海外ドラマ:グッド・ドクター 名医の条件 (吹替版) シーズン1.2

memo:

視聴時期:2021年8月~9月
公開時期:2018年(シーズン1)、2019年(シーズン2)

あらすじ:

 自閉症のドクター・ショーンが病院や環境に受け入れられたり、ショーンが受け入れたりするお話。空間認知能力、記憶力がとても高く、外科医を目指している。

 ショーンが住み慣れた田舎から都会に出てくるところから物語がスタートする。自閉症に関する知識があると、環境の変化や騒音にどれだけショーンが対応できるのか緊迫感を持つかもしれません。意外とショーンなりにうまく対処したり、人の助けを得たりしながら進みます。空港で事故が起こり、少年が巻き込まれます。ショーンはとっさに治療を開始し、常人ではすぐに思いつかないような方法で少年の一命を救います。
 ショーンの勤務先となる病院では委員会が開かれ、自閉症のドクターを受け入れるか否かの議論が交わされていましたが、空港で起きた事故と救命の様子がテレビやSNSで話題になるとショーンを受け入れることに決まりました。

 自閉症の特徴のひとつでもある融通の利かなさが目立ってしまうショーンですが、理解ある同僚や、隣人、恩師に助けられながら勤務を続ける様子が描かれます。
 騒音がつらい。関連した昔のことを思い出す。ないと困る落ち着くためのアイテムがある。融通が利かない(応用が利かないとは別)。自閉症の沢山の特徴が作中登場しますが、長けている部分や得意なこともしっかり描かれています。
 物語が進んでいくと隣人との関係性の変化、恩師の病気などショーンに対処しきれるか不安になることがいくつも起こります。ショーン一人では難しいかもしれないことも、アイディアや友人に助けられて乗り越えていきます。

感想:

 リア(隣人)の魅力がさく裂しています。こんな隣人がいたらきっと人生が豊かなものになる。初めはショーンを利用しようとする悪い人かもしれないと疑いを持っていたのですが、包み込むというか掴んで巻き込むみたいな、ちょっとパワータイプの彼女の愛情にとても惹かれました。ショーンだけじゃなくて恩師のことまでしっかりハッピーにしています。

 ショーンも当然リアが好きになります。リアにはいいところもありますが、悪いところもあります。だけどそれでも一緒にいたい思いが勝って、二人はルームシェアを始めます。ショーンは融通が利かず、生活上のルールが多いためリアをいらだたせますが、ちゃんと二人で歩み寄ることができました。ショーンが一人のままでは身に着けられなかった「相手のための妥協」を手に入れるシーンがあり、ショーンがどれだけリアと一緒に居たくて妥協を学ぼうとしているのかを思うと幸せな涙が出るシーンです。

 日本でもリメイクされているようで、そちらは見ていないのですが、自閉症についての理解が広まればいいなと思っています。あくまでメジャーな特徴であって、自閉症の方すべてに当てはまるわけではないと思います。傾向、みたいな。

 原作の演技もとてもすごい。この役者さんは天才なのか、それとも役作りをかなりしっかりやったのか。身振りや視線が合わない感じなど、「これ本当に演技?」と感じるくらいすごかったです。動きの固い、ぎこちない感じ、首の動かし方など……。うーん、すごい。
 日本なら松田龍平さんはこういう演技得意そう。

おわりに:

シーズン3が公開されいますが、まだprime対象になっていないので待っています。楽しみです。早く摂取したい。

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