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安心なんてない。だから必死で生きるんだ。

この記事は、『学生らしく学生らしからぬ HELIX.com Advent calendar 2020』の14日目の記事です。

楽がしたい、落ち着いた生活を送りたい、安定した会社に行きたい、安心できる状態を続けたい。

こういう願望ないですか?僕もその一人です。よく頭によぎります。でも実は、その考え方危険かもしれません。

少しでも自分かもと思った方、あなたに一読して頂きたい内容です。

【自己紹介】

戎井祐人(えびいゆうと)
愛媛大学3年生
理学部化学科
学生団体ヘリックスドットコム運営
ENTRANCE運営
工務店向けSaasビジネスインターン生(カスタマーサクセス担当)


愛媛大学3年生で学生団体ヘリックスドットコムの運営をしております  戎井祐人と申します。

先日は弊団体を引っ張る中心メンバーである大熊くんからバトンを繋いで頂きました。実は昨日までスマホとパソコンを家に置いて、一人で島に籠っていました。そこで自分と向き合ったときに思い起こしたことをここに綴らせていただきます。

今回の内容は簡単に言うと、「永続的な安心」は存在しない。だからこそ、今を必死に生きる必要があるということ。これについて、自分の過去の生い立ちを元に綴っていきます。

少し長いですが、最後まで読んで頂けると幸いです!

【永続的な安心を信じてやまなかった】

僕は物心ついた頃から、努力している人を少し引いた目で見るタイプの人間でした。体育祭のときも、文化祭のときも熱くなって頑張っている人を冷めた目で見て、最低限頼まれたことだけをしているような人間でした。

楽をして成果をあげられる奴が一番カッコよくて、泥臭く努力してもなかなか成果をあげられない奴はダサいという考えだったんです。

しかし、実際の僕は努力しないと1ミリも向上しない、成果を挙げられない人間なんです。なのに頑張りもしなかったから、小さい頃は本当に何ひとつとして、成果をあげた記憶がありませんでした。

これって根本には永続的な安心がある。だから、頑張らなくても大丈夫だと思っていたんですよね。

【大学入学と虚像の安心】

大学入学が僕のターニングポイントと言っても過言ではありません。5ヶ月の受験期間を終えて、逆転合格の末に入学した大学。しかし、現実は甘くない。自分のイメージしたキラキラした大学生活とかけ離れた生活でした。

空きコマの時間に4時間もぶっ続けで休憩室で友達と寝転がりながらゲームをしたり、ひたすら大学の不満を友達とぶちまけるような日々。。。

あれ、自分って、いま何のために生きてるんだっけ?

このとき、激しい不安と危機感が自分の体中を巡りました。一生、努力も挑戦もせずに楽な生き方をしようとしていた自分が初めて襲われた問いでした。

何のために愛媛大学に入学したんだっけ?

分からない。けど、人のせいにしても、大学のせいにしても満たされないし、現状は変わらない。何かしなきゃ、自分を変えなきゃ、変わらなきゃ、怖い。そう思ってアメリカ短期留学のプログラムに一人で申し込みました。

今の環境にいてはいけない。
出来る限り自分で自分を表現せざるを得ない状況を意図的に作り出そう。

これが自分がアメリカに行ったきっかけでした。大学入学と同時に訪れたマイナスな状態。しかし、これが自分を外へと連れ出してくれました。きっと大学生活が楽しくて、充実してて、安心できる環境であれば自分は何も行動を起こさなかったでしょう。

【安心なんて存在しない】

大学2年生が終わってから休学しミャンマーに行きました。

最初の感想は汚い、臭い、早く帰りたいが正直な感想でした。街にはゴミが散乱し、ネズミが走り回り、野良犬が徘徊している。カオス、、、狂犬病の予防接種なしだったので、噛まれたら死ぬ。。。と思いながら毎日過ごしていました。

