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人はなぜ筆箱を見たがるのか

筆箱の中身紹介、という記事やYoutubeをよく見てしまう。
筆箱には、好きな文具が詰まっていて、
好きな文具というのは、その人のセンスと中身なのだと思う。
値段が高い安いではなく、どんなペンを使っているのか、
どんな消しゴムを使っているのか、
何にこだわりを持っているのか、
そういったところにその人の中身が垣間見えてしまうということだと思う。

私が最も見られると恥ずかしいことは、二つある。
一つは、図書館でどんな本を借りているのか。
図書館で知り合いに会うと、本を後ろ手に隠したくなる。
本は私の中身の一部だから。
もう一つは、買い物中のスーパー。
かごの中身をちらっと見られるのではないかと、どきどきする。
私が何を食べてできているのかばれてしまうから。
自意識過剰かもしれないけれど、
この二つが本当に苦手だ。

  では、筆箱はというと、多少恥ずかしいが、見られて嫌だとまではいかない。
むしろ文具についてのうんちくを語りたくなる物もある。
これは、私の見られたくない部分ではないのかもしれない。
今、職場に持って行っている筆箱を見たら、ひどかった。
整理が下手な私の性格が詰め込まれた筆箱だった。
蛍光ペンが2本入っているが、いつもマイルドライナーを使うので、
もう一本は全く使っていない。
定規も汚れている。
鉛筆は削られてなく芯が丸くなり、修正テープもなくなりそうで残っている物がずっと入れっぱなしになっていた。
旅行に行くとき、必要になるかもしれない、と気になって何もかも詰め込む私のスーツケースとよく似ている。

自信を持って「お気に入りしか入っていない」といえるペンケースも、かなり雑多な物でいっぱいだ。
・万年筆3本(青、赤、緑のインク)
・万年筆1本(青インク)
・JETSTREAMの多色ペン
・JETSTREAMの黒ボールペン
・ブラックウィングの鉛筆2本
・ブラックウィングの鉛筆を鉛筆ホルダー
・ステッドラーのTextsurfer gel
・ブラックのMONO消し
・修正テープ
書き出すと詰め込みすぎな気がしてきた。
さらに、
・金色のブックマーク
・ローズクォーツのカッサマッサージ
・韓国の50ウォン
が入っている。
筆箱はKept。

小さくてスリムなペンケースが似合う女性になりたい。

人はなぜ人の筆箱を見たがるのか。
これはもう少し深掘りできそうな気がする。

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