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「月へ・・・・」 SFショートショート

割引あり

   「月へ・・・・」
 
 人類は、地球の資源が枯渇して来たので、月へ資源を求めて、月へ採掘設備を造り始めようとしていた。
建設資材を載せたシャトルは、3人の飛行士を載せて地球の大気圏をたった今、予定通り抜けたところである。
 ところが、地球の引力圏を離れた直ぐ、異変が起こった。
突然、船内の警報ブザーが間隔をあけて鳴り始め、警報ランプも点滅して、乗組員へ危険を報せ始めたのである。
「━━━船長、大変ですっ! エネルギーが異常に減って、航続できなくなりそうになって来てますっ!!━━━━━━」
乗組員のひとりが、顔を引き攣らせながら船長へ告げた。
「何故、急にそんな事になってしまったんだっ!?━━━━━━」
「多分さっき、僅かですが衝撃がありましたが、人類が出した膨大な宇宙ゴミと接触したのかも知れません・・・・・・。地球へ引き返しますか?」
「そう簡単には引き返せんぞ。1回シャトルを打ち上げるのに、どれだけの資源と金がかかっとると思ってるんだ? 今、私らは何のために、月へ行こうとしてるのか判っとらんようだな、君はっ!?」
「・・・・・・・・・・・・」

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