六根清浄太祓 / 身中祓詞 備忘録(二)

ゆゑ

眼にもろもろの 不浄けがれを見て 
こころ( / 中心)なかごもろもろの 不浄けがれを見ず( / 見ざれ)

耳にもろもろの 不浄けがれを聞きて 
こころ( / 中心)なかごもろもろの 不浄けがれを聞かず( / 聞かざれ)

鼻にもろもろの 不浄けがれを嗅ぎて 
こころ( / 中心)なかごもろもろの 不浄けがれを嗅がず( / 嗅がざれ)

口にもろもろの 不浄けがれを言ひて 
こころ( / 中心)なかごもろもろの 不浄けがれを言はず( / 言はざれ)

身にもろもろの 不浄けがれを触れて 
こころ( / 中心)なかごもろもろの 不浄けがれを触れず( / 触れざれ)

こころもろもろの 不浄けがれを思ひて 
こころ( / 中心)なかごもろもろの 不浄けがれを想はず( / おもはざれ)


是故 
諸不浄見 心諸不浄不見 
諸不浄聞 心諸不浄不聞 
諸不浄嗅 心諸不浄不嗅 
諸不浄言 心諸不浄不言 
諸不浄触 心諸不浄不触 
諸不浄思 心諸不浄不想 

三業さんごう(人が抱える3種のごう、善悪や苦楽の果報をもたらす)
  身業しんごう … 身体的行為(体、行動)
  口 業くごう … 言語表現(言葉)
  意 業いごう … 心意作用(心、思い、思考)

身口意しんくい三業さんごう

般若心経はんにゃしんきょう
  ~
  是故空中(ぜこ くうちゅう)
  無色(む しき)
  無受想行識(む じゅ そう ぎょう しき)
  無眼耳鼻身意(む げん に び ぜつ しん い)
  無色声香味触法(む しき しょう こう み そく ほう)
  無眼界(む げんかい)
  乃至無意識界(ないし、む いしきかい)
  ~
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
色受想行識しき じゅ そう ぎょう しき     … 五蘊ごうん
眼耳鼻舌身意げん に び ぜつ しん い     … 六根 ろくこん
色声香味触法しき しょう こう み そく ほう  … 六境  ろくきょう
眼界  げんかい乃至 意識界 いしきかい   …   一八界   じゅうはちかい

般若波羅蜜多心経はんにゃはらみたしんきょう

一八界  じゅうはちかい(すべての存在を知覚認識から捉えた18要素)
  眼界げんかい   耳 界にかい   鼻 界びかい   舌界ぜつかい   身界しんかい   意 界いかい
  色界しきかい   声界  しょうかい    香界こうかい   味 界みかい   触界そくかい   法界ほうかい
  眼識界げんしきかい 耳 識 界にしきかい 鼻 識 界びしきかい 舌識界ぜつしきかい 身識界しんしきかい 意 識 界いしきかい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 六  根ろくこん(感覚器官): げん      ぜつ  しん  
六境ろくきょう(知覚対象): しき  声 しょう   こう    そく  ほう
 六  識ろくしき(認識作用): 眼識 げんしき  耳識にしき 鼻識びしき 舌識 ぜつしき  身識 しんしき  意識いしき
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【心の働きとして認識に至るプロセスの例】
見る心(眼識げんしき)は 視覚器官(げん)を通して、色・形(しき)を捉える
聴く心(耳識にしき)は 聴覚器官()を通じて、音(しょう)を捉える

一八界  じゅうはちかい六根ろくこん六境ろくきょう六識ろくしき

五 蘊ごうん(人間形成を物質と精神の二面から捉えた5要素)
・物質的存在(からだ)
  しき  … 物質的存在(肉体、物体)
・精神作用 (こころ)
  じゅ  … 感受作用 (感覚、印象)
  そう  … 表象作用 (概念的把握、イメージ)
  行 ぎょう   … 意志作用 (意志形成、深層意識)
  しき  … 認識作用 (識別、判断)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【 精神作用(受想行識)のプロセス】
鉱物 : 受         (感覚や印象を受け取れるだけ)
植物 : 受 → 想        (心にイメージを思い浮べれる)
動物 : 受 → 想 → 行          (意志を持ち行動するが本能的)
人間 : 受 → 想 → 行 → 識 (理性的に判断した行為が可能)

五蘊ごうん五陰ごおん

顕在意識(意識) 
  前五識ぜんごしき(五感)
    第一識 眼識げんしき
    第二識 耳識にしき
    第三識 鼻識びしき
    第四識 舌識ぜつしき
    第五識 身識しんしき
  第六識 意識いしき    … 「こころ
潜在意識 (無意識)
  第七識 末那識まなしき
  第八識 阿頼耶識あらやしき  … 「こころ
  ーーーーーーーーーーーーーー
  第九識 阿摩羅識あまらしき  … 「中心なかご
  第十識 乾栗陀耶識けんりつだやしき

唯識ゆいしき