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  • カムクローサー

最近の記事

1. STAR TOVER

昔々、生き物たちが仲良く暮らす 魔法の森がありました。 その森は、 “サクラの森”と呼ばれ 生き物が皆それぞれ お互いの話す言葉の意味を理解しあって 社会を共に生きていました。 サクラの森には エヴァンという一匹のウサギがいました。 エヴァンは、走るのが大好きでした。 エヴァンが森の中を走り回ると お母さんウサギのブランチは、いつも エヴァンを褒めるのでした。 「エヴァンは足が速いね。とってもカッコいい」 エヴァンはブランチに褒められるのが とても嬉しくて、もっともっと

    • 次のページをめくる勇気

      これは、僕を励ましてくれた曲 暗闇の中を照らしてくれた もう一度立ち直って歩かせてくれた曲 道はこれからも続く。 ページをめくる。今日も。1ページ。

      • 一の彼方

        1という数字を見て 1はシンプルなもので 1番小さい数字、最初の数字。 1はただの1。 それ以上でも、それ以下でもない。 と、捉えることもできれば 小数点という概念を知ると 1は、0.1+0.4+0.3+0.2で構成されてる と見ることもできる 0.001+0.0009+9+0.0001+0.008 で構成されてると見ることもできる 1が何で構成されているのか 1の中に何が見えるのか その計算は人間それぞれ違うのが面白い 1を求める為の計算の仕方は 全員違うというの

        • 日常の潜在的トロッコ問題

          満員電車を経験しはじめて 約1ヶ月が経ちました。 このモッシュピットみたいな車内は 人間観察好きの自分には非常に面白いです。 人混みに押しつぶされた自分の姿勢が ひらがなの “ら”みたいになっちゃっていたり 着ているジャンパーや、 胸の前にかけたリュックがどんどん はだけてしまったり、  自分の状態を俯瞰したら、おかしすぎて 電車の中でニヤニヤしてしまいます。 車内の僕たちはまるで、 池にパンの切れ端を投げ入れた時に 一斉に群がる鯉のようです。 その他にも、名前も知ら

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          Happy Re Birthday

          この曲を親友と、自分に贈ります。  ハッピーバースデー。        これからの未来はきっと明るい。 共に、新しい自分に会いに行こう。  これからもよろしくお願いします。  「Blighter Side」 まるで 子供の頃に宝物を見つけたあの日みたい その喜びを伝えようとしたけれど 誰も耳を貸してくれなかった いつしかハートは、もろくなった だから誰かの宝物になろうとしたんだ でも、受け入れてくれる人がいないなら そこにいつまでもいる必要はない 偽る必要なんてな

          Happy Re Birthday

          New days

          東部アーバンパークラインの中で 大宮始発の柏終点の電車があるのだが それにまざって、 大宮始発の岩槻終点の 区間短縮された電車がある。 区間外に目的地がある自分にとっては 乗車する意味がない。 需要も少ないために車内は空席が多く、 その向かいでパンパンに人が詰まった 自分が乗る電車と比べると、快適そうに見える。 人混みによるストレスを少しでも発散する為に その電車を心の中でザコと呼んでいる。 運行区間が短縮された電車は 一部の人間にとっては役立たずのザコでも、 一部の人間

          New days

          普通の幸せ

          大切な家族を亡くした友達がいて 生きたくても生きられなかった人がいることに 気付かされた。 それなのに、自分は 命を粗末にしようとしていたなんて そんなことにも気づけなくなるから 病気なのだけど あのとき、死ぬことを選ばなくてよかったと つくづく思う。 生きているだけで幸せで、 人に恵まれ、生活に恵まれ、環境に恵まれてる。 感謝すべきことだ。 そんな当たり前のことが 分からなくなるなんて 今考えたら、信じられないくらい おかしい こう思えているのは 回復した

          普通の幸せ

          お疲れの模様

          高層ビルの最上階から 街を見下ろす。 上空で光る星が見えない代わりに 地上で光る灯が無数に呼吸してる。 眠い。 体調を良くして、 良い流れを作りたい。 気持ちが前向きでいられるように 筋トレを始めようとしてる。 帰宅後の就寝前にやるのは 寝つきが悪くなる気がするのだけど かといって朝早く起きてやっても 電車の中で眠れなくなるのかいなか。 この生活では睡眠時間の確保が大切で 夜の睡眠に加えて電車でのパワーナップを有効に とっていきたい。 ひとまず、今日の分の筋トレを

