"our city dawning" 個人的雑感。③

Bilinda

石川曲。

いやーこれは着想から完成までかなり時間がかかったな。
当初から「ハイウェイ」の次に、USインディーじみた小品ぽい曲を入れたいと思ってて、メモを見ると2020年の4月にまずそれっぽいものができてた。が今のBilindaとは何も同じじゃない曲。
そのあとめちゃハマりしてたElvis CostelloとかLiz Phairなんかにインスパイアされてできたdemo2が、2020年11月らしい(メンバーにめっちゃ不評だったの覚えてる)。

それで一旦仕切り直して、Bilindaのdemoが出来たのが2021年の12月。これの間に1stEPを挟んでるみたいだ。オレ、あっちにはオークワードしか提供してないからなー、今思うとスランプ気味だったのかも。。。

アレンジはPavementとや'97以降のBlurと言われればそれまでだけど、2コーラス目に入る前のフリーキーなゾーンとか、それまでバンドがやりそうでやらなかった部分を引き出せたと思う。「Pavementだと思って聴いてたらいつのまにかNirvanaになってる」みたいなのが一番イメージしてたかも。あとラストの「ギャン!」てブルータルにブレイクして終わる部分は、ArtTheaterGuildの「Stamen」を意識しています。

歌詞は、、、けっこう自分にしか理解できないようなフレーズが多い気がするし、そこまで解説しちゃうとなんだか無粋なので控えたいとは思ってるんだけど。いくつかだけ。

「ニューエスト・クイーン」だの「コミュニケーション」「セレブレーション」だのカタカナ英語を多用するフレーズが自然と出てきたのは、the pillowsとか佐野元春とかの歌詞に馴染みがあるからかな。

あと、1サビと2サビで「Everytime アイニー(愛你)/ アイニード(I Need)」の洒落は自分でもダサいなとは思う(笑)わざとだけど。

「指盤の上の座標x,y,z」は、Kamisadoは平面的でなく多角的・立体的なサウンドのバンドを目指したいという平野との会話から生まれたもの。
ああそういう意味では「Bilinda」は、バンドのある種の所信表明的な歌なのかも。そこにおさじ一杯の皮肉を乗せたカンジなので、一聴するとギョッとするような仕上がりになってるかもしれませんが(笑)

この曲を好きと言ってくれる人と僕は友達になりたいです。


Kamisado 1st mini album "our city dawning"
Release Party
2022.7.24 (sun) at 下北沢THREE
open 18:30 / start 19:00
Adv / Door ¥2,500
w/
Jurassic Boys
Lucie,Too
toronto

リリースパーティで会えるのを待っています!


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