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【はるかなレシーブ】の【如意自在】先生にアイコンイラストをリクエストして描いてもらった

俺はいつだって未来を見ていたい。
ありえたかも知れない未来や取り零した可能性ではない、限界を越えた先にある未来をだ。

私にはこの広い宇宙でたった二人だけ、パトロンサイトで支援している人がいる。一人は【ひなこのーと】の作者である【三月】先生。イラストや漫画が好きなことはもちろんとして三月先生のその在り方と誉に満ちたファンサイトを尊敬しているからだ。

そしてもう一人は【はるかなレシーブ】の作者【如意自在】先生だ。性癖的な話をすればこちらの方がより根が深い、というよりも拗らせている。
我が世の果て、狂いの象徴である【比嘉かなた】との関係は切っても切れないものである。世にあるまじき愛しき人。私にとって比嘉かなたは最愛の彼女であるがことここにおいて比嘉さんとのイマジナリー現実は些事に過ぎない。


この度、如意自在先生のパトロンサイトにてイラストリクエスト募集のお知らせがあった。私は歓喜に震えどでかい声を出し家の窓ガラスを全て割った。そしてすぐさま人生の全てを投げ売ってリクエストの内容を思案した。

我々に課せられた制約は2つ、二次創作でないこととR18でないこと。後者は正味些事である、なぜならば恐らく元々無理であろうなと感じていたから。頭を抱えさせたのは前者だ。
二次創作でない、ということはオリジナルでなければならないということだ。それは即ち滅多に訪れない比嘉かなたオリジンのイラストを拝める可能性はない、ということを意味している。
そこに対して惜しさはある。だがそういう縛りであればそれは止むなし。ここまで拗らせておいて燃料なくして生きられないほど俺は弱くない。だがそこに対して心の闇を突かれないほど強くもなかった。

こういった時、往々にして我々に味方してくれるものはグレーゾーンだ。
つまり、比嘉かなたさん本人ではないが限りなくそっくりさんとなるよう要素を厳選してリクエストを送るという合法的な抜け道は存在している。
最初は私もその線で行こうと考えた。めちゃくちゃ比嘉さんに似ている人に子供靴下とランドセルを装備してもらったイラスト、これが第一候補であった。

いざリクエストを打ち込まんとした刹那”なにか”が胸に引っかかった。その”なにか”の輪郭は見えなかった、だからこそ正体を掴む必要があった。俺の中の性癖がアラートを鳴らしている、そんな気がしてならない。
掴めた違和感の一つはそのリクエストがどこか失礼な気がしてならなかったこと。結局のところ、このリクエストはありえたかも知れないがありえなかった可能性の具現化だ。過去に私が掴みたかった栄光を取り戻す行為に過ぎない。
なんとなく、そんなリクエストをすることは推し作家に対して失礼だと感じていた。好きであり続けることと固執することは紙一重だが明確に違う。その境界線はどこにある。俺は比嘉かなたに固執しているだけなのかも知れない。
人の身で過去を取り戻すことは誰にもできない。神の領域へ踏み入れる愚かさ、過去に掴めていたかも知れない光を求めるだけのリクエストに”熱”は籠るのか。希望があった日に戻りたくなったなんて寝てんのかよ。
あり得たかも知れない過去への固執という皮肉にも比嘉さんが拗らせていたものと同じものを拗らせることに対して抵抗はあったのかもしれない。

お前はこの程度じゃないだろ、過去を取り戻すだけがお前の戦いなのかと俺の中の”かいぶつ”が吠えているのが分かった。これが引っ掛かっていたものの、正体。
まだ俺は強くなれる、強くなりたい。そう願う心が精神と肉体を加速させエゴの弾丸を研ぎ澄まさせた。
やはり見据えるべきは未来。過去を取り戻す戦いではない。見るだけで笑顔になれる平和の象徴のような力溢れる存在が欲しい。
そう考えた時、私の道は目の前に現れた。

noteのアイコンにバチクソ好みの女を描いてもらいたい

俺の中に一匹の獣が棲んでいる。そいつもこれだと言っている。よくあるアイコンイラスト、それを先生に描いてもらえたら存在するだけで圧の溢れる性癖の結界像になるはずだ。
別に他の人を威圧したいわけではない。だがいつだって文句ねえんならマイク握んなの姿勢を忘れるわけにはいかない。
これだ、これしかない。好みの女の子を描いてほしいとポジティブなリクエストにしたい。この2つの望みを叶えた希望の形はかように具現化を成した。

