オートマチック

お久しぶりです、noteの世界

あいつとつきあうには十分な時間だった

記憶、臭え足、汚い部屋と和式便所 サボテン達
胸の高まりと言葉 お前に花を贈るよ
まつ毛の伸びた日 髪を切り揃えてあげた日
美味い寿司を食べた日、爪の隙間 ギターのサビの夢の塊
ブラジャーの色 眉毛の終わり 無くしたお揃いの指輪

先を見過ぎたのかもしれない
白髪を束ね、不機嫌そうに私を見つめる頭が見えた時 不安と共に安心を感じた
それこそ運命なのか、とも思う

私の気持ちがわからないのは当たり前だよ
見えないように 届かないように 気が付かないように 信じられるように、強がりを続けていたから

私は夢を見る
暖炉のそばで黒猫を抱く
そばには歯並びの綺麗なおまえと一輪の花
温かいカフェオレを淹れよう

シーツを洗い 植木を育てるのと
庭をかける子供の額の汗を宝のように眺める日々

もう腐ってベコベコの畳を歩く日は来ないのだろうか
いや、、来るだろう
なんともやるせない気持ちでいる
私は諦めの悪い頭の悪い女であるので

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?