が多かったのかもしれません。
そして獅子座のSUGARさんはいかがでしょう？　ちなみにこの12星座座談会、ほぼすべての先生と面識があったのはSUGARさんだけだったということで、占い業界のキーマンであることが明らかになりました。

SUGAR：そうですか（笑）。この1年はまあ慌ただしかったというか、仕事でもプライベートでも、新しいことをたくさんやっていました。例えば仕事だとちょうど3月末くらい、土星が水瓶座に入ったころにnoteというプラットフォームで、サークルを立ち上げました。「サビアン研究会をやりませんか？」と言ってくれた人がいたので、新しい形式で研究会をと。今までも読書会や勉強会はもっぱらアナログでやってきたんですけど、8か月近くやってみて、なんだかんだ課題はありますけど、直接会わなくてもできるんだなあと。

鏡：それって動画もできるの？　日記的に文章を書くだけじゃなくて？

SUGAR：リアルタイムで講座をするときなんかはZoomを使うんですけど、noteのプラットフォームの中の掲示板みたいなところに、その動画のリンクを置いておけたり、画像を入れ込んだりできて、それらを一括管理できるんです。あとからどんどんコメントを書いてもらえるので議論がしやすかったり。メンバーがそれに触発されて自分で記事を書き始めたり、連鎖していくんですよ。これも、新しい体験だなと思いました。
これまで仕事は基本的に一人でやってきたんですけど、……いや、ごめんなさい、自分で言いながら気づいたんですけど、元々「not for sale.」というグループをやっていたのを忘れてました。

鏡：ちょっと最近、ソロ活動が多かったからね。でも占い業界ではnot for saleはある意味原点やん（笑）。

SUGAR：はい、この10年ぐらいはグループ活動はほとんどやってなかったんですけど、2019年の年末あたりに、田中要一郎さんや賢龍雅人さん、芳垣宗久さんらと、お茶を飲みながら「4人で何かやんない？」みたいな感じになって「占事四傑（せんじよんケツ）」というコラボイベントを始めたんです。今までなら1回やったら終わりということが多かったのが、今回は継続して、結果的に今年6回もやれて楽しかったです。

――なるほど。「オンラインのサークル」も「コラボ」も、水瓶座的な香りがしますね。

SUGAR：そうですね。まあ今年、水瓶座的な話でいうとやっぱりZoomの普及とか、リモートワークとかがそうだと思うんですけど、自分の場合はどちらも「知り合いが声をかけてくれて、ノリで始めた」みたいな感じだったので、それも含めて新しい感じがしました。あと、プライベートでは、ぬか漬けを始めたのが楽しかった（笑）。

（詳しくは、マイカレ冬号本誌「ぬか漬けの話」をご覧ください）

ソーラーハウスシステムが当たるという話

――そして、射手座代表は竹内俊二先生です。マイカレには2019年創刊号で「占い業界☆今号の3人　若手男子占い師編」にご登場いただいています。※WEB掲載の番外編はこちら！

竹内：竹内俊二です、はじめまして。今日は鏡先生とSUGAR先生以外は初対面です。僕は占い師というよりは、占星術を教えることがメインなんですけど。僕個人の体験で言うと、2020年はほぼ講座をしておらず、引きこもってるような雰囲気でした。コロナとは全然関係なく「隠居したいな」っていう気持ちでいた状態です。僕は月が牡牛座にあるんですが、水瓶座に土星が入った辺りで、何か急に「このまま突き進んじゃいけない気がする」と思って、8月末からオンラインで大学に入ったっていうのが大きな変化です。

――おお。すごいですね。

竹内：僕のコンプレックスとして「教養がない」っていうのがあって。本当はSUGAR先生みたいにヨーロッパの土の質だとか言いたいんですけど……語るものがない、っていうのが身に迫ってきて。それで僕、芸術が好きなので、京都芸術大学のオンライン学科に入って、勉強を始めたばっかりです。

鏡：京都ですからね、僕はそこの先生方もわりと存じ上げています（鏡先生は京都出身）。

竹内：そうなんですね！　だから学生気分というか、初歩からやり始めるとか、レポートを書くとか、その辺りがかなり大変で、仕事を圧迫してる感じなのですが、それが2021年も続くと思います。牡牛座の月と水瓶座の土星のスクエアですね。それに慣れていくことで、欲しかった教養が手に入るという感じだと思います。初心に帰って勉強する、ということをやり始めてますね。

――しかも2021年は射手座からすると木星・土星が3ハウスですし、何かを学ぶのにすごくいいタイミングですね。

竹内：そうなんですよ。それで「ソーラーサインハウスシステム（太陽星座を1ハウスとしてホロスコープを描く手法）ってなかなかすごいんじゃないか」と思い始めました。ノートを書くから、ひらがなの練習をしたり……すごく3ハウスをやっている実感はありますね。

