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京大リレー講義(1) 公共政策「分散型システムへの移行と『生命』の時代」広井良典先生

京都大学のオンライン公開講義
テーマは、ウィズコロナ時代に必要な「人文学」

8/2(日) #公共政策  広井良典先生
「コロナ後の社会の展望―分散型システムへの移行と「生命」の時代」

進学や就職で若者たちが東京に向かう光景を木綿のハンカチーフに歌われた。人口増加社会では「一極集中」でよかったが、人口減少社会では、「少極集中」をへてドイツのような「多極集中」に分岐させる政策が必要になる。ドイツのメルケル首相は「文化は生命維持に不可欠」と演説していたしドイツのことをもっと知りたくなりました。
個人的には、住みやすさランキングで上位に来る福岡あたりに住んでみたいわね。

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哲学の出口先生との対談

2017年の政策提言

3年を経て、こんな急に強制的に選択することになるとは。
分散型にするために省庁移転をしようとする動きを冷ややかに見ていた自分を恥じるばかりである。

【政策提言】
国や自治体の戦略的な政策決定への活用をめざす
1. 2050年に向けた未来シナリオとして主に都市集中型と地方分散型のグループがある。
2. 8~10年後までに都市集中型か地方分散型かを選択して必要な政策を実行すべきである。
3. 持続可能な地方分散シナリオの実現には、約17~20年後まで継続的な政策実行が必要である

世界的価値調査

日本では孤立感を感じる人が多いという。寂しいです。

調査結果の概要
1. 「働く」ことの優先順位が低下。「仕事」への意識が大きく変化。
2. 自分の「人生を自由に動かせる」意識、増加。若年層に顕著。
3. ダイバーシティを尊重する意識、9年前に比べ向上。
4. 幸福度と生活満足度は微増で維持。(幸せ88.3%、満足74.4%)
5. ジワリ広がる格差。生活レベルの意識は「上」「下」が微増。
6. 21世紀は「日本文化や伝統的価値観」を尊重しつつ、世界と協調する時代に。
7. 「政治への関心」はこの9年前に比べ減少。若年層ほど政治への意識は低い傾向。

これからの価値観

推薦図書:岩波新書 現代社会はどこへ向かうか/見田宗介(ミタムネスケ)
試し読みができますね。

都道府県別 物価と収入の分布図

地方分散という話題から思い出しました。
Twitterで話題になっていた都道府県別の分布図。住みやすそうなのは収入がそこそで、物価が安いところ、群馬や福岡がいいかしら。

出典:資料4「東京一極集中の動向と要因について」p32(平成31年1月28日)



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