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コンフォートゾーンではなく泳ぐことが楽しいのです

こんにちは。Kiwi PRの植田聡子です。

数年前に売れた書籍「移動力」、読んだことはありますか?

私自身はこの書籍に背中を押されることが多くて、電子書籍で購入して、時々眺めている書籍です。

環境を変えて人生の質を高める

長倉さんはフリーターの後、出版社に勤め、38歳で独立。独立後、移動を重ねてきた方なのですが、「移動力」を「環境を切り替える力」と定義しています。

一般的な自己啓発書の著者さんって、失敗談を書いていてもそれはなんというか、「成功のための失敗」。ストーリー上の起承転結のような、あくまでn=1でしかないという感想を持ちがち。この書籍は、n=1ではない読者でも、環境を変えることで人生の質を高められる、というのが主旨です。

長倉さんは独立後、いわゆるアドレスホッパーとして移動しまくり。結果、サンフランシスコに住み、ハワイにコンドミニアムを持ち、東京・大阪・福岡に拠点を持っているとのこと。私のように都内と神奈川の二拠点がいかにスケール小さいか、痛感します。

多分この書籍の読後、2パターンに分かれます。

ひとつは
「確かにそうだよなぁ、家族もいたり、仕事もあるけど、何か環境を変えてみようかな」=行動に移すパターン

もう一つは
「そうかもしれないけど、変えられないよね」=何もしないパターン

定住や安定の環境にいるときは、その環境内でのキャラクターで生きているだけ、という言葉は、初めて読んだときむちゃくちゃ刺さりました。

当時は都庁にいて、私はいわゆるステレオタイプの役人にはなれないので、自分なりに自由に得意な分野でそれなりに楽しく働いていました。都庁の中では「民間企業の発想を持っているだけ」で既に異質なキャラと認定されますし、私自身、ここに完全に染まったら、プロパーにはかなわない、というセルフブランディングも少なからずありましたが、何より本当に「そうしかできなかった」わけです。

それでも、自分は「自由闊達に役所内で働いている」と思っていましたが、この書籍を読んで、「ああ、その環境内でのキャラでしかないんだな」と突きつけられた思いでした。

移動をしまくって脳を刺激する

モビリティが発達し、情報はどこにいても入手できるようになり。

それでも、やっぱりオンラインではなくオフラインでの体験に勝るものはないと思っていて、いろいろな人と会って話すこと、その土地を体感することで得られる経験はどこかの回し者的な言い方をすれば、プライスレスなんです。

自分が2020年に独立し、昨年からOTAに所属して、大きく変わった移動距離。

それがこんなにも自分にあらゆる刺激を与え、人生を豊かにしてくれていることに改めて気づいています。その土地ならではの価値観は、空港や駅、近所のレストランや喫茶店、話す人々からどんどん伝わってきます。

観光業に属してはいますが、別に観光しなくたってよくて、何より日常ではない世界を体感することに価値があると思うのです。

中国の同僚や上司と接していると、彼らが何度も住まいを変え、子どもの教育環境を求めて、時には家族で国外に移り、多言語を会得しているパターンが非常に多いです。中国の一流の教育のみならず、アメリカやイギリスの大学院に行ったり、海外企業で働いたりしていく中で、グローバルな視点が自然に身についています。

「ずっとここに住むとは限らない」

日本では転勤族でもない限り、あまり耳にしない言葉ですが、こういう価値観に日々接していると、「あれ?住みたい場所に住みたい時に移るのって楽しそう」と思ってしまいます。

長倉さんはかなり熱量高めで書いていらっしゃるので、きっとほとんどの人は
「そうかもしれないけど、変えられないよね」=何もしないパターン
になってしまいそうですね。

でも、ここにビビッとくる人、何かしらのアクションを一つでも起こす人
は、おそらく私と気持ちが合いそうな人です。

コンフォートゾーンが沼に見えてしまう

昨夜も年下ながら大好きな女性から、メッセージが入っていました。

「日本人はネガティブな人が多いのか、やたらと人のことを「ポジティブだよね」と持ち上げてくる人というのがいます。本当にそう思っているパターンもあれば、皮肉の場合もあり、私にはできないという意味の場合もあります。でも、そういう人とは会話が続かなくなってしまうのです。」

そういう人は自分の「コンフォートゾーンから抜け出さない」のです。

ですが、その場に留まることが私たちにとってはcomfotableではないんですよ。

居心地良くないからもがきながら動き続けるわけで、それを「パワフル」「ポジティブ」で括られると、なんとなく違和感があります。これ、本当によく思います。

コンフォートゾーンは時に「沼」のように見えます。

昨夜、友人と話していての秀逸な例え。

私たちは泳ぐこと自体が楽しくて「どんな泳ぎ方が楽しいか」「どこが泳ぐのに綺麗で楽しめるか」って話をしたいのに、ずっと今いる「沼」の話をされる

沼が濁っているのだろうな、というのは、まあ外から見てもわかるんです。その職場の愚痴や噂話、人事ネタ。楽しいかもしれないけど、楽しくないんです。

自分にとって何がcomfortableなのか。

移動距離は一例であって、何か環境を変える、新しいことに踏み出してみる、小さいながらも前に進み続ける力のある人と、「泳ぎ方」や「おすすめスポット」の話なんかをするのが、楽しいのです。





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