――まさに初等教育（3ハウス）に戻ったわけですね……。

竹内：今までソーラーハウスってすごく疑っていたんです。人工的というか、簡易版というか、「商業的に作り出されたものだろう」って。でもすごい当たるんだな、有効なんだな、という実感を得ています。

鏡：ソーラーハウスのやり方って、実はかなり歴史が長いんですよ。他にも、月を第1ハウスにする方法も古くからあったりするんです。あとはパート・オブ・フォーチュン（POF）を第1ハウスに置いてそこからカウントするとかね。その場合、ハウスの意味が通常とはちょっと変わってくるみたいなんですけど、そういうのをギリシャ・ローマ時代にもやってたみたいなんですね。

――ソーラーサインハウスシステムは、出生時間がわからない場合や、細かく算出できない雑誌の占いでよく使われる手法ですね。マイカレだとこんな感じで掲載しています。

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『マイカレンダー』2020年春号「MY ホロスコープBOOK」より


――正確に出す場合はプラシーダスシステムなどが使われますが、それと比べるとハウスがまったく違うことがほとんどで、ソーラーハウスシステムは「簡易版」なんてイメージもありますが……。ずっとお聞きしたかったのですが、先生方はご自身のチャートは、どのハウスシステムで見ることが多いのですか？

竹内：最初に買った占星術の本がプラシーダスで説明されていたので、その流れでずっとプラシーダスだったんですけど……。古典占星術のことを知ってから、その考えが崩れてきましたね。いろいろな方法があるんだな、と。

SUGAR：そうですね。ホールサイン（アセンダントの星座を1ハウスとして30度ずつに区分する手法）とか……。

鏡：ホールサインって、ここ10年くらいの急速な流行りだからね。

――ハウスシステムにも、流行り廃りがあるんですか？

鏡：あるんですよ、これが。

竹内：そういう情報を知ったことで、ただ今まで通りに直進することはできなくなったっていう。なかでも古典占星術との遭遇は大きかったですね。

鏡：だって僕、嫌味とかではまったくなく、Twitterで竹内さんの本棚の写真を見て、ほんっとに衝撃を受けたんだもん。

竹内：僕もすごく覚えてます……本が少ない（笑）。

鏡：うちであの量で済んだら、もう本に家賃払わなくて済むのに……って。

竹内：その時は「そうなんだ」くらいだったんですけど、段々その時の鏡先生の反応が気になってきて「やっぱり僕は知識が少なすぎる！　もっと他を知らねば……」と思い始めたんです。だからそれが「外からの風」というか、水瓶座土星的な出来事かなと思います。

――なるほど……。

新旧せめぎ合い……お前ら、グレコンを待ってろよ！

――そして風の時代、グレコンが起こる星座でもある、水瓶座代表は青石ひかり先生です。

青石：初めまして。基本は雑誌・WEBのライターを25年くらいやっています。90年代に某出版社で立て続けに女性誌が創刊された際に、3誌で占いの連載を始めてずっと続けてきたんですが、2019、2020年とその雑誌の連載が終了になってしまって。この2年で、収入の流れ、生活の屋台骨というのがすごく変わったんです。
私のネイタルの火星が魚座の29度という、とても悩ましいところにあって、MCに重なっているんですけれども、今年、トランジットの火星が魚座29度に来たところで45日間限定でZoomとメールでの鑑定をやってみました。そうしたらファンの方がどっと人が押し寄せてくださって。
そこで実際に悩んでいる人の話をお聞きして、国勢調査的に世の中の流れみたいなのがわかった気がしますね。今、派遣社員の人が相当締めつけられていて、労働時間は増えるのに時給は下がるという過酷な状況にあったり、地方にお住いの主婦の方たちは「地の縁」に縛られた苦しい生活をしていたり。
そういう意味でも、これまでずっと占いライターとしてやってきましたが、実際の鑑定をしてみた経験が、2020年の転機と言えば転機ですね。
そしてもう一つ、別名でも音楽の評論家をやっていて、占星術をベースに作曲家や曲の解釈をしているんですけど、去年ぐらいからバッシングがひどくなってきて。

――ええっ!?　それはなぜ……。

青石：要はアカデミックな人や業界のオタクの人からするとおもしろくないみたいで。これはもう山羊座木星・土星・冥王星の影響だ！　って自分ではわかっているんですけど。音楽を今までの制度的な視点で見るばかりが評論家ではない、水瓶座的な独自のビジョンで音楽を見てもいいのでは？　と思って頑張ってやってきたんですけど……。向こうに合わせて擬態しようと思えばできるけど、あえてやらずに自分のポリシーを貫いていて。「12月を待ってろよ！」って感じです（笑）。※取材は2020年11月に行われました。

