#075 個人面談のこだわりを聞いた話
2022.7.6.
とある年の個人面談、私は教室で授業妨害をくり返す子について悩んでいた。
自分の至らなさ、その子の甘え、勉強が難しい、家庭の事情…その行動の原因は色々あったと思うが、私はその子の保護者に何と話をすればいいのか困っていた。
しかもよりによって、その日の面談の最後にポーンと(その前の人とは時間が空いて)入っていたのである。待っている間、あぁ、どうしよう…という気持ちだけが積み重なっていく。
教室でモヤモヤしているのも嫌になり、一度職員室に戻った。
面談中の先生がほとんどだったが、いつも授業のアドバイスをくれるベテランの先生は、もうその日の面談を終えて戻ってきていた。
「N先生は、面談のときに気をつけていることとかありますか?」
「あぁ、最初の質問はみんな同じだな。」
なるほど!
面談では、「こちらが話すのではなく、相手の話を聞く」のが大事とは思っていたが、具体的にそのきっかけとなる質問を考えていなかった気がする!
結局、最後の面談ですぐに習ったその質問を繰り出し、予想に反して和やかに面談を終えることができた。先輩さまさまである。
こんな風に直接聞く以外にも、日直として面談期間に教室を回ると、先生たちそれぞれの工夫が垣間見えて面白い。
「個人面談の工夫、発見したことや聞いたことをまとめたら面白そう」
この頃noteなど始めていなかった自分は、若手研修の資料にでもできるのではないかと企画が浮かんだが、
如何せん…
忙しくて…
その気持ちがフレッシュなうちに手がつけられず、こうして1年越しに書いてみることにしたのである。
前置きが長い!!!
以下、見たものや聞いたこと↓
O先生の教室前は、待っている間に見られる作品が充実していた。もちろんどの教室も待ち時間のために掲示物を整えてはあるのだが、O先生はそれにプラスして、作品集を置いていたり、そこに担任からの紹介メッセージがつけられていたりと、「おもてなし」感があってステキだった。
T先生の教室を覗くと、担任と保護者の席がやたらと遠かった。
「あれは…最終面接?」
と、ふざけて聞いてみると、意外な理由があることが分かった。
近い距離でごにょごにょしゃべると何だか頼りない印象を与えてしまうので、あえて距離をとって声を張ることで、自信がある雰囲気を出せるようにしているとのこと。それは気付かなかった!
M先生は、面談の前に漢字の小テストの結果をグラフにまとめ、保護者に見せられるようにしていた。褒める材料にすることもあれば、学習の取り組みについてアドバイスをする材料にすることもあるという。
M先生に限らず、作文やテストなど、話したいことの根拠となる資料を準備されている先生は多い印象。
U先生の教室は、机の配置が他のところと少し違っていた。黒板も担任も斜めになるような位置に保護者の席がセッティングしてある。黒板には「今日お話ししたいこと」がメニューのように書いてあった。
面談の時間は限られているから、「せっかく会ったのに肝心なことが聞けなかった、言えなかった」みたいなことにならないよう、話すことの整理は大事だと思う。まぁ、雑談も楽しいけれど。
などなど、もっともっと色々あると思うが、とりあえず…
1年越しにまとめができたぞ〜!私、エラい!
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