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WAIS-Ⅳ知能検査を受けてきた話(前編)

はじめに

WAIS-Ⅳを受けてきました。
備忘録として記事を書きました。以下4点に分けて記していきたいと思います。

①WAIS-Ⅳとは何か
②検査を受けるまでの経緯
③簡単な内容説明
④感想、雑記

結果やそれに対する考察はフィードバック面接の後、3月以降に後編として出したいと考えています。書く事を忘れなければ!(大事なポイント)

①WAIS-Ⅳとは何か

WAIS(ウェイス)は成人を対象とする知能検査です。
Ⅳが最新版となります。(2021年2月現在)
10種類の基本下位検査と、必要時に行う5種類の補助下位検査で構成されており、検査を行うことで全検査IQと4つの指標得点を知る事ができます。

全検査IQは全体的な認知能力を表します。
IQは知能指数のことで平均は100です。
数値が高いほど知能が高いとされています。
70未満で精神発達遅滞(知的障害)と診断されます。

4つの指標は
⑴言語理解指標
⑵知覚推理指標
⑶ワーキングメモリー指標
⑷処理速度指標
で構成されています。

検査結果は知能の遅れや偏りを検査するもので、検査結果だけで発達障害と診断が確定されることはありません。その他の検査結果や行動観察、日頃の行動、性格特性、生育歴などの情報を統合して診断される事が多いと思います。
あくまで自己の強み、弱みを把握するのにピッタリ!ということです。

ちなみに検査費用は保険適応外で自費負担になります。病院・クリニックごと料金にはバラツキが存在する様子。(みゃう調べ)
私の場合、検査+フィードバック面接合わせて15000円でした。

②検査を受けるまでの経緯

私は保育園児の頃から人間関係の悩みがあり、幼いながらも苦悩し続けていました。

小学校の就学前検査では発達の遅れが指摘され特別支援学級を勧められました。記憶が曖昧ですが、この時児童用の知能検査を受けています。
結局親の判断で通常学級に進みました。
決して頭が良かったとは言えませんが学生時代は学業で躓く事なく、トントン拍子で進学し無事に社会人になりました。

就職後は不規則な勤務体制、人間関係のストレスにより心身ともに疲弊してしまいます。社会人1年目の冬には不眠・頭痛を主訴として精神科を受診。うつ病の疑いで抗うつ薬や睡眠薬を内服していました。
引っ越す前に通っていたクリニックでも主治医から発達障害の傾向が強いと言われていましたが当時は仕事が忙しく、検査どころではなかったです……。結局退職し、家を出て無職になった後の半年間は精神科にも行けませんでした。

その後転職・引っ越しを行いながら新たな主治医と出会います。様々な種類の抗うつ薬を内服しましたが治療は奏功せず、昨年末から双極性障害を疑われ気分安定薬を飲み始めるようになりました。

今年に入ってから対人関係の悩みや生活の様子を主治医に話した結果、発達障害の傾向があるとの診断でWAIS-Ⅳを紹介されました。

現状を打破するためには何事も自己理解から始まると考え、検査を通して自身の特性を理解し生活に活かせるようにしたいという思いが決断の決め手です。
現在医療関係の仕事を行なっており、自らが検査を受けてみる事で患者さんへの説明に役立つのではないかと思った事も動機の1つです。

③簡単な検査内容 

場所:都内某クリニック

時間配分は私の場合
・検査前の問診(約30分)
・実際の検査(約80分)
こんな感じでした。
個人差はありますが大体2時間前後で終わるそうです。途中休憩を挟んだり、状態によっては日を分けて検査を行う事も出来るようですが、私は一通りの検査を続けて行いました。

臨床心理士の方と対面で座り、検査を行います。

今後検査を受ける方への影響を考慮し、具体的な検査内容は伏せさせていただきます。
ざっくり述べますと、脳トレのような感じです。
回答は一部を除き、口頭で答えるものが多いです。口頭以外だと手先を使って作業したり、鉛筆で選択(チェック)する設問もあります。
分からない問題はパスする事も可能です。途中私は集中力が持たなくて何度もパスしました。
制限時間がない問題が殆どなので、自分のペースで回答する事ができます。(私は早々に諦めてしまいました……)

④感想、雑記

前日から吐きそうなほど緊張して検査に挑みましたが、とても緊張しています!と宣言すると検査を行った臨床心理士の方が気を遣ってくれて、思わず涙がちょちょぎれそうになりました。
検査時の心理状態も結果に反映されるとの事で検査前、検査中、検査後と細かに緊張の有無を問われました。
ただ検査中は回答だけではなく、検査の様子もしっかり観察されているので私は終始緊張し続けてしまいました。初めの方の検査で手先を使う作業があり、手がガタガタ震えてしまうほどに……。

脳トレのようで楽しい検査でしたが、検査後は脳が糖分を欲し、狂った様にパンと飴を摂取しました。それだけ頭をフルに回転させていたのでしょう。

結果は検査を受けてから2週間後くらいに出るとのことで正答率はまだ分かりませんが、私の場合、手応えで得意不得意が既にはっきりしているように感じました。フィードバック面接が楽しみです。それではまた後編でお会いしましょう。 

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