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#144 嗚呼、愛すべき女子学院

2022.9.17.
人生のターニングポイントっていくつもあると思うが、初めての大きなターニングポイントは中学入学だったと思う。

私の成績はどう考えても小6がピークで、残念なことにその後下降の一途を辿るのだが、そのおかげで中学受験戦争をくぐり抜け、私立女子御三家のひとつである女子学院(通称JG)に入学することができた。


【基本情報】

女子学院中学校・高等学校
〒102-0082 東京都 千代田区 一番町22-10
地下鉄有楽町線「麹町」徒歩3分。地下鉄半蔵門線「半蔵門」徒歩6分。JR「市ヶ谷」徒歩8分。

キリスト教の精神を土台として、豊かな人間性を育てることに力を注ぐとともに、知的水準の高い教育を目指している。制服や細かい校則がなく、生徒の自主性を尊重する明るく自由な校風。

明治3年米国長老教会宣教師により創立された我が国最初のキリスト教系の女子校。



もう20年以上前の話&低い記憶力のため、今では変わっていたり間違っていたりすることもあると思うが、
私はこの学校に通えて本当〜に良かったと思っているので、その一風変わった校風についてぜひ紹介したい。


どんな学校なのか?

★自由。めちゃくちゃ自由。

表立った校則は4つしかない。
・校内ではJGバッジをつけること。(中1の最初しかつけてない)
・校内ではJGばきを履くこと。(ただ白スニーカーにJGって書くだけ)
・学校に来たら、下校まで勝手に校舎から出ない。(普通)
・校外で活動する場合は校外活動届を出す。(この校則に触れる機会あまりなし)

制服もないため、Tシャツにジーパンの人あり、セーターにチェックのスカートを合わせた「なんちゃって制服」で登校する人あり…。さすがに夏にキャミソール1枚で来てた子は何か羽織れと怒られていた。そして冬は靴箱の上に入りきらないロングブーツが並んでいた。笑。
安室ちゃん世代だったので、学年内にギャルが結構いた。ガングロ・金髪・ルーズソックス・時に厚底靴。私のいた卓球班にはギャルが数名いたので、高校生の時海に遊びに行った写真がもうこんな感じだった↓

この2人の繋がりが卓球だと誰が思うのか

左が私。6年通っていても全くオシャレセンスは分からないままだったな。でも、見た目ギャルだろうがみんな総じて大変優秀でいらしたので、「人は見かけじゃない」というのは身をもってわかった。

そして、「自由と責任はセットだ」ということを、何度も何度も言われたというのも印象的だ。自分で決めるというのは、そのことについて責任を負うということ。とても大切なことを教わったと思う。




★いじめがない

少なくとも私は6年間、いじめらしき問題をJGで感じたことがない。小学生の頃はあんなに悩まされていたのに…。そして、それをはっきり自覚したのは卒業してからだった。
どうしていじめがなかったのか?後に考えた私の結論は、
【みんな自己肯定感が高い】
そもそも難関をくぐり抜けてきた人たちで、誰かの自分より劣る面を見つけて安心するような必要がないと思う。本当にいろんなタイプの子がいたけれど、一人一人が強かった。
【みんな忙しい】
みんなやりたいことがあって、毎日忙しかった。貴重な時間を、誰かをいじめるために使うなんてもったいなさすぎるのだ。

※この話は6年生担任になったときにすることが多い。




★行事に対する熱意がすごい

体育祭、文化祭…中高生ともなれば自分たちで運営していくが、もうその熱さたるや。

ちなみに以前書いたが私は「選抜リレーガチ勢」で、どうしたら運動会の選抜リレーで優勝できるか画策しているような子だったし、様々なことを企む腹黒小学生だったが、

初めての体育祭で上級生の台風の目を見て、これは自分と考え方が同じタイプの人間がいっぱいいる学校だと確信した。

みんな、勝つために戦略を練る

各種目のルールもきちんと読み込み、違反にならない範囲で一番良い作戦を考えてくる。中1〜高3までの学年対抗なので、中1は入学直後に上級生にボコボコにされるのが恒例である。ちなみに私の頃は体育祭を東京体育館でやっていた。今はあの狭い校庭だそうで…。




★勉強や進路の面倒を全然見てくれない

最近では、「塾に行かなくても学校が手厚くサポートします」とか「課題がめちゃくちゃ多いのでしっかり学習できます」みたいなことを謳っている私立中学校が人気のようだ。
が、その流れに反してJG全然サポートしてくれない。サボっていたらその分だけきれいに成績が落ちてゆく。

が、きちんとやっている人はやっているし、みんな地頭が良いので大学受験が迫ってくると本気を出して成績を伸ばしてくる。結局海に一緒に行ったギャルは東大だったか慶應だったかに行き、後に商社に入っていた。

そういえば、仲の良い友達で「小学生の頃、漢字のノートの宿題を一度も提出しなかった」と言っていた子がいた。理由を聞くと「なんでもう書ける漢字をあんなに何度もノートに書いて出さなきゃいけないんだ。あれは覚えていない人がやるべき。私、漢字は授業で出てきたときにその場で覚えるから、後から練習する必要ないと思ってやらなかった。先生には嫌われた。」と言っていた。
JG生っぽい意見だなと思って印象に残っている。
教員目線だと、なかなかクセのある児童だけど。






他にも、「廊下は走っても良い」「成績貼り出されたりしないのに体力テストの結果は貼り出される」「礼拝から始まる1日」など…JGの良さや面白さはたくさんあるので、またの機会に違うことについてもお伝えできたらと思う。


#中高の思い出
#女子学院

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