なぜ、給料はその金額なのか?

給料はどんな仕組みで計算されているのか?

マルクスの資本論
『給料 = 労働力の価値 + 労働力の使用価値』

− 労働力の価値 −

(マルクスの資本論における)価値とは、
「あるものをもう一度作るために必要な再生産 コスト(労力・時間)」

毎日同じように働くために、 ←再生産
食事・衣服・住居が必要。 ←コスト

カンボジアの工場で働く人と、
日本の工場で働く人の給料に差が生まれるのは、なぜだろう?

世界中どこでも、働くためには、食事・衣服・住居などの再生産コストが必要。しかし、全く同じ生活を維持するのに必要な再生産コストは場所によって違うから。(各国の経済状況によって変動する)

− 労働力の使用価値 −

労働力の使用価値 = 有益性・メリット


・おにぎりの使用価値 = 空腹を満たすこと
・働くことの使用価値 = 利益を出すこと

以上、
労働力の価値と使用価値を考慮すると、

給料 = その人の労働力を再生するためにかかる コスト + その人が出す利益

日本企業で頑張って成果を出しても
給料が上がらないのは、なぜだろう?

給料の計算方式は2つあります。

①必要経費方式
・従業員が同じ労働力を提供し続けるために
必要なお金
(衣食住・レジャー費・養育費など)
・残業代・賞与などは基本的に例外措置
(評価の対象となっていない)

②利益分け前方式
・労働力の使用価値がメインの計算方式

日本企業の大半は、
①必要経費方式で計算されています。
つまり、「労働力の使用価値」ではなく、「労働力の価値」で考えられています。

ですから、
その人の実力の有無に関わらず、生活するのに必要最低限なお金が支給される仕組みになっているのです。

#ビジネス #お金




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?