さてそうなった場合何をどうするかだ。正直ガワはまあ性癖を叩き込めばなんとかしてもらえるだろう。私を最も悩ませたものはポーズだった。

突然だが好きなポーズはなにかと聞かれてなんと答える?
私のすぐ思い浮かんだものは禁千弐百拾壱式・八稚女だ。

あとはシャイニングソードブレイカーのリリースモーションだとかヒノカミ神楽 灼骨炎陽などかっこいい系しか出てこなかったため、ここが実に苦労した。
意外と自分の性癖ポーズなんて思い浮かばないものだと痛感したが結局のところ色々と考えた結果なんだかんだの原点回帰を果たした。
私はメガネが好きなのでピクシブのブックマークなどを見返したところやはりメガネが多かった。そうだ、王道はいつだって世界を裏切らない。いついかなる時代においても絶対であるから王道は王道となるわけだ。即ち、メガネくいだ。これしかない。

正直な話、パンチで言ったらびっくり性癖コンテストのような奇も人々が引くような怖気もない。
だがここには性癖に嘘をつかないという私の誉が確実に存在している。誉ある戦いを忘れるなと叔父上から言われ育ったので誇らしさすら抱ける。

ポーズが決まったところで見た目を固めていかないといけないわけだがここも地味に悩んだ点である。
正直なところ私がギッチギチに好みの属性を固めてぶん投げてトゥナイトしたら生まれるものは【ハナヤマタ】のマチちゃんだ。

彼女に関して中身もさることながら特にその爆裂ド性癖直撃な見た目は他の追随を許さないと言っても過言ではない。

だからこそ、マチちゃんのことは要素として見なければ意味がないのだ。
何が言いたいか分かるか? 結局マチちゃんのようななにかが生まれるリクエストをしても意味はない、ということだ。
前述した比嘉かなたのそっくりさん理論と全く同じだ、楽な道を選んではならない。
あくまでも性癖属性のリクエストはするが属性だけを固めて先生の勝利のイマジネーションで固めてもらうことに意味がある。
例えば私の癖に忠実な顔面を創造せんとなった場合、構築に必要な属性を上げるとすれば「メガネ・当たりがキツそう・頭が良さそう」である。

マチちゃん
雨の魔女
掴んでみせます自分星

その要素を満たす好きな生物を上に上げたがこのように属性にブレがあるのが分かるな。

分かるか、この"幅"の存在しないリクエストをする意味などないということが。幅が生まれることを、化学反応を求めた攻めのリクエストでなければ真の覚醒は絶対に起こらない。
やはり好みの顔面であるということとガチ恋アングルであることは絶対に外せない。だからこそ逆にそこだけ抑えたらあとはもう先生の好きに描いたもらいたい。これしかないだろうが。

ここまでは決まった。だから最後にはたった一つどうするか迷い続けたものが残った。これは最後までどうするか本当に迷い続けた。

自我を、エゴを全面に押し出すかどうかだ。即ち、自分の名前である「彼岸」をイラストのどこかに入れてもらおうかという点だ。これは本当に迷い続けた。
このエゴを押し通すことで好みの顔面女を錬成することに加えて"""これは俺がリクエストしたんだぞ"""と一目で訴えかける視覚的パンチの強さを手にすることができる。
だが強すぎるエゴは常に見苦しさや下品さと隣り合わせにある。雅が損なわれる可能性が怖かった。

あれば力は増す、なければ収まりは良いがパンチに欠ける。そんなジレンマに悩まされる状態にあった。
だからこそ、攻めるべきだと俺は最初から分かっていた。少しだけ怖かっただけ、エゴを出すことが。負けるわけにはいかない、ここで逃げたら最強のエゴイストにはなれない。
そんなわけで「彼岸」の名をどこかで入れてもらうことは決めた。俺はとことん止まらない。これが俺の始まりのエゴ。