          お疲れの模様

          The Thread

          僕たちは頭の中に ビデオオンデマンドを搭載してる。 Netflixやプライムビデオみたいに、 場所や時間を問わずに映像を再生し、 巻き戻し、停止し、早送りしている。 生きてれば、生きてる分だけ、 新しい映像が毎日更新されていく。  ふとしたときに、僕たちは 目の前の現実に焦点が合わなくなり 頭の中で流れる映像を鑑賞してる時がある。 時には、自分で検索して 当時の映像を再生するし、 現実で見聞き嗅いだりした情報から オススメの映像が自動再生されたりもする。 寝ている時

          The Thread

          Be Real

          最近、欲しいものが多くなった気がする。 その大体は周りのみんなが持ってるものだ。 具体的に言うと、 職場のみんながつけている最新の Apple Watchや、iPhone、 限定のスニーカーや高いカバン 街を歩く美女や散歩する可愛い犬 高級車にタワーマンション 結婚指輪や子供の待受画面。 時計や洋服リュックや靴にアクセサリー 趣味やペットに車や家 恋人や家族に子供や孫 声を小さくして言うなら できれば全部高価なものがいいと思っている。 要するにお金が欲しい。 恋人や家

          Previously, Lately, Diary

          最近のことを書きたいと思う。 最近といっても、どこまでを最近と 表現するのか時間の流れは 何によって伸縮するのか分からない。 ここ一年のことを書くのか、 半年のことなのか、 3ヶ月、1ヶ月、1週間 どれのことをいうのかによって この日記を書く為に必要な 色々が左右されるのだけれど、 ひとまず、ここ1ヶ月の 最近のことを徒然なるままに 書いてみようと思う。 直近の1ヶ月で、大きく変わったのは 自分の殻に閉じこもって 塞ぎ込んでいた時期から脱却し 前に進むことを決めて仕事に

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          夜の終わりに

          長いこと、 彼は自分が誰であるかの感覚を失っていた。 世界が彼に期待するもの、 彼自身が追い求めるもの、 そして何よりどのように生きるべきかについての答えを、彼は見失ってしまった。 彼は焦燥感を抱えながらも、 その答えを探し続けた。 そうしているうちに、これまで見過ごしていた真実の自分を見つけ出した。 それが美しいものだったらどれほどよかったか。代わりに、彼が見つけたのは、メッキの剥がれ切った醜い自分だった。 長年抱き続けていた理想と、彼自身の実態が根本的に異なること

          夜の終わりに

          人生の暗がりに一人立ち尽くし、 彼の魂は漂い、心は石のように重かった。 手の届かない星のような夢を追い求め、 最後には自らの手でそれらを砕いてしまった。 彼の砕けた夢想の静寂の中で、 彼は自分がなり得る人物の囁きを聞いた。 落ちた夢の塵によって明らかにされた、 彼の真の自己が、静かな水面に輝いている。 今や、空中の城の廃墟の中で、 彼は絶望の中に美を見出すことを学ぶ。 この新たに見つけた道を歩むごとに、 彼は後悔の糸から金を織りなす。

          無限井戸

          一羽の賢い鷹がいました。 井の中の蛙を食べようとしています。 鷹は言いました。 大きな海を知らないまま一生 井戸の中に暮らすなんて哀れだな 井戸の外へ出て海を見ようともしないのか すると蛙は尋ねました。 その海の中には何があるのでしょうか? おわり There was a clever hawk, trying to eat a frog in a well. The hawk said “It is a pity to live in a well wit

          無限井戸

          日本ちょっと昔話-本太郎-

          これはなあに? 本には、なんにも書いてません お兄さんは不思議に思いました その本は、すこし汚れていたので お兄さんは本をふいてあげました するとどうでしょう 本には、なんにも書いてません お兄さんは、だんだん悲しくなってきました お家もお金もお趣味もない 本にもなんにも書いていない 僕はこれから、どうすればいいんだ すると、お外は雨がふってきました ポツポツポツ ポツポツポツ パラパラパラ パラパラパラ お兄さんは悲しくなって 泣いてしまいました シクシクシ

          日本ちょっと昔話-本太郎-

          日本ちょっと昔話-本太郎-

          ちょっと昔のあるところに 一人のお兄さんが住んでいました お兄さんは 島に遊びに来る旅人さんたちを いつもお家に泊めていました お兄さんは旅人さんたちが みんなで仲良くお話をしたり 遊んだりするのが大好きでした いちゃりばちょーでー  いちゃりばちょーでー 旅人さんはみんながともだち いちゃりばちょーでー いちゃりばちょーでー 一度会ったらみんながともだち ある時 世界で病気が、ひろがりました その病気は、仲良くお話をしたり 遊んだりすると、みんなにうつってしまいま

          日本ちょっと昔話-本太郎-