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蝉時雨の夏の果て

蝉の声が聞こえる。儚い夏の象徴である。この声を聞くと、夏を感じるのではなく夏の"終わり"を感じてしまうのは何故だろう。

昼下がりに飲む冷えたコーヒーでささやかな幸せを噛み締める、なんてことない日々が足早に過ぎていく。

時の早さを認識すると、人は切なくなる生き物なのだろう。

宝物が溢れていそうな日常なのに溢れ落ちていくものにばかり目がいってしまう。正しく生きることは殊更に難しい。

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