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ハダニはアリの足跡を避ける性質がある

農作物を食い荒らす害虫のハダニが、天敵のアリの足跡に含まれる物質を避ける性質がある事がわかったと京都大学等の研究グループが発表したそうです。
研究グループは天然の物質を材料にした農薬の開発に繋げたいとしているそうです。


京都大学の矢野助教は、1000種類以上の農作物に住み着いて葉を食い荒らすナミハダニとカンザワハダニについて調べたそうです。
ハダニを捕食する天敵のアリをインゲン豆の葉の上を歩かせて足跡をつけたものと、歩かせずに足跡をつけていないものを並べて合わせて55匹のハダニがどちらの葉を選ぶかを調べたところ、およそ75%のハダニが足跡がついていない葉を選んだそうです。


又、アリの足跡に含まれる炭化水素を塗った紙と塗っていない紙を使った比較ではおよそ80%のハダニが塗っていない紙を選び、炭化水素を避ける性質がある事がわかったそうです。


ハダニは化学薬品の農薬にすぐ耐性を持つ性質があり、研究グループは天敵のアリの足跡に含まれる天然物質を活用し、ハダニに克服される事のない農薬の開発に繋げたいとしているそうです。


化学薬品の農薬に耐性を持つのは厄介ですね。
天然物質を使った農薬だとハダニに効くだけでなく環境にも優しそうですね!
でもアリの足跡の物質を察知して避けるハダニの能力も凄いなと思いました!

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