見出し画像

面長、下顎前突に両顎手術 術後1か月の経過

こんにちは
 久しぶりの投稿になります。今回は下顎前突でフラットな中顔面、面長を解消するために両方手術を行った患者様の1ヵ月目の経過をご紹介します。

両顎手術の術後1か月の経過写真です。
両顎手術 術後1か月

 まずは横顔から見ていきましょう。左の術前写真は上唇の立体感がなく、フラットで口角も下がり、下顎もやや前方に位置しているため、全体的にフラットで面長感のある輪郭となっていました。
プランとしてはガミースマイルがないので、上顎の短縮はなく、上唇のボリュームがないためやや前方に移動しながら時計回転に動かして、下顎を後方に移動しています。オトガイ形成で長さの調整と前後の調整をしてVラインを整えています。

両顎手術術後1か月の経過写真です。
両顎手術 術後1か月(正面)

 正面から見ると、左の術前は口角から顎先が長く見えます。顎先はある程度細いのですが、比較的シャープなので長さも感じやすい輪郭でした。右の術後1ヵ月の写真では、まだ鼻周り、顎周りの腫れはありますが、口角が上がりパーツ配置が整い、全体的な間は消失しています。

両顎手術術後1か月の経過写真です。
両顎手術 術後1か月(正面)

 斜めから見ると、頬から顎先までの長さがだいぶ短縮したのがわかります。回転がかかることで口角が上がり、その上の軟部組織は後方に移動するため、骨張った輪郭がやや丸みを帯びます。とは言え、術後1ヶ月は全体的な浮腫が若干残っていますので、もう少し引き締まり感が出てくるまで待つことになります。

両顎手術、術後1ヵ月の経過写真です
両顎手術 術後1か月の

 回転をかけることで、法令線の傾斜が変わるところを見てみてください。鼻翼基部から口角の位置により法令線は縦方向に走ることになります。術後、上下の顎骨が回転かかることで、法令線の傾斜がつき中顔面の立体感が出てきます。

両顎手術、術後1ヵ月の経過写真です
両顎手術 術後1ヵ月

 口角が下がっているため、笑った時に人中が高く上がってしまうことがあります。程度によってはガミースマイルになります。前歯の見え方を計測し、前歯の頭側への短縮量を決めていきます。今回はガミースマイルはなかったため、前歯の頭側への短縮は無しになります。口角が上がることで、笑った時に人中が抑えられ、口角がしっかり上がるような口元になります。
術後1ヶ月だと鼻の周りや顎周りの傷の硬さがまだあり、動きとしてはまだなめらかな状態ではありません。この硬さが馴染むまでは3〜4ヶ月かかります。

両顎手術 術後1か月

 術後のCTも並べてご紹介します。両手手術を行い、さらにオトガイ形成(ミニVライン)を行うことで、Vラインが程良いシャープさを出しながら、顎先の長さが短縮されているのがわかります。

両顎手術、術後1ヵ月の経過写真です。
両顎手術 術後1か月

 ミニVラインを行った際に、オトガイ形成やBSSO (SSRO)の段差ができないように、ラインを整えることに気をつけます

以上、下顎前突、中顔面がフラットな輪郭の両顎手術、術後1ヵ月の経過紹介です。両手手術を行う場合は、シミュレーションソフトを用いて骨の移動を正確に計画を立てて行います。術前にはその移動のしかた、移動する距離(数値)をしっかり説明してから手術を行います。
輪郭にお悩みの方はぜひリノクリニック東銀座にお問い合わせください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?