ポニテを求める時、高嶺愛花の幻影を追い求めている事実だけを噛み締める

さてそんなわけで辿り着いたリクエストの形がこれだ。これが俺の最高到達点であると信じて疑わなかった。
そして普段イラストリクエストをしないし今までの人生でもほぼしてこなかったからシンプルに勝手がわからず普通にどうリクエストを書いたらいいものかと苦悩はした。皆もその時に備えて勉強しておいたほうがいい。
リクエストが終わったらひとしきり泣いた後のエシディシみたいな爽快感に溢れていた。あとは気長に待つだけだ。

かと思ったらリクエスト送った翌日の午前中にイラストの投稿があった。

早い、早すぎる。対応が早い。鱗滝さんも驚愕の速さに私の情緒だけが世界に取り残され置いていかれた。
そうして生まれた俺のエゴの塊は正直言って想定以上のやばさであった。私はリクエストという行為の持つ力を舐めていた。有料記事の画像なので支援して見るか唸る俺のヒプノシスアイコンを見ろ。
ちなみにちゃんとアイコンに使っていいかはお伺いを立てたし商用利用でないなら問題ないとの快諾も頂けた。なんたる大きなUTSUWAか。

ランダムキャラメイクで好みが生まれるのを待つような今までの待ちの姿勢ではない、自分で頼んだ理想の姿をお出し頂けるということは凄まじい力を持っている。
支援者と支援される者という関係であるが、それを理解しても私のリクエストを先生が聞いてくれているという事実は信じがたいものであったしその事実だけで脳を溶かすには充分すぎた。

期待していた”幅”に関しても期待以上の化学反応が生まれていた。やはり特筆すべきは「メガネくい」の描写であろう。
「メガネくい」に関してはいくつものパターンが存在している。
今回のケースのような見下す系の視線を強調するもの。メガネがズレるから直しているという点に着目した少しドジっぽい雰囲気のもの。上目遣いにすることで視界とメガネがズレるものを直すあざとさ。海賊の世界から抜けたにも関わらずあの頃の殺しの癖が一ミリも抜けていないと分からせる描写のもの。など語りだせばそれはそれは多岐に渡る。
だからこそなるほど、先生にとってのこの状況での解釈はこうなのだなと癖の波導を感じることができたしこれが私にとっても好みのものなのでそこの一致には喜びも感じた。
このように私の性癖を通じて先生の性癖を間接的に感じることができたという点においても若干の幅をもたせたリクエストをして本当に良かったと感じた。


そんなわけで今回生まれて初めてアイコンのリクエストをさせてもらったわけだが終始脳から液が漏れ散らかすとても良いものであった。惜しむらくはアイコンリクエストという経験を二度とすることはないからこの快感は最初で最後ということくらいだろうか。
やはり私としては安易な道を選ばなかったことに対して自分で自分に対してよくやったと胸を張って言える。
比嘉かなたさんに激似の人へランドセルを背負ってほしいという願いは本物だ、だがそれは過去にしか存在しない。可能性を練り上げ生み出した本当に欲しいものに辿り着けたという自分の進化にこそ真の価値は宿る。俺はエゴの深淵を飼いならした。

本当に嬉しい。新たな可能性を追求できた事実もそうだし、何よりも今回リクエストという機会を与えてくれた如意自在先生への弛まぬ感謝がとめどなく溢れてくる。
推し作家との交流という精神を極限まで研ぎませる必要があるコミュニケーションの中にこそ遥か彼方へ行ける限界を超えた力は生まれる。
結局のところ人生はDIY-Do It Yourself-であるがだからこそ人にお願いしてやってもらうという行為は往々にして甘美なものだ。相手と物が"本気"になれるものであればあるほどな。

見れば見るほど無限に笑顔を生んでくれる最強のアイコンを頂くことができた。
だがこれは自慢ではない。道を示しているわけだ、ノブレス・オブリージュとはこのように成すのだと。
みんなも推し作家に金を落としてリクエストをしようと。本気で向き合えばこんなにも可能性と希望は広がる。

だから今は俺のために【Wish me luck】の言葉はいらない。
そう─────君のために【Good luck!!】

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