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リーダーの「揺るがない軸」と「遊び」のバランス

こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。

さまざまなリーダークラスの方と接していると、時々感じます。

揺るがない軸となる部分と、遊びの部分のバランス、この人はさすがだな。
ん?あれ?この人、こういうタイプなんだ・・・

「この人、さすが!」尊敬できるリーダーのタイプ

「ここは譲れない」という軸の部分が明確に部下に伝わっていて、それ以外の部分については変化を楽しむ余白が感じられます。

✔️リーダー自身からも導き出せる部分もあえてメンバーに任せられる
✔️経験を積ませ、人材を育成するだけでなく、時に新たな発想へと繋げる
✔️時代の変化に順応しようとする姿勢がある

メンバーも経験を積むことで、「やらされている」から「主体的に関わる」ことができます。「ほめられれば伸びるタイプです」という「ゆとり世代」や「Z世代」には、経験を通じたOJTの中で、いい点を見つけながら伸ばしていくのが、遠回りなようで最短なルートです。

そして、そんな若手世代はびっくりするほど、情報収集能力に長けていたり、業務改善視点を持っているデジタルネイティブです。彼らのスキルから学ぶことで、リーダーとしても成長できる部分もあると思います。

「ん?この人はちょっと・・・」避けたいリーダーのタイプ

✔️一言一句管理・チェックしたい、人に任せられない
✔️「自分が正しい」に囚われすぎている
✔️過去の成功体験が忘れられない

このようなリーダーの場合、メンバーは萎縮し、リーダーが気に入るパターンの習得に走り始めます。

もしくは、リーダーに隠れて物事を進め始めるため、徐々にリーダーの耳に入ってくる情報量が減っていきます。一言一句チェックしたいのに、情報が届かないわけですから、さらにリーダーのストレスは増します。「報連相」の重要性を説いて、メンバーを注意し、メンバーの気持ちとの乖離がさらに深まります。

リーダーはそこで気付かねばならないのです。

「なぜ報告してもらえないのか」

自分にとって、耳障りのいい意見だけを求めるからです。

批判や反論、意見を一旦受け止めず、自身の意見ばかりを押し付けていませんか?なぜメンバーがそのような行動をとるのか、その心理、背景に心を配ってこそのリーダーです。

【例外】そもそもリーダーとしての素養が疑われるタイプ

一方、「意見を聞いてますよ」と見せかけて、自分の軸が全くないリーダーは論外です。ぶれまくるから、判断に矛盾も生まれます。やはり、どんなにメンバーの意見に耳を傾けても、最後に何をもって判断するかが、リーダーの役割であり、責任です。

ポイントはリーダーとメンバーの信頼が築けているか

プロジェクトをリーダーの度量以上に大きくするには、メンバーの力の掛け算しかありません。リーダーの求めるアウトプットしか提出しないメンバーになれば、リーダーがよほど卓越した人材でない限り、それ以上ビジネスが大きく跳ねることはないのです。

そのために、リーダーとして意識すべきことは、肯定、否定の両方の意見をバランスよく聞けているか、ということ。イエスマンばかりを揃えた組織が、徐々に右肩下がりになっていくのではなく、否定意見から改善ポイントを見出せるのが、優秀なリーダーとして必要な素養です。

時代が求めるリーダーシップとは

とはいえ・・・若い頃は思っていました。リーダーたる人々はさぞ立派な人なのだろうと。でも、ある年齢に到達して、薄々気づきます。

「あれ、思ったより、迷いも多いし、あんまりしっかりしてないかも・・・」

管理職になれば、どんどん同じ悩みを共有できる人も限られてきます。管理職は孤独、とよく言われがちですよね。

最近は「支配型リーダー」よりも「サーバントリーダー」、「命令」よりも「コミュニケーション」が求められています。

これはビジネスのみならず、例えば家庭においても同様の傾向ではないですか?「俺についてこい」ではなく、「共に歩む」スタイルが皆の気持ちにフィットしていると感じます。

誰かの我慢や忍耐の上に成り立つ関係性は長続きしません。

リーダーになるかた、すでにベテランリーダーのかた、持続可能な組織であるために、「揺るがない軸」と「遊び」の2極、意識してバランスをとっていただきたいと思います。

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