――2020年12月22日……水瓶座でのグレコン、風の時代を待てよ、と（笑）。

鏡：でも同じようなことを書いてきたのに、今急に「風当たり」が強くなったのだとすれば、青石さんのプレゼンス、存在感が増してきたからではないですか。目に入らなければ、何も言われずに済むんだけど「いよいよ影響力が増してきているぞ」と思うと、相手も脅威に感じてしまうものですよ。

青石：本当におっしゃる通りだと思います。アカデミズムに依ると、似たり寄ったりで平均的な教養になってしまう。それじゃあつまらない、何かおもしろいことをやりたい、と思ってやっているんですけどね。

鏡：そういう人たちは、いわゆるおもしろさを求めてないからね。

まーさ：でも、そこでおもしろさを求めていくのが、いいところなんですよね、水瓶座の（笑）。

――そう考えるとですよ？　水瓶座の青石先生にとっては、12ハウスに木星・土星があるわけじゃないですか。12ハウスは過去12年サイクルの終わりであり、次のステージに進むための「区切り」や「手放し」が起こると言われていますよね？　ここで今までのお仕事がリセットされて、また新しくなる、ということで「ソーラーサインハウスシステムは当たる」という裏付けになったりするんじゃないでしょうか……。

鏡：あ、ほんとだ。当たってるよね。で、しかも12ハウスってほら、「隠れた敵」を意味するから。

まーさ：あー、そっか。……いろんな人からのバッシングや攻撃（笑）。

――ということで「意外と雑誌などの12星座占い（ソーラーサインハウスシステム）は当たるんだよ!!」と改めて強調させていただきたいと思います。そして森村あこ先生。ようやくビデオ通話の接続が安定して何よりです！
12星座のトップバッターの牡羊座がまさか締めくくりになるとは……。

森村：もう、言うことは何もない……。

鏡：すごい久し振りに会ったんだから、そんなことないでしょ（笑）。

森村：そうですね……。牡羊座的には……あまり何も感じてなかった（笑）。マイペースだったと思います。

――牡羊座の守護星である火星があれだけ長く（2020年6月末～2021年1月7日）まで牡羊座に滞在し続けたので、皆さん各方面でいろいろな出来事があったと思うのですが、牡羊座さんにとっては、守護星だからむしろお元気……？

森村：基本的にはやりたいことをやって、やりたくなくなったらやめる、みたいな感じだったんで、あんまり世間がどうとか関係なかったかも。逆にいろいろなことをやめたことで、健康になった気がしますね。だから好きなことばかり、趣味でやっていました。

――牡羊座らしく「I am（我あり）」で突き進んでこられた、ということがよくわかるコメントを、ありがとうございます！　
というか、この自己紹介だけで取材予定時間の3分の2が過ぎてしまいましたが、これからいったいどうなるのでしょう……。

（男性星座番外編　＃２へ続く）

PROFILE

鏡リュウジ
かがみりゅうじ●魚座。心理占星術研究家、翻訳家。占星術に心理学的アプローチを交えた「心理占星術」を日本に紹介。待望の新刊『占星術の教科書Ⅲ』（原書房）が発売に。

森村あこ
もりむらあこ●牡羊座。ホロスコープカウンセラー、西洋占星術研究家。女性誌を中心に執筆多数。主な著書に『アルケミアタロット』（実業之日本社）など。http://akomorimura.blogspot.com/

アストロカウンセラー・まーさ
あすとろかうんせらー・まーさ●双子座。西洋占星術とトランプを融合させた独自のスタイルで人気。著書に『12 星座相性★虎の巻』（実業
之日本社）ほかがある。http://www.planetmartha.sakura.ne.jp/

SUGAR
しゅがー●獅子座。慶應義塾大学哲学科卒。学生時代にユング心理学、新プラトン主義思想に出会い、2009 年より占星術家として活動。現在はサビアンなど詩的占星術に関心がある。http://astro-ragus.com/

竹内俊二
たけうちしゅんじ●射手座。占星術家。個人鑑定と初心者からプロまで楽しめる「ねこでもわかる占星術講座」を開催。趣味は料理とイラスト。京都芸術大学通信教育部に在学中。https://soranoiroha.jimdo.com/

青石ひかり
あおいしひかり●水瓶座。1994 年から雑誌を中心に占い原稿を寄稿。現実に起こる事象と天体の動きのシンクロに多大な興味を持つ。著書に『BLUELABHORO-SCOPEBOOK』（創藝社）https://ameblo.jp/kiraz2016/

聞き手／マイカレンダー編集部・山田

※座談会には参加できなかったLove Me Do先生には「思考の進化系はテレパシー？　風の時代に必要なこと」というテーマで、お話をうかがっています。こちらの番外編をチェック！



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