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エリオット波動


■エリオット波動とは


アメリカのアナリストであるラルフ・ネルソン・エリオットが

過去のNYダウの平均を緻密に分析し、

相場の上昇と下降のリズムには一定の規則性があることを

発見したものです。

戦後の1960年代に再評価され、多くの投資家の注目となりました。


「相場には一定のサイクルがあり、値動きにも一定のリズムがある」

というものです。


では具体的に見ていきましょう。


エリオット波動では、一つの相場の中に

「上昇5波動・下降3波動」あるとされています。


エリオット波動のルールとして上昇波は

ダウ理論のアップトレンドの定義と同じで

高値・安値の各々がその前の高値・安値よりも上にある状態。

下降波はその逆となります。


またエリオット波動には特徴があって

「第3波が一番伸びる」とされています。

(図だと第5波が一番伸びているように見えるかもしれませんすみません)


ピンと来た方もいるかもしれませんが、

そうです。ダウ理論の記事でで説明した「追随期」が

エリオット波動の第3波にあたるのです。


ただしエリオット波動には例外もあります。

それが「フェラー」です。

基本的にエリオット波動では上昇の第3波の高値より

第5波の高値のほうが高いのですが、

第5波の高値が第3波の高値より低かった場合

(高値を更新しなかった、つまりダウ理論で言うトレンドが

崩れたとき)

はそのまま下降が始まる可能性が高いとされている。

これが「フェラー」というものです。



■一番優位性の高いトレードができる場所

エリオット波動に関しても一番勝ちやすく

利益を伸ばしやすいところがあります。

それは「第3波」です。

これは先ほども言ったようにダウ理論の追随期にあたります。

なぜ勝ちやすく伸びやすいかはダウ理論の記事に書きましたので

省略するのと、「とりあえず第3波はとりやすい」ということを

覚えておくだけでも十分なので、その事実認識だけで結構です。



■実際のトレードで考えよう

では実際のトレードでこのエリオット波動はどのように

いかせるのか?

たとえば最も優位性の高い上昇第3波を狙って押し目買い

というのはメジャーな手法です。

これだけをやっていても結構利益を出せます。

あとは、第5波で買ったのなら、

「第3波ほどは伸びない」「下降に転換する可能性」を

考慮して、目標利幅を小さめに設定したり

チャートをこまめにチェックするなどの戦略がたてられます。

「フェラー」の出現が確認できたら逆張りショートをいれて

上昇の高値の上に損切をいれておくとか

っていう方法もありますね。


リスクが高く、とれる利幅が小さいので

初心者には絶対おすすめしないやり方ですが

第2・4波での逆張りという手法もあります。


エリオット波動もトレーダーにとっては

基礎中の基礎であり、手法や相場認識において

重要な理論ですのでぜひ覚えましょう。


($・・)/~~~


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