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古都での不思議なお話

こんにちは。奈良県に住んで2度目の夏。「なら燈花会」が今年も始まりました。古都ならではの情緒があり素敵なイベントですね。

昨年も燈花会には行ったのですが、そこでの思い出をここに書き留めます。

春日大社に向かうまでの参道は屋台が立ち並び、食べ歩きを楽しめるゾーンがあります。
私は屋台で絶対食べたいのが「はしまき」です。
(たこ焼きや焼そば、から揚げも好きだけれど!!)

そして、入口直ぐにはしまきがあったので、迷わず購入してと端っこに移って食べてたんです。
旦那ははしまきに興奮している私を笑いながらデジカメで撮ったりしながら楽しく過ごしていたのですが…
白Tを着ていた旦那の胸元に黒くて細長いものが付いていたんです。
最初はデジカメのストラップなのかと思っていたのだけど、なんかちょっと違う…と。
はしまきを食べ終え、もう一回その黒くて細長いものをじっと見てみると、
10㎝ほどの大きさのムカデだったんです。

「ムカデ!!服にムカデついてる!」となり、
パニックになる私たち二人。
今にも白Tを脱ぎ捨てて上半身裸になろうとする旦那。
ムカデに噛まれることよりも、沢山の人がいる中、目立ちたくない!と思ってしまった私。(最低)

そんな時、私の手元にあるのは食べ終えたはしまきのゴミ。
そう。私の手には割り箸があったんです。

「落ち着いて!取るから!」と伝え、なんとか私はムカデを割り箸でつかみ取り自然の中に逃がしました。それはそれはもうほんとに必死に。
(今思えばあの必死さの方が目立っていたように感じますが)

ひと段落したら、もう二人とも可笑しくて仕方がなくなり、
しばらくは思い出してはずーーーっと笑い、
またムカデいたらどうしようか、とちょっとドキドキしたり、脅かしたりして本会場まで歩いていきました。

しかしムカデ、あの足たちはしっかりとTシャツの繊維をつかんでおり、割り箸でつかむには硬い身体、10㎝という大きさ。箸でつかんでも、うねって手に当たるんじゃないかとドキドキしたし、何より、やっぱり気持ち悪かったです。(笑)
田舎育ちなので虫には慣れていましたが、ムカデはあまり遭遇したことがなかったのでドキドキでした。

燈花会の本会場はのんびり眺めながら楽しみ、そこからの帰り道。
久々に東大寺大仏殿の方行くか~と寄り道したところ、
あの有名な金剛力士像の近くに「毘沙門天」がいたんです。

そう。「毘沙門天」って、遣いが「ムカデ」なんですよ。
http://shinshizo.com/2013/06/%E6%AF%98%E6%B2%99%E9%96%80%E5%A4%A9%E3%81%AE%E7%99%BE%E8%B6%B3%EF%BC%88%E3%82%80%E3%81%8B%E3%81%A7%EF%BC%89/

これまで毘沙門天がいるとは知らなかったので、
ムカデが現れたのは何かの導きだったのかな、なんて思いました。

偶然かもしれないけれど、そう思った方が楽しいので。

ま、その何かしらの導きの効果?は特に感じていいないけれど、
燈花会の季節がくるたびに思い出しては笑えるので、とてもいい思い出となりました。

ちょっと不思議なお話。

最後まで読んでくださりありがとうございます。


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