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宅建試験を振り返る。

今後も何か資格を取るかもしれないので備忘録的に書いてみます。もしかしたら12月の宅建試験を受ける方や、来年以降宅建にチャレンジする方の参考にもなるかも。まぁそれは、ざっと読んでいただいて判断していただければと思います。

1 本格的な勉強開始は6月

職場での要請もあり、通信講座で勉強を開始したのは6月でした。過去に参考書のみで、あまり本腰を入れずに2回ほど宅建の受験経験はあったので、およその学習内容や難易度などは理解していました。過去2回は2点から3点ほど合格点に足りなかった(31点とか32点とか)感じなので、大雑把な総括としては「勉強方法自体はそれほど間違っていないけど、詰めが甘い」という感じだったでしょうか。

一方、4年前にはやはり仕事上の必要性で「国内旅行業務取扱管理者」の資格を取りましたが、これも過去に1回受験して失敗しているんですよね…。1科目だけ(国内旅行実務。特にJRの運賃計算の部分)合格点に届かなかったのです。そこで、徹底的に過去問ベースで勉強をして、ミスしたところをテキストで確認して、間違いを潰していく作戦でなんとか市販の参考書のみで合格までたどり着きました。

この経験があったことで、今回の宅建も「3度目の正直」を目指して同じような形で勉強することにしようということで、実は4月には市販の参考書を購入して読み始めていました。

その後、職場で通信講座費用の援助をしてもらえることになり、6月からは完全に通信講座に切り替えて学習を進めました。テキストを読むだけでは理解しづらかった部分もWeb講義で情報を補えるので効率は良かったです。

2 具体的な学習方法

テキストは講義を聞きながらメモを書き込んだり、マークをつけたり、という感じでした。自分なりの参考書に仕上げていく感じがいいですね。問題集は1回転目は問題を読んだらすぐに解答解説を読んでしまっていいと思います。解答解説をよく読んでもわからなければ、そこはテキストに戻って知識を入れ直す、という感じです。

問題集のチェックはOneNoteを使いました。いろんな端末で共有できるので、仕事の休み時間にチェックするのにも重宝しました。あと、通信講座の動画でもなかなか理解できなかったところは、YouTubeも活用しました。よく見ていたのは「棚田行政書士の不動産大学」です。

暗記モノを替え歌で覚えたり、問題文を具体的な事例で説明したり、とにかく「記憶させる」ことについてはとてもわかりやすかったです。自分が苦手とする分野を中心に動画を見てました。動画の長さも10分ぐらいなので、隙間時間を有効に使えます。

通信講座の問題集は最終的に7回転ぐらいやりましたが、それでも連続して間違える問題もあり、そこが自分にとっての苦手分野であることが浮き彫りになっていく作業になりました。最終盤に集中的に学習するポイントにもなりました。

3 模試や予想問題について

模試や予想問題もいくつかやりました。模試ならではの難問もあったりするので、模試は間違えてもしっかり復習すれば大丈夫です。「新しい知識を増やすチャンス」だと思って前向きに捉えましょう。ちなみに私の場合、模試は最後こそ40点取れましたが、それまでは33点前後を行ったり来たりでした。宅建業法でどうしても15点の壁を上回れなかったのでした。

あと、何回かはちゃんと時間を測ってやりましょう。大体の場合、権利関係に時間がかかります。おそらく、宅建業法+免除科目の25問よりも、権利関係の14問の方が時間がかかります。

4 1日の学習時間

6月から7月ぐらいは、通信講座のスクールからおよそのペース配分がアナウンスされていたのですが、ちょっと遅れ気味でした。生活の中にしっかり勉強する時間を確保するのにまだ慣れてない頃。それでも少なくとも1日に細切れでも1時間程度は確保できるようにしていました。(もちろん、全くやらない日もありましたが、それを連続させないことには気をつけました)

8月以降は比較的時間も取れるようになって、8月末には通信講座のアナウンスのペースに追いつきました。この辺りから1日3時間程度(土日は5時間ぐらい)勉強時間を確保できるようになり、ちょっと疲れたり、ワクチン接種の翌日とかで体調が今ひとつという時でも1時間ぐらいはやったりして、「勉強を途切れさせないこと」についてはあまり苦労しなくなりました。習慣になっていたのだと思います。

本番に向けて徐々にペースを上げていくのがいい感じでした。これでおそらくトータルの学習時間は300時間を超えていると思います(ちゃんと記録したわけではないので、想像ですが)。拘ったのは学習時間よりも、「いつまでにどこまで終わらせる」というチェックポイントに対してどこまでできたかをチェックする感じでした。

