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四十の手習い

四十代後半(ふんわり言ってみたがアラフィフ)のワタクシですが、今年の春から習い事をしています。

アラフィフということは少なくとも人生折り返しにきたということで、本当のお年寄りになる前に何か新しく出来るようになっておきたい!そして本当のお年寄りになる頃にはちょっと語れるくらいにはなっておきたい!と思い、さて何が出来るようになっておきたい?とよくよく考えてみました。

・十代の頃から乗り続けてきたバイクでオフロードにチャレンジしてダートコースが走れるようになりたい
・楽器が弾けるようになりたい、しかもカッコいいやつ

ここで社会的に役立つことを微塵も思いつかないのが私の私たる所以と…

まずひとつ目のバイクは却下。
何故なら持病の影響で咄嗟の反応に不安があるので、普段乗りのバイクも手放した状況のため。
自分と周りの命の危険が危なすぎる。

じゃ楽器はどうだ。
楽器なら命の危険は(恐らく)ないので、楽器やってみよう!
と心に決めました。

幼少の頃〜高校生くらいまで、ピアノはやっていた。
だから楽譜は読める。
ついでに実はうちにはかつてウン十年前に夫が弾いていたギターとベース(瀕死状態)がある。
電子ピアノもある。

でも、うん、
実は私、ドラムってカッコいいってずっと思ってたんだ。

うちの長男が中学吹奏楽部からパーカス担当で、パーカスの指導に来て下さっていた外部コーチの先生がガチのプロジャズドラマーの先生であったためか公立中学でありながら学校にドラムセットがあり、長男はドラム担当に抜擢され、学園祭では黄色い声援なんか浴びちゃったりしてた。
舞台でドラムを叩く息子を見て、我が子ながら
「…カッコいいな……(チッ)」
と思った。
私も中高時代は吹奏楽部でしたが私の担当はトランペットでした。
トランペットもカッコいいよね、ちゃんと吹けたら。
でもやってただけに知ってるんだ。

自宅で自主練できない楽器だってこと……

マウスピースを空吹きすることはできるけど、音を出す練習はおいそれとできない…
息子がドラムを始めたので、自主練用に我が家にはパットがある(エレドラはドラム経験者が皆口を揃えて『絶対買うな』と言うので未購入)。

よし、ドラム始めよう。

というわけで、アラフィフにしてドラムを習い始めました。

これがもう面白い。

春から始めて基本の基本は一通り終わったので、今は色々な曲に合わせて自由に叩いてとにかくドラムを自由に叩けるようになろう!というところまでようやく辿り着きました。
教えてくださっている先生の指導方針が
「ただ譜面通りに正しく叩けるようになることが正解ではなく、曲に合わせて自分のドラムが叩けるようになってこそのドラム」という感じなので、もう本当に楽しい。
叩けるようになりたい目標の一曲があるのですが、その曲に合わせて自分の感じるように叩く。
もちろん基本のタム回しやバスのパターンを踏まえたレッスンもしますが、後半はいつもそれぞれのパターンを取り入れて自分の思うように自由に叩いちゃって!とフリータイムとなります。
私の下手くそなめちゃくちゃドラムに合わせて先生がいい具合にかっちょいいドラムを叩いてくださるのでそれはそれは気持ちが良い…
毎回帰り道は「はぁ今日も面白かった…!」と、楽しい気持ちでいっぱいになって帰路に着きます。
そんな指導をしてくださる先生に感謝感激です。

「残りの人生で今日が一番若い日」

という言葉をネットやら本やらで見たことがありますが、本当にそうだよなぁと、最近しみじみと思います。
若い時はそんなことは気づかないことなので、それだけ老いてきたのであろうなぁとも思いますが、残りの人生では今日が一番若いのは事実。
心から「やってみたい!」と思うことは早々にやっておかねば、後に残るのはまさに読んで字の如く、後悔のみ。
残り時間が少ないだけに、後悔したって取り戻すことは難しい。

だから、始めた。

現在若干手足の動きに支障が出始めているため、たまにスティックがスッポ抜けて、バスドラはヒールダウンで踏み続けているとレッスン後痙縮(ツったみたいになって動かせなくなる)が出たりする。
スティックには滑り止めのグリップテープを巻き、バスはヒールアップで踏むようにさせてもらえば問題ない。
60になる頃まで無事手足が動かせていたら、他の曲も自分のフィーリングで叩けるようなレベルに到達できているよう、家でも自主練を怠らず頑張ります。

ついでに言うと、まだ自力で歩けてる間に大好きなバンドのライブが再開されたことに感謝の念がハンパない。
しかもコロナ騒動始まって以来のライブ参戦が人生初の最前列だったという幸運も合わせて、多分どこかにいる神さま本当に感謝します。
これからはもう悪いことしません。

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