しかし、それ以上に驚きだったのが、現地で暮らしている人のほとんどが驚く幸せそうに生きているんです。カフェに行けば、ルンルン踊りながら軽快なステップで食器を下げていく店員、家族とこの上ない笑顔で電話をしているタクシー運転手。

彼らの年収は平均11万円です。日本では想像のつかないような年収ですが、僕の目には1000万円以上、いやその何十倍、何百倍もの価値がある生活に見えました。

彼らにあって、自分にないものって何なんだろうと考えました。それは「安心」に対する解釈です。彼らは軍事政権から開放されて、数年しか経っていない中で生きていました。その当時は軍が支配していたため、軍のルールが絶対で時々無惨なことが起こることもあったそうです。

「死」が常に隣り合わせにあったんです。だからこそ、いま家族と一緒にいれることが当たり前でないことも、自分たちがカフェで働けることも当たり前じゃないと気づけるんだと思います。

そう、1秒たりとも「永続的な安心」を信用していないんです。一時的な「安心」を噛みしてめて、味わう。そんな生き方に見えました。そして、これが現実なのだと感じました。

【安心と衰退】


1年間に渡る休学を経て、日本に戻ってきました。そして、日常が戻ってきました。
ミャンマーと違い、言葉が通じる日々、狂犬病の犬に殺される心配もない、綺麗な街並み、手軽においしい食事が手に入る、なんて幸せなんだ、、、

それと同時に「永続的な安心」にしがみついてしてしまいそうな自分が顔を出し始め、恐怖が自分を襲った。そんなとき、「ヘリックス」に出会いました。彼らは驚くべきほどの情熱で今を生きている学生の集団でした。

当団体が主催の「Chance」という「逆求人プレゼン」を行うイベントに参加していたときです。参加に選考を通過する必要があったのですが、選考を行う時の気迫、視線、目の動き、彼らは今を必死に生きている。間違いなく、この一瞬に何かをかけている。そう感じました。

正直就活支援でなくてもいい。何でもいいから、彼らと何かしたい。

そう思って団体に入ることを決意しました。入ってから3ヶ月が経ちました。しかし、僕はこの3ヶ月で何も残せていません。

入ったことで安心して、満足してしまっていたんです。今を必死に生きている人たちと一緒の団体に所属している。これが自分にとっては「永続的な安心」に繋がっていたんです。

思考が鈍り、新しいことに挑戦する一歩が重くなり、驚くべきスピードで衰退していきました。元々能力が低いにも関わらず、努力をやめた瞬間から急スピードで何もできない自分に戻っていきました。

【自分ばかり見ていた】

しかし、そんな風に所属に安心感を覚えているのは自分だけでした。SlackやLINEグループ、自分は流し読みしてしまっていました。よく確認してみると、遅い時間に共有されている議事録資料、Twitterの投稿、走っている運営メンバーの姿が目に浮かびました。

そして自分の器の小ささを痛感しました。自分のことばっかり見てしまっていた。「中四国に革命を起こす」ために凄いスピードで走り続けている代表の橋本がどれだけの想いをこめて、どんな気持ちで発言していたのか、想像しただけで自分の今までの行動が不快だ。

これからを創っていく22卒のメンバーと共に。
自分ができることをやりきる。

「永続的な安心」なんてないんだ。安心を追いかけて、手に入れたと思ったら、偽物で絶望する。そんな日を迎えないためにも、今を必死に生きなくっちゃいけない。そう再認識しました。

僕はびっくりするほど弱い人間です。でも、だからこそ強くなるための努力を欠かしてはいけない。

【中四国に「革命」を。】

ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました!

「安心」や「安定」について考えている方に新たな視点で今を見つめるきっかけになっていればめちゃくちゃ嬉しいです。

革命家集団に入ってから3ヶ月。まだまだこれから。
自分が持てる力を全力でかける。

【次回予告】

次回は弊団体代表の橋本侑樹です!
彼は革命家の中の革命家です。凄まじいスピードで団体を引っ張る彼の熱い内容を期待していてください!!

vol.14戎井祐人

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