9月に入ってしまえば、受験まで1ヶ月というタイミングですから、不安や焦りも出てきます。それを勉強へのモチベーションに変えられれば、最後まで継続できると思います。一方で、本番で体調を崩してしまうのは本末転倒なので、夜更かしはほどほどに。ただ、この時期であれば、勉強のモチベーションが高ければ、翌日が休みの日であること前提に、ちょっと無理してやることもいいかもしれません(勉強が追いつかず不安になってしまうようであれば)。

5 試験の前日や当日

問題集や模試の復習も一定やり切った段階でもあったので、6月以前に購入していた「過去12年問題集」をやってみました。通信講座の問題集もほぼ過去問の掲載ですから、当然やったことのある問題が多いので、これで間違っているところがあればチェックして、本番直前の見直し時間に最終チェックできます。

初見の問題も出てきますが、大半が一度は解いたことのある問題であるため、1年分(50問)は大体1時間程度あれば解くことができます。また、「宅建業法」「権利関係」「法令上の制限・税その他」「5問免除」とバランスよくチェックできるので、直前チェックにはおすすめかもしれません。もちろん、宅建業法や法令上の制限で苦手なところが特定されているのであれば、そこをしっかり潰していく形の方がいいという方もいらっしゃると思います。

当日は、入場開始時間後割とすぐに会場入りして最終チェック。会場の建物の入り口でスクールが配り物をしていたのでしっかりいただきました。

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よくまとまっているので、統計などのチェックにはいいですよ!ただ、話しかけられそうになったら、そそくさと逃げましょう(笑)
(今回の業者さんは、そんなことはなかったです)

試験は2時間ですが、私のペース配分などは以下の通り。

①私の場合は問1からスタート。

権利関係からのスタートになります。私の場合は途中の問題からスタートしてマークミスをするのが怖かったので、1問目からスタートする方法を取りました。問26の宅建業法からスタートすることをおすすめしている方も多いので、判断は人それぞれかと思います。50問目の5問免除から逆向きに解く人もいるのではないでしょうか。

自信のない問題は後で見直しできるようにチェックをしておくのですが、ひとまず必ず解答選択をするようにしました。そして、マークシートのその番号のところを軽くチェック。こうしておくことで、マークミスを減らそうという手法です。

②約70分で一旦50問を制覇。

ここから、特に自信のなかった問題を中心に見直します。解答の選択をここで変更した場合は、マークシートに軽くチェックしたものも訂正します。ここで大体20分ぐらいかけます。

③間違えがないか確認しながらマークシートをしっかり塗りつぶす。

選択肢に間違いがないかどうかをチェックしながらしっかり塗りつぶします。50箇所あるので、1つ10秒だとしたら500秒。慎重さも加えて大体10分が目安になります。

ここまでで大体100分になるので、あとは自信のあった問題も含めて総点検して2時間終了です。

帰宅後は、ネットで解答速報をチェックしつつ、家族サービスで家族で買い物に出かけました。

6 自己採点結果

権利関係 10/14
法令上の制限 6/8
税その他 1/3
宅建業法 18/20
5問免除 5/5

合計 40/50

という結果でした。過去2回よりも大幅に点数をアップさせることができました。まぁ、過去2回よりも少なくとも倍以上の勉強時間を費やしたので、結果を残せてよかったです。(少なくとも、これで不合格でも文句は言われないだろう)

問1が判例文問題でしたが、私は割とこの形式が好きなので、「ラッキー!」と思いながら権利関係をスタートできたのも好循環。権利関係特有の「わけわからん問題」もありましたが、「半分正解できればいいでしょう」という感覚でクリアしたのもよかったかも。(ただ半分正解できたかは、最後までなかなか自信を持てませんでしたが)

法令上の制限は難問もありつつも、難問以外は過去問やっていればできるという感じだったのでまずます。税金関係は1点取れれば御の字。宅建業法はほぼ全て過去問レベルだったので、単純なひっかけに注意。2問間違えたのは、細かい知識に自信がなかったところでした。法改正点の水害ハザードマップはかなり細かい内容でしたが、ここは棚田さんの動画でたまたま見ていたのでクリア。

5問免除は、景品表示法の問題だけ若干不安でしたが、クリア。

各スクールの合格ライン予想が35点前後ということなので、これを信じれば「マークミスさえなければ」かなりいい感じなのではないかと思います。

合格発表は12月1日。3度目の正直、なるか。

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