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#2 死んだ目で下を向いて歩いてあたソフトバンク1年目

新卒でソフトバンクのマーケティング戦略本部に配属となったその後。

2021年現在は、竹芝に本社が移転しているが、配属された2018年時点では汐留が本社だった。

汐留本社で私が実際に担当した業務がマーケティングリサーチだった。ざっくりソフトバンクのBtoC事業セグメントで、市場分析であったり、需要予測をする部署だった。

隣の部署は、ソフトバンクのBtoCセグメントの管理会計をしていたり、さらに隣の部署は競合の分析をしていたりと、マーケティング戦略本部としては自社、他社、市場と3Cを包括して分析できる組織になっていることが、2年目位で徐々にわかってきた。

同時に、この組織に配属されて分かった事がもう一つあった。それは、周囲のレベルが高すぎる事。私の初めての上司もエルダーも抜群に優秀だった。

新卒だから、周りが優秀に見えるのは当たり前だということも理解している。それを考慮しても、頭の回転、ロジカル思考、作業スピードが異常だった。

正直、それも今となっては理解できる。私が配属された部署は、ソフトバンクの中核であり舵取りをしなくてはいけない責任重大な所だった。必然的に優秀な人が集まるわけだ。

そこに新卒として配属された私の状況を想像すれば、ボコボコになるのは明白だろう。間違っても私が優秀な新卒だったから配属されたわけではない。優秀な新卒なんて分からないのだから。

ちょっとしたミスが会社の方針に大きな影響を与えてしまう。分析を間違えて、正しい意思決定ができなくなってしまう。そうなると億単位での損失がでてしまう。

そんな環境で新卒が卒無く、仕事が出来るわけがない。分析のミスやレポート資料のミス、仕事の遅延など、数えきれないほど失敗をしては、上司にボッコボコにされていた。

そんな時は、同じマーケティング戦略本部に配属された同期と慰め合っていた。

基本的に1年目は、下を向きながら歩いていた。
同期も顔は死んでいた。

働き方では、残業しない日は無く、土日も仕事をしていた。もちろん土日は自主的に。

そんなハードな働き方をしていると、ソフトスキル、ハードスキル、地頭すべての能力が勝手に上昇していく。

ただ、ここで上昇した能力だけで、ビジネスの世界を渡り歩くことはできないことをリクルートで知るのは少し先の話。

次回「仕事めっちゃ楽しいんだけど。そんな時に出会ってしまった一冊」

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