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個展  ギャラリー+1 1990年

012同化を待つ

銀座での初個展。
アメリカから日本に戻り、友人と埼玉県飯能市にアトリエを借りた。そこで最初に制作した大きな作品。この個展をきっかけに企画展やパブリックアートのオファーを得て、アーティストとしての活動が本格的に始まる。

この発表の2年前、1998年渡米。ニューヨークで美術学校に通う。その後、メキシコ、グァテマラ〜アメリカ南部を旅して帰国。その頃、日本はバブル経済に湧いていて、安定した職につかず、好きなことをやっても生きていける気がしていた。
ラッキーな時代に生まれたものだ。

作品は粘土原形、FRP成形に着彩。
自分は過去に人間が築いてきた建築や機械の構造に興味があり、それらに敬意を示し、再確認する作業を作品化していた。フォルムは抽象彫刻と言うより、具体物の集合体である。

ギャラリー+1/東京